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ルックスコンプレックスを乗りこえろ!
ルックスコンプレックス① ビースト(「美女と野獣」より)
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私の考えるディズニー映画に見られる共通性。
先に結論を述べてしまうと、私の考える「ディズニー映画」の魅力は、「コンプレックスの克服」にあると考えます。
これが私の考える「ディズニー映画」の共通性、すなわち「=魅力」なわけです。
人は様々なコンプレックスを抱きながら日々生きています。
容姿が一番分かりやすいですが、目に見えるものだけがそれとは限りません。
様々なコンプレックスや欲望、自分の努力や力量ではどうしようもないことを抱えながら生きています。
そしてそれは「ディズニー映画」に登場するたくさんの登場人物たちにも当てはまります。
彼ら彼女らはそんな多種多様な「コンプレックス」を克服し、「そして末長く幸せに暮らしましたとさ♪」と物語を締めます。
胸のどこか奥にある引っ掛かりを解消し、一皮むけた登場人物たちが、幸せを掴むわけです。
ただで幸せになるのではなく、そこには時に痛みを伴いながら。
そこに彼らの「人間的な成長」があり、そこに人々は共感し、感動するわけです。
そのようなものが「ディズニー映画」にはあると私は考えています。
ここからは実際に登場するディズニーキャラクターたちを例に出しながら、普段観るディズニー映画とは別角度から「ディズニー映画を見てみよう」と思います。
共感いただけない方、ごめんなさい。
*****
まずはじめにご登場願うのは、映画「美女と野獣」の重要人物である野獣こと「ビースト」です。
「美女と野獣」
個人的に「もっとも好きなディズニー映画は?」と聞かれたら、迷いなく『美女と野獣』を挙げます。
物語性、キャラクター性、音楽。
どれをとってもかなり深いところをついてくる、『作り込まれた』物語だからです。
あらすじを説明すると、美人だけど変わり者と言われ、村の中では浮いた存在のベルが、ひょんなことから野獣と出会います。
そして、紆余曲折の末、少しずつ野獣と心を通わせていく、という物語ですが、ここにも「コンプレックスの解消」が存在します。
「ベル」は「ベル」で「変わり者」と言われることに「自身がよく分かっていない」という状況が辛いという悩みを抱えています。
彼女もコンプレックスをゆくゆくは解消していく立場なのですが、この事はまたの機会に詳しく考えていくとして。
今回の主役はあくまで「ビースト」。
魔女に魔法で野獣に変えられてしまったビーストにフォーカスしてお話を進めていきましょう。
彼は元々、光輝く国の王子さま。
周囲に甘やかされ、好き放題。
ちやほやされることに慣れきっており、傲慢かつワガママ。
絵に描いたような(まぁ事実、絵ですが)クソ野郎です。(勘違いを避けるために言っておきますが個人的にはビースト、大好きです!)
そんな彼のもとに、ある晩、醜い老婆がやって来きます。
一晩の宿を乞い、一輪の薔薇を差し出します。
しかし王子はそんな醜く卑しい老婆を放り出すわけです。(つくづくクソ野郎)
しかし、次の瞬間、醜い老婆は姿を消し、美しい魔女に姿を変えます。
王子は慌てますが、時すでに遅し。
魔女の魔法によって魔法をかけられ、醜い野獣へと変わってしまいます。
失意の中で、「ビースト」となってしまった王子。
魔法の鏡と一輪の薔薇が彼の装備アイテム。
この魔法の薔薇の花びらが落ちきる前に、心から愛し愛されなければ永久に人間に戻れない。というわけです。
そして語り手は最後にこう語ります。
「いったい誰が愛してくれるだろう。こんな醜い野獣を…」
ビーストには残念ながら周囲からちやほやされ、甘やかされまくった結果、愛や謙虚さ、そして人間としての生活等々、様々なものを失います。
自分に置き換えてみたらどうでしょう?
我慢できますか?
