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日常の終点
再会
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「亜美…さんが”協力者”ってのは分かったけど、そもそも協力者って何なんですか?」
今更ながらの質問だ。初めてこの言葉を聞いたのは、あの日。委員長が撃たれたあの日。竜太が叫んでいたのを聞いたのが最初だった。それから度々聞くようになったが、いまいちその本質は分からずにいる。
「ん~、まぁそれは一旦置いといて」
置いとかれた。
「君に会ってほしい人がいるんだ」
「会ってほしい人?」
「出ておいで」
月神の声に反応して、部屋にあるゴミの山の一つがモゾモゾ動き出した。
(何故あんなところに…)
空のペットボトルやら空のコンビニ弁当の箱を撒き散らしながら、ゴミの山の中から現れたのは…
「さぁ、メインゲストの登場だ」
「そんな…まさか」
「ぷはぁっ!…ずっとここに隠れてろなんて、お巡りさんの意地悪っ!」
ゴミに埋もれていたのは一人の幼女。ずっと探していた。会いたかった。あの時から行方が分からなくなっていた心美だ。
「あっ!お兄ちゃん!…え!泣いてるの!?」
「いや…ごめ…なんか…安心…して…」
気がつけば俺は泣いていた。情けない顔を見せまいと、両手で顔を覆って膝から崩れ落ちた。歓喜と安堵の衝撃、そこへちょっぴりの疑問。色んな感情がごちゃ混ぜになって涙が流れていた。
(クソ…最近泣き虫だな…俺)
「すまない亮太くん。君が心美ちゃんを連れて逃亡した後、二人が寝てる間に心美ちゃんをコチラで勝手に保護させてもった。あの状態の君には任せられなかったんでね」
「特殊部隊の人達や君の友達との協力の元、裏では私も頑張っていた!なのです!」
友達…将の事か。そうか。俺が心美を守ろうと、失いたくないと半ば自暴自棄になっていた時にそんな事が。
「さて…どうなるかな」
「?…何がです?」
隣を見ると、珍しく曇らせた顔をした月神がいた。
「実は、妹の存在こそは彼女に前々から伝えていたが、面と向かって会わせるのはこれが初めてなんだ」
「え…」
心美と亜美の視線が合う。二人顔を見あったまま硬直する。途端どこか気まずい空気が漂う。
「やぁ…久しぶりだね恋々美」
(色々複雑な家庭環境だし…心美に関しては実の母親を殺めている。果たして仲良くできるだろうか)
「お…お姉ちゃん?」
「…キュンっ!」
あ、大丈夫そうだわコレ。
今更ながらの質問だ。初めてこの言葉を聞いたのは、あの日。委員長が撃たれたあの日。竜太が叫んでいたのを聞いたのが最初だった。それから度々聞くようになったが、いまいちその本質は分からずにいる。
「ん~、まぁそれは一旦置いといて」
置いとかれた。
「君に会ってほしい人がいるんだ」
「会ってほしい人?」
「出ておいで」
月神の声に反応して、部屋にあるゴミの山の一つがモゾモゾ動き出した。
(何故あんなところに…)
空のペットボトルやら空のコンビニ弁当の箱を撒き散らしながら、ゴミの山の中から現れたのは…
「さぁ、メインゲストの登場だ」
「そんな…まさか」
「ぷはぁっ!…ずっとここに隠れてろなんて、お巡りさんの意地悪っ!」
ゴミに埋もれていたのは一人の幼女。ずっと探していた。会いたかった。あの時から行方が分からなくなっていた心美だ。
「あっ!お兄ちゃん!…え!泣いてるの!?」
「いや…ごめ…なんか…安心…して…」
気がつけば俺は泣いていた。情けない顔を見せまいと、両手で顔を覆って膝から崩れ落ちた。歓喜と安堵の衝撃、そこへちょっぴりの疑問。色んな感情がごちゃ混ぜになって涙が流れていた。
(クソ…最近泣き虫だな…俺)
「すまない亮太くん。君が心美ちゃんを連れて逃亡した後、二人が寝てる間に心美ちゃんをコチラで勝手に保護させてもった。あの状態の君には任せられなかったんでね」
「特殊部隊の人達や君の友達との協力の元、裏では私も頑張っていた!なのです!」
友達…将の事か。そうか。俺が心美を守ろうと、失いたくないと半ば自暴自棄になっていた時にそんな事が。
「さて…どうなるかな」
「?…何がです?」
隣を見ると、珍しく曇らせた顔をした月神がいた。
「実は、妹の存在こそは彼女に前々から伝えていたが、面と向かって会わせるのはこれが初めてなんだ」
「え…」
心美と亜美の視線が合う。二人顔を見あったまま硬直する。途端どこか気まずい空気が漂う。
「やぁ…久しぶりだね恋々美」
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