目を覚ますと雑魚キャラになっていたけど、何故か最強なんです・・・

Seabolt

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第2章 開拓篇

第104話 村人 温泉旅行をマン喫する

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スヤスヤと眠っているクロマティー・・・

ぐびぐびぐび・・・

「うーーーーん♡!!ぷはーーー♡キンキンに冷えたエールは最高♡!!」

俺たちはお風呂上がりのひと時をくつろいでいた。すると

「あれ?」

クロマティーはようやくを覚ましたのだった。そこへ、アーチャンが

「ささ、よく冷えてるわよ」

エールを手渡すと

ぐびぐびぐび

「うーーーーん♡!!ぷはーーー♡」

クロマティーもエールを飲んでくつろぎのひと時を迎えたいたのだった。そこへ仲居さんがやってきて

「村人様、お食事の準備ができました」

そこへ行くと、豪華な料理が並んでいた。

「いっただっきまーす♡!!」

メインは牛のサーロインステーキなんだけど、それ以外にもチキン南蛮やてんぷら系の物もある。ただ、残念なことは、この地域は内陸部ということで、お魚のお刺身はない。近くの湖で魚を捕ることはできるのだが、ミケえもん曰く、生で食べることイコール死を意味すると思った方がいいと言っていた。そういえば、現世でのお客様の中に商社マンがいて、中国の内陸部へ出張に行った時、お付き合いで刺身が出てきて食べざる得なくなって食べた後、入院、謎の肝炎になったと聞いたことがあった。というわけで、焼き魚は存在するのだが生のお魚は出ていないのであった。
こうして楽しいお食事も終り、最後のお楽しみ、というと決まり切っていた。スクルド様のエレクチオンセーバーは大活躍、しかも、体力回復魔法を使ったものだから、みんなが満足するまでやることになった。

そして、クロマティーにライム殿とロクテンの対決を回避できないかを確認すると

「実は、新興勢力側としては、ロクテンとライム殿を戦わせてもメリットがない。それは、ライム殿が勝った場合、旧勢力側としては面白くない、逆に負けた場合は新興勢力にダメージがのこる。だから、私としてもその件については、反対なのだが、なぜか、議題に挙げられ、可決されてしまったのだ」

「その時、賛成したのはどなたなのですか?」

「誰も賛成はしなかった」

「誰も賛成しなかったということは可決されなかったのではないのですか?」

「実はそうなのだか、ライムが余計なことを言ったんだ」

それは、十大魔王の会議に参加していたライムが、

「俺はどっちでもいいっすよ。ロクテン魔王の力なんか興味ありませんので、それにここにいらっしゃる皆様にも興味はございませんので」

この一言には、流石の十大魔王たちもかちーんと頭に来たらしく、みんなの視線はロクテンに集まったというわけだそうだ。ここからは俺の推論なのだが、一番厄介な存在はどうやらライムのようだ。彼が一体何を企んでいるのか、はたまた、単なる天然なのかで話がかなり変わってくる。今回の件を再検証すると、ライムが負けた場合でも、彼は失うものは何もないし、しかも対決自体に負けを認めた時点で、それ以上の攻撃をしないという条件になっていることから、まず殺されることはない。つまり、相手を見て勝てないと思ったらこんな言葉は出てこないということは、勝てると思っているにちがいない。
ということは、仲がいいアーチャンとクロマティーを利用して、十大魔王の中である程度の地位を得ようとしていると考えるのが正しい考えとなる。
 結構おとぼけなキャラをしている割には、かなりの野心家だな・・・それが俺の出した結論だった。魔族の国エルドラは、火薬庫になるかもしれない。しかも、隣が俺の領土だということは、かなり痛い。
 ダイバースクエアーの要塞化と艦隊整備を急がせる必要がありそうだ。とりあえず、ドレッドノート級は間に合わないからタカミナ級の七隻、アッチャン、ユウコ、マリコ、マユユ、タカミナ。コジハル、トモチンを配備することにしよう。とりあえず、この件は、ミケえもんとトランプとシマに連絡だけしておいた。

翌朝・・・

みんなで朝風呂に入った後、朝食の時間

おお・・・これぞ、朝食だ。ごはんに味噌汁、焼き魚に、温泉卵、それ以外についてはビュッフェからと自由にとってこられるのだ。みんなでワイワイと食べたのだった。


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