今までの「普通」が「普通でなくなる」わけです。
そして彼はとんでもないコンプレックスを持つことになります。
「普通ではない容姿」
これは辛いことだと思います。
「醜い」という表現は主観的なものが大いにありますが、あそこまで振り切ってしまえばもはや認めないわけにはいきません。
彼は失意のどん底に突き落とされます。
自業自得とも言えるこのシチュエーションですが、そこにスーパーヒロイン『ベル』が現れます。
彼は様々経験をベルと共にすることで内面が変化していきます。
ワガママ放題だった昔の生活からは想像もできない行為をします。
・「身代わりになる」と申し出るベルの言葉に従い、ベルのお父さんを逃がす
・ベルをしつこく食事に誘い、ベルの心を開くことに成功する
・狼の群れからベルを救出する
・ベルを図書館に連れ出し、「全て君のものだ!」と本好きのベルに大量の本をプレゼントする
・ベルを誘い出してダンスを踊る
・ベルに魔法の鏡を見せ、父親の様子を見させる
・ベルを解放する
・ベルに鏡を渡す(いつでも自分を思い出せるように)
等々。
「野獣から人間に戻る」というミッションをクリアするためにあの手この手で野獣は「人に優しくする」ということを学び、実践していきます。
「コンプレックスの解消」は一番手っ取り早いのが「自身の変革」にあります。
どんなに人から慰められても、自分が納得しないと「コンプレックス」は消えません。
ビーストは無意識に(周囲の作為的なよいしょも多分にありつつも)変革していきます。
その、これまでの王子になかった「努力」がベルを振り返らせます。
そして最終的に人間になるわけです。
そもそも王子時代のビーストにも、無意識のうちに人から愛されていないと我慢ならないコンプレックスを抱えています。
物語はベルを中心に進み、彼女自身もコンプレックスを抱えながら、「心の自由」を求め続けるわけですが、ビースト側にも葛藤や精神的な成長が見られます。
「人のために全てを捨てても良い」と思う。
そしてそのコンプレックスを乗り越えたとき、「野獣」は「人間」になるのです。
ガストンに襲われ窮地に陥るビーストですが、我が身を犠牲にして最終的にベルと再会。
「最後に一目会えてよかった」と、「どの面下げて」とも言えるセリフを吐いて息を引き取る…はずがギリギリセーフで人間に戻る。
物語的には「ベルが野獣への愛に気づく」そして「愛しています」というベルの言葉に魔法が解ける、というのが物語のクライマックスですが、そこに至るプロセスには野獣のたゆまぬ努力があるのです。
そしてそのひたむきな姿に人々は感動し、「めでたしめでたし」となります。
先に結論を述べてしまうと、私の考える「ディズニー映画」の魅力は、「コンプレックスの克服」にあると考えます。
これが私の考える「ディズニー映画」の共通性、すなわち「=魅力」なわけです。
人は様々なコンプレックスを抱きながら日々生きています。
容姿が一番分かりやすいですが、目に見えるものだけがそれとは限りません。
様々なコンプレックスや欲望、自分の努力や力量ではどうしようもないことを抱えながら生きています。
そしてそれは「ディズニー映画」に登場するたくさんの登場人物たちにも当てはまります。
彼ら彼女らはそんな多種多様な「コンプレックス」を克服し、「そして末長く幸せに暮らしましたとさ♪」と物語を締めます。
胸のどこか奥にある引っ掛かりを解消し、一皮むけた登場人物たちが、幸せを掴むわけです。
ただで幸せになるのではなく、そこには時に痛みを伴いながら。
そこに彼らの「人間的な成長」があり、そこに人々は共感し、感動するわけです。
そのようなものが「ディズニー映画」にはあると私は考えています。
ここからは実際に登場するディズニーキャラクターたちを例に出しながら、普段観るディズニー映画とは別角度から「ディズニー映画を見てみよう」と思います。
共感いただけない方、ごめんなさい。
*****
まずはじめにご登場願うのは、映画「美女と野獣」の重要人物である野獣こと「ビースト」です。
「美女と野獣」
個人的に「もっとも好きなディズニー映画は?」と聞かれたら、迷いなく『美女と野獣』を挙げます。
物語性、キャラクター性、音楽。
どれをとってもかなり深いところをついてくる、『作り込まれた』物語だからです。
あらすじを説明すると、美人だけど変わり者と言われ、村の中では浮いた存在のベルが、ひょんなことから野獣と出会います。
そして、紆余曲折の末、少しずつ野獣と心を通わせていく、という物語ですが、ここにも「コンプレックスの解消」が存在します。
「ベル」は「ベル」で「変わり者」と言われることに「自身がよく分かっていない」という状況が辛いという悩みを抱えています。
彼女もコンプレックスをゆくゆくは解消していく立場なのですが、この事はまたの機会に詳しく考えていくとして。
今回の主役はあくまで「ビースト」。
魔女に魔法で野獣に変えられてしまったビーストにフォーカスしてお話を進めていきましょう。
彼は元々、光輝く国の王子さま。
周囲に甘やかされ、好き放題。
ちやほやされることに慣れきっており、傲慢かつワガママ。
絵に描いたような(まぁ事実、絵ですが)クソ野郎です。(勘違いを避けるために言っておきますが個人的にはビースト、大好きです!)
