スパンキング短編集

あるキャリアウーマンが利用したサービス店の話（X/F、平手、鞭、カウンセリング？、キーの性別はお好きに）

その女性は、会社では「完璧な人」と呼ばれていた。
部下を導き、時には叱り、時にお仕置きとしてスパンキングを課すことさえある。
上司からの信頼も厚く、誰から見ても隙のないキャリアウーマンだった。

だが、完璧の裏側には疲労と孤独があった。弱音を吐けないし甘える相手もいない。
だからこそ彼女は、ときどき街にある“スパンキングサービス”の店に向かうのだった。

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スパンキングサービスのお店は基本的にどの街にも必ず数件は存在する。
いろんな方針で運営されているそれらのお店はしっかりと認定されており、まれにある違法なスパンキング系の店ではなく、客が自己懲罰などにスパンキングされる為の安心安全な健全なお店だ。

女性がよく利用するお店は客の選んだコースによってスタッフが話を聞いてスパンキングをする内容などを決めるタイプのまるでカウンセリングするようなお店であり、この女性もその良質なカウセリングに惹かれて利用している優良スパンキングサービス店だ。

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その日、彼女が選んだのは「叱られるオプション付き・厳しめコース」
受付を済ませると、落ち着いた雰囲気の個室に通される。

「こんばんは、お久しぶりですね」

そこにはスタッフが一人、柔らかく微笑みながら待っていた。
この店では特定のスタッフを指名できるサービスも行っており、女性はここに来店するたびにこのスタッフを指名していた。

「本日はどうしてこのコースを選ばれましたか？」

挨拶もそこそこに、お互い向き合うように座りスタッフがカウンセリングのような穏やかな問いかけに、彼女は少し視線を落とす。

自分でもよくわかっていた。――けれど、口にするのは照れくさい。
短いやりとりを重ねるうちに、スタッフは頷き、「わかりました」とだけ答えた。

「それでは、始めましょう」

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促されるままに彼女はスカートをめくり、下着を脱いでいく。
普段は決して人に見せない素肌……お尻を、自ら差し出す。
スタッフの膝に横たわると、背筋に震えが走った。

　――パァン！

乾いた音とともに、裸のお尻に痛みが走り「うっ……」思わず息が漏れる。

スタッフは叩きながらも厳しい声で叱責する。
内容は彼女の胸の奥を正確に突くもので、まるで隠してきた弱さを見抜かれているようだった。
彼女は堪えようとしたが、次々と振り下ろされる平手に抗えない。

　パァン！　パァン！　パァン！

鋭い音が個室に響き、お尻はみるみる赤く腫れていく。

「ごめんなさい……っ！　もう……っ！」
「“もう”ではないですよ、まだまだ反省が足りないですね」

声を張り上げる姿は、普段の冷静沈着な彼女とは似ても似つかない。
ある程度平手で叩き終えるとスタッフは短めの鞭を手に取り、平手の代わりにそれで女性のお尻を叩いていく

　ピシッ！　ピシッ！　ピシッ！

「あぁ……！！いたい……！！ごめんなさい……！！」

子どものように泣きじゃくり、叱られ、叩かれ、ただ受け入れるしかなかった。

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やがて叩き終わると、スタッフは彼女を壁際に立たせ、両手をつかせた。

「それでは、このまま反省してください」

赤く腫れたお尻を丸出しにしたまま立たされ、涙を流しながら嗚咽をこらえる。
羞恥と痛みが入り混じり、それでも胸の奥は不思議と軽くなっていた。
長い沈黙の後、「反省終わりです、お疲れ様でした」と声がかかる。

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服を整えた彼女に、スタッフは優しく微笑んで言った。

「……ありがとうございました、スッキリしました」
「それは良かったです、少しでも心が晴れれば幸いです」

頬にはまだ涙の跡が残っていたが、表情はどこかすっきりとしていた。
完璧であろうと背伸びし続ける日々の中で、ほんの少しだけ素直に戻れる時間。

彼女は静かに店を後にした。
夜の街の空気は冷たかったが、胸の内には確かな温もりが灯っていた。