②女を忌み嫌い性欲が無い俺がハーレムパーティでなんだかんだする話

ルナ

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【2】二つの世界ギルド

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 世界防衛ギルド
 国の安全、治安を守る職員が在籍する場所。ようには警察署のようなところだ。そしてどうやらこの夢の世界にはもう一つギルドがあるようで、それが世界戦擊ギルド。
 世界戦擊ギルド
 冒険者、探索隊、国の戦闘員などで構成されているギルド。俺達の世界で言えば自衛隊みたいな存在らしい。
 そして俺が今連れてこられたのが世界防衛ギルド。嫌だな~…このまま怪しいってだけで逮捕されて、死ぬまで檻の中とか無いよな?俺何もしてないのに…あ、さっき思いっきりアッパーしたわ。やべ。

「おい、ここで少し待ってろ」

 案内されたのは椅子と机しか無い部屋。装飾が何一つ無い殺風景な場所。取り調べ室だろうか。
 待たされること二十分ほど。一人の男性が部屋に来た。なかなかに風格のあるオッサンだ。そして偉そうでもある。ガタイが良いだけで調子に乗ってるタイプと見た。

「はじめまして。私は世界防衛ギルドのギルドマスター補佐をしている。コモン・ナーシャだ」

 コモンは椅子に座り、机を挟んで俺と向かい合う。

 チラッ

「それで?お前は何であそこで寝ていた?なぜ防衛ギルドに喧嘩を売ったんだ?」
「いや…そんな、俺は寝てただけだし…別に喧嘩を売った訳じゃ…」

 俺がしどろもどろに返答していると、コモンは思いっきり机をバンッと叩いた。木の板と机の骨組みが擦れて耳障りな音が鳴る。コモンが叩いた所を見ると、見事にヒビが入っている。

「ハッキリせんか!愚か者め!貴様のような貧弱なヤツが、なぜ我ら防衛ギルドに刃向かったのかと聞いておるのだ!」

 チラッチラッ

 怖い怖い怖い。凄く怖いよこのおっさん。もうヤダ早くお家に帰りたい。ここは正直に話して許してもらおう。

「…てただけです」
「あぁん!?」
「寝てた…だけです。気がついたら…あそこにいました」
「…」
「それでその…俺寝ぼけてて…」
「彼らを襲った訳…か」

 コモンは一つため息をついて空を仰ぐ。空と言っても屋内だから天井なのだが。彼はすぐに姿勢を直して俺をキッと睨みつける。

「あのなぁ…そんなクソみてぇな嘘の言い訳が通るとでも思ってんのか?」
「なっ!?嘘じゃないです!」

 全く信じてもらえてないようだ。

「これからお前は罪人だ。然るべき処罰が下るまでここで大人しく…」

バタンッ

「コモン様!監視カメラの映像の取得が完了しました!」
「おう、そうか。今行く」

 チラッチラッチラッ

 勢いよく取り調べ室の扉が開かれ、俺が殴った人と同じ服装の男が入ってきた。コモンは椅子から立ち上がり、男の後ろをついて行く。

「くれぐれも逃げようなんて考えるなよ?」

 …チラッ

 コモンはドスの効いた声で俺にそう言い残し、入ってきた男と共に取り調べ室を後にした。
 さて、暇だ。この部屋の散策でもするか。見たところこの部屋に監視カメラは無さそうだ。ある程度なら好きに動いても大丈夫だろう。

(ま、散策と言っても本当にこの部屋何も無いんだよな~)

 二つの椅子と一つの長机。出入口はすぐ横の扉一つだけ。窓は無い。あとは不自然に盛り上がった床くらい。

「んー…なんだココ」

 部屋の床の隅。よく見ると周りと色が少し違うし、少し盛り上がっている。直に触ってみるとよく分かる。触っていくうちにその盛り上がりが何なのかが分かった。取っ手だ。金属製の小さな取っ手が隠れていた。そう言えば今のおっさん、ちょくちょく見てたな。

「こっ…これは!!床収納!!」

 そこであるものを見つけ、俺は勝利を確信した。
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