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日常
行方不明
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※この話以降の日常編は遊園地を何事も無く楽しんだ世界線の話になります。
「心美が…消えたっ!」
この日以降、俺は心美と二度と会う事はなかった…。
「…完」
「いや、見つけてよ。お兄ちゃん」
「おっと、スマンスマン」
『…』
「心美見っけ」
「しまった!罠!」
今日は雨。外に遊びに行けないので、仕方なく部屋の中で心美と二人でかくれんぼしてます。
「家の中でかくれんぼ…って言ったってアパートの一室だしな。そりゃすぐ見つかるよ」
「それじゃあ次はお兄ちゃんが隠れて!」
「はいはい」
心美は顔を両手でおおってカウントを始める。
「い~ち…に~…」
さて残り八秒。この時、俺は久しぶりにちょっとだけ意地悪な気持ちが芽生えた。
俺が取った行動とは…ズバリ、場外作戦。
「ご~…ろ~く~…」
心美に聞こえないように靴を履き、傘を準備し、玄関のドアノブに手をかける。つまり、俺が隠れる場所は外。おっと、反則じゃないぞ。別に「部屋から出ちゃダメ」なんてルールは聞かされてないからな。それに心美と違って俺くらいの背丈では隠れられる場所がほぼ無い。これくらいのハンデは許せ。
「許せ心美…これで最後だ」
「は~ち~…」
「フッフッフ…呑気にカウントダウンしてるしてる…俺がこんな所にいるとも知らないで」
プルルルルッ…プルルルルッ…
「ちょいちょいちょいちょい!バレる!バレるだろうが!誰だ、こんな時に電話なんて…」
アパートの扉前で傘を差して立っていると、俺のスマホの着信音が鳴り響いた。スマホの画面を見ると「店長」と表示されていた。
「店長から?…俺何かしたかな」
心美に話し声を聞かれないようにアパートから離れてから通話を開始した。
「はい、もしもし。お疲れ様です…はい…はい…えっ!?マジですか!?あれ、でも確か…あ、いえ、すみません!すぐ行きます!」
「…じゅう!どこだー!探してやるぞー!」
☆●◇■△▼十分後▽▲□◆○★
「ハァ…全く。やっぱり店長の勘違いじゃねえか」
先程の電話。バイト先の店長からだったのだが、内容としては”お前今日シフト入ってるのに何で来ないんだ”という事。しかし今日のシフトは俺では無く、全く別のバイトのはず。「あれ、おかしいな。予定見間違えたか?」と思いながら急いで店へ向かう途中、店長から再び着信が来てやはり勘違いとの旨を伝えれた。
「クソ店長め…時間無駄にしたじゃねえか」
すぐさま引き返し、たった今自宅に到着。
はて、何か忘れているような。何か記憶に違和感を感じながら玄関の扉を開けた。
「グス…お兄…ちゃ…いない…どこぉ…」
膝を抱えてすすり泣く心美がいた。
「お兄ちゃ…グス…いたあ…うえええん!」
そして帰って来た俺を見て、号泣しながら足に抱きつく心美。
俺が土下座して詫びたのは言うまでもない。
(ついでにプリンも献上しました)
「心美が…消えたっ!」
この日以降、俺は心美と二度と会う事はなかった…。
「…完」
「いや、見つけてよ。お兄ちゃん」
「おっと、スマンスマン」
『…』
「心美見っけ」
「しまった!罠!」
今日は雨。外に遊びに行けないので、仕方なく部屋の中で心美と二人でかくれんぼしてます。
「家の中でかくれんぼ…って言ったってアパートの一室だしな。そりゃすぐ見つかるよ」
「それじゃあ次はお兄ちゃんが隠れて!」
「はいはい」
心美は顔を両手でおおってカウントを始める。
「い~ち…に~…」
さて残り八秒。この時、俺は久しぶりにちょっとだけ意地悪な気持ちが芽生えた。
俺が取った行動とは…ズバリ、場外作戦。
「ご~…ろ~く~…」
心美に聞こえないように靴を履き、傘を準備し、玄関のドアノブに手をかける。つまり、俺が隠れる場所は外。おっと、反則じゃないぞ。別に「部屋から出ちゃダメ」なんてルールは聞かされてないからな。それに心美と違って俺くらいの背丈では隠れられる場所がほぼ無い。これくらいのハンデは許せ。
「許せ心美…これで最後だ」
「は~ち~…」
「フッフッフ…呑気にカウントダウンしてるしてる…俺がこんな所にいるとも知らないで」
プルルルルッ…プルルルルッ…
「ちょいちょいちょいちょい!バレる!バレるだろうが!誰だ、こんな時に電話なんて…」
アパートの扉前で傘を差して立っていると、俺のスマホの着信音が鳴り響いた。スマホの画面を見ると「店長」と表示されていた。
「店長から?…俺何かしたかな」
心美に話し声を聞かれないようにアパートから離れてから通話を開始した。
「はい、もしもし。お疲れ様です…はい…はい…えっ!?マジですか!?あれ、でも確か…あ、いえ、すみません!すぐ行きます!」
「…じゅう!どこだー!探してやるぞー!」
☆●◇■△▼十分後▽▲□◆○★
「ハァ…全く。やっぱり店長の勘違いじゃねえか」
先程の電話。バイト先の店長からだったのだが、内容としては”お前今日シフト入ってるのに何で来ないんだ”という事。しかし今日のシフトは俺では無く、全く別のバイトのはず。「あれ、おかしいな。予定見間違えたか?」と思いながら急いで店へ向かう途中、店長から再び着信が来てやはり勘違いとの旨を伝えれた。
「クソ店長め…時間無駄にしたじゃねえか」
すぐさま引き返し、たった今自宅に到着。
はて、何か忘れているような。何か記憶に違和感を感じながら玄関の扉を開けた。
「グス…お兄…ちゃ…いない…どこぉ…」
膝を抱えてすすり泣く心美がいた。
「お兄ちゃ…グス…いたあ…うえええん!」
そして帰って来た俺を見て、号泣しながら足に抱きつく心美。
俺が土下座して詫びたのは言うまでもない。
(ついでにプリンも献上しました)
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