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恭子事件 6
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「とっとと出て行きなさい!!」
そんな指宿さんの叫びがお白砂(サロン)に響いた。それに、ナイス突込みを入れたのは、ほかならぬ九条
「何叫んでんだ?」
流石の指宿さんも九条の一言には何もいえないでいた。そして、九条は、私の方へ徐々に近づいてきた。その笑顔が怖いんだけど・・・引き下がるわけにも行かない。そこへ、
「後で来いよ」
と耳打ちをした。これは、当然放課後に特別室へ来いという意味、ひぇ~!!絶対に何か言ってくる!!そんな動揺が私を襲った。しかし、行かないわけにはいけない。放置するともっと酷いことになるのは、判っている。
とにかく、今日のところは恭子は何もされないだろう・・・という勝ってな思い込みは後にして、とりあえず、放課後が怖い・・・
放課後になって、私は、特別室に向った。
そして、そこには、九条しかいなかった。そう九条は、神5の方々をこの部屋に入らないようにしていた。そして、案の定、私の頬をつねりだした。
「俺を出汁に使おうとは、いい度胸をしているな!!」
「ふ・・・ふぁい・・・しゅみましぇん・・・」
頬をつねられ、言い返しこともままならない私、その頬をぐりぐりとつねり続ける九条なんだけど、今日は、なにかいつもと違う。
「ま・・・いっか」
そういうとさっきまでつねっていた手を放し、頬をなでたかと思うと何故かその手は、私の顎を支えくいっともち揚げた・・・そんな状況に驚いている私、そして、その行動に驚いている九条がいたんだけど、すぐに九条はその手をっ振り払った。
「どうしたらいい?」
九条の言葉に驚いているんだけど、一体何を?
「何をですか?」
「今回の件だ」
九条の言葉の意味がようやくわかった私なんだけど、どうしたらいいのか・・・と悩んでいた。
「ま・・・よく考えてくれ」
そういい残して九条は、特別室を後にした。そして、この後、自分の自転車を見た私は、溜息しか出なかった。そう・・・悪戯をされていたのだ、しかも、かなり悪質な・・・タイヤはざっくりと切られてパンク、しかも、チェーンは外されていた。どうしよう・・・そう悩んでいる時だった。
九条が現れたのだった。
「送るよ」
九条のありえない言葉に焦った私
「え・・・でも・・・」
断ろうとしていると半ば強引に、九条に手を引かれ私は、彼の車に連れ込まれた。そして、一緒に帰ることに・・・
しかも、家の前に着くと、一言
「明日、迎えに行くから」
こうして、九条と登校することにって、学園のお嬢様方が発狂寸前だったことは言うまでもない。しかし、そこには、九条の召使であると言う私の存在が大きく関係していた。そのことは、行きがけの車の中で九条が教えてくれた。
「松本、昨日、お前の自転車は乗れない状態だった。それは、今日も変わらない。だから、今回は、自体を収拾するために、お前を利用する。いいな」
この言葉で、私は理解した、私の立場上、九条の車に乗ることはありえない。でも、お嬢様方の暴走もあって、そのことを利用して私を車に乗せたと言う事実を作ったのだった。それは、恭子を乗せたことは、単なる偶然であって、同じ目に会った召使にも同様のことをするという心優しい九条というイメージを植えつける為だった。と思うんだけど、このことで、ようやく恭子事件は収束をむかえることができた。
ただ・・・私への風当たりは、もっと酷くなったんだけど・・・・そうそう・・・この風当たりなんだけど、九条が珍しいことを言ってきた、
「連絡・・・ご苦労」
実は、私と恭子がサロンへ連行される時だった。何故、九条がいたかと言うと私の、ブラインドメールが成功したのだった。多分、今のスマホだと出来ないんだけど、私の超ウルトラ使い慣れたガラケーは、それを可能にしたのだった。
そんな指宿さんの叫びがお白砂(サロン)に響いた。それに、ナイス突込みを入れたのは、ほかならぬ九条
「何叫んでんだ?」
流石の指宿さんも九条の一言には何もいえないでいた。そして、九条は、私の方へ徐々に近づいてきた。その笑顔が怖いんだけど・・・引き下がるわけにも行かない。そこへ、
「後で来いよ」
と耳打ちをした。これは、当然放課後に特別室へ来いという意味、ひぇ~!!絶対に何か言ってくる!!そんな動揺が私を襲った。しかし、行かないわけにはいけない。放置するともっと酷いことになるのは、判っている。
とにかく、今日のところは恭子は何もされないだろう・・・という勝ってな思い込みは後にして、とりあえず、放課後が怖い・・・
放課後になって、私は、特別室に向った。
そして、そこには、九条しかいなかった。そう九条は、神5の方々をこの部屋に入らないようにしていた。そして、案の定、私の頬をつねりだした。
「俺を出汁に使おうとは、いい度胸をしているな!!」
「ふ・・・ふぁい・・・しゅみましぇん・・・」
頬をつねられ、言い返しこともままならない私、その頬をぐりぐりとつねり続ける九条なんだけど、今日は、なにかいつもと違う。
「ま・・・いっか」
そういうとさっきまでつねっていた手を放し、頬をなでたかと思うと何故かその手は、私の顎を支えくいっともち揚げた・・・そんな状況に驚いている私、そして、その行動に驚いている九条がいたんだけど、すぐに九条はその手をっ振り払った。
「どうしたらいい?」
九条の言葉に驚いているんだけど、一体何を?
「何をですか?」
「今回の件だ」
九条の言葉の意味がようやくわかった私なんだけど、どうしたらいいのか・・・と悩んでいた。
「ま・・・よく考えてくれ」
そういい残して九条は、特別室を後にした。そして、この後、自分の自転車を見た私は、溜息しか出なかった。そう・・・悪戯をされていたのだ、しかも、かなり悪質な・・・タイヤはざっくりと切られてパンク、しかも、チェーンは外されていた。どうしよう・・・そう悩んでいる時だった。
九条が現れたのだった。
「送るよ」
九条のありえない言葉に焦った私
「え・・・でも・・・」
断ろうとしていると半ば強引に、九条に手を引かれ私は、彼の車に連れ込まれた。そして、一緒に帰ることに・・・
しかも、家の前に着くと、一言
「明日、迎えに行くから」
こうして、九条と登校することにって、学園のお嬢様方が発狂寸前だったことは言うまでもない。しかし、そこには、九条の召使であると言う私の存在が大きく関係していた。そのことは、行きがけの車の中で九条が教えてくれた。
「松本、昨日、お前の自転車は乗れない状態だった。それは、今日も変わらない。だから、今回は、自体を収拾するために、お前を利用する。いいな」
この言葉で、私は理解した、私の立場上、九条の車に乗ることはありえない。でも、お嬢様方の暴走もあって、そのことを利用して私を車に乗せたと言う事実を作ったのだった。それは、恭子を乗せたことは、単なる偶然であって、同じ目に会った召使にも同様のことをするという心優しい九条というイメージを植えつける為だった。と思うんだけど、このことで、ようやく恭子事件は収束をむかえることができた。
ただ・・・私への風当たりは、もっと酷くなったんだけど・・・・そうそう・・・この風当たりなんだけど、九条が珍しいことを言ってきた、
「連絡・・・ご苦労」
実は、私と恭子がサロンへ連行される時だった。何故、九条がいたかと言うと私の、ブラインドメールが成功したのだった。多分、今のスマホだと出来ないんだけど、私の超ウルトラ使い慣れたガラケーは、それを可能にしたのだった。
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