そんな彼のもとに、ある晩、醜い老婆がやって来きます。
一晩の宿を乞い、一輪の薔薇を差し出します。
しかし王子はそんな醜く卑しい老婆を放り出すわけです。(つくづくクソ野郎)
しかし、次の瞬間、醜い老婆は姿を消し、美しい魔女に姿を変えます。
王子は慌てますが、時すでに遅し。
魔女の魔法によって魔法をかけられ、醜い野獣へと変わってしまいます。
失意の中で、「ビースト」となってしまった王子。
魔法の鏡と一輪の薔薇が彼の装備アイテム。
この魔法の薔薇の花びらが落ちきる前に、心から愛し愛されなければ永久に人間に戻れない。というわけです。
そして語り手は最後にこう語ります。
「いったい誰が愛してくれるだろう。こんな醜い野獣を…」
ビーストには残念ながら周囲からちやほやされ、甘やかされまくった結果、愛や謙虚さ、そして人間としての生活等々、様々なものを失います。
自分に置き換えてみたらどうでしょう?
我慢できますか?
今までの「普通」が「普通でなくなる」わけです。
そして彼はとんでもないコンプレックスを持つことになります。
「普通ではない容姿」
これは辛いことだと思います。
「醜い」という表現は主観的なものが大いにありますが、あそこまで振り切ってしまえばもはや認めないわけにはいきません。
彼は失意のどん底に突き落とされます。
自業自得とも言えるこのシチュエーションですが、そこにスーパーヒロイン『ベル』が現れます。
彼は様々経験をベルと共にすることで内面が変化していきます。
ワガママ放題だった昔の生活からは想像もできない行為をします。
・「身代わりになる」と申し出るベルの言葉に従い、ベルのお父さんを逃がす
・ベルをしつこく食事に誘い、ベルの心を開くことに成功する
・狼の群れからベルを救出する
・ベルを図書館に連れ出し、「全て君のものだ!」と本好きのベルに大量の本をプレゼントする
・ベルを誘い出してダンスを踊る
・ベルに魔法の鏡を見せ、父親の様子を見させる
・ベルを解放する
・ベルに鏡を渡す(いつでも自分を思い出せるように)
等々。
「野獣から人間に戻る」というミッションをクリアするためにあの手この手で野獣は「人に優しくする」ということを学び、実践していきます。
「コンプレックスの解消」は一番手っ取り早いのが「自身の変革」にあります。
どんなに人から慰められても、自分が納得しないと「コンプレックス」は消えません。
ビーストは無意識に(周囲の作為的なよいしょも多分にありつつも)変革していきます。
その、これまでの王子になかった「努力」がベルを振り返らせます。
そして最終的に人間になるわけです。
そもそも王子時代のビーストにも、無意識のうちに人から愛されていないと我慢ならないコンプレックスを抱えています。
物語はベルを中心に進み、彼女自身もコンプレックスを抱えながら、「心の自由」を求め続けるわけですが、ビースト側にも葛藤や精神的な成長が見られます。
「人のために全てを捨てても良い」と思う。
そしてそのコンプレックスを乗り越えたとき、「野獣」は「人間」になるのです。
ガストンに襲われ窮地に陥るビーストですが、我が身を犠牲にして最終的にベルと再会。
「最後に一目会えてよかった」と、「どの面下げて」とも言えるセリフを吐いて息を引き取る…はずがギリギリセーフで人間に戻る。
物語的には「ベルが野獣への愛に気づく」そして「愛しています」というベルの言葉に魔法が解ける、というのが物語のクライマックスですが、そこに至るプロセスには野獣のたゆまぬ努力があるのです。
そしてそのひたむきな姿に人々は感動し、「めでたしめでたし」となります。
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