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アマメと私
アマメと私 その4
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私がアマメと再び出会ったのは、十二月の中頃のことだった。私が大学の図書館で組織経営論のレポートを書いている最中、青前さんから突然呼び出しがあったので、何があったのかとアンリまで駆け付けるとアマメがいた。彼女はぼんやりとした表情でバナナミルクを飲んでいた。
「お。来たね、ナリヒラくん」
青前さんは私をアマメの対面の席に案内した。「この子が君をお呼びでさ。どうしてもって聞かないんだ。で、用件を伝えてからはそれっきりだんまり。何かあったの?」
「もしかしたら、上着を返しに来たのかもしれません。この前に貸したきりでして」
「そうなの?」と青前さんはアマメに訊ねる。すると彼女は足元から紙袋を取り出し、それをテーブルの上に置いた。
「半分はね。でも、もう半分はハズレ」
アマメの物言いに青前さんは両手を挙げて降参のポーズを取ってみせると、「コーヒーでも淹れてくるね」と店の奥へと引っ込んでしまった。
取り残される形となった私は、アマメの顔をじっと覗き込んだ。絵に描いたような無表情の彼女の顔からは、喜怒哀楽も何を考えているのかも全く読み取れない。そういった意味では、レプリカモメを前にしているのと何ら変わりなかった。
私は「なんで僕を呼んだんだい」とアマメに訊ねた。
「別に、わたしが呼びたくって呼んだわけじゃないよ。ただわたしは、〝お兄さんを呼んで〟って、あのお姉さんに言っただけだもん」
「つまり君は、青前さんが連れて来る相手なら誰でもよかったってわけかい」
「そうなるかな」
「そうやってまた大人をからかって遊ぶ!」
私はアマメの頬を軽くつねった。弾力のあるマシュマロのような頬がふにっと伸びても、彼女はそれを気にする素振りを一切見せなかった。
やがて青前さんがコーヒーを運んできたので、私は彼女にもアマメが私を呼んだ理由を説明した。青前さんは「あきれるね!」と言って大いに笑い、アマメの頭をわしわしと撫でた。
「どうしようもないイタズラっ子だ。なにが目的?」
「暇つぶし」と答えたアマメは、ストローにぷーっと息を吹き込んで、バナナミルクを泡立てた。
「楽しいことないかなぁって思って。ツマンナイんだよね、ここ最近」
アマメの言葉を受けて、青前さんは途端に何かを考え込むような難しい顔になる。しばらくその表情のまま「うーむ」と唸った彼女は、ふいにぽんと手を叩き、春の陽光のような笑顔を浮かべた。
「よしっ! それならお姉さんと一緒にお出かけしよう!」
「でもわたし、新座から出られないよ」
「大丈夫っ! なんとかなるさ!」
青前さんはエプロンを豪快に脱ぎ捨てると、アマメの手を取って立ち上がらせた。
「書を捨てよ、街に出よう! 出た後のことはその時に考えよう!」
〇
新座市民は常日頃から〝楽しさ欠乏症〟である。私達の生活には圧倒的に娯楽が足りない。
この町には、ゲームセンターも無ければカラオケもない。駅前のボウリング場も十五年前に潰れたきり。にいざ温泉は娯楽というほどのものではない。ドン・キホーテは裏切り者。「田舎の人間はイオンがデートスポット」なんて話を耳に挟んだことがあるが、新座にはそのイオンすらないのだから最早どうしようもない。
従って新座に住む若者の楽しみといえば、お情けで経営を続けてくれているゲオでレンタルしたDVDを鑑賞するか、家で細々とゲームをするか、無人の道路で自転車レースに興じるか、スケートボードを縦横無尽に乗り回すか……いずれにせよ、今どきの若者らしい選択肢は皆無と言っても言い過ぎではない。
万策は打つ前から尽きていた。しかし青前さんは自信満々でアマメと私を外に連れ出すと、自転車に跨り「さあ行くよ!」と声高に叫んだ。
「アマメちゃんはナリヒラくんの後ろに乗って!」
有無を言わさぬうちに頭数に入っていたことについて、私は何も言わなかった。
自転車の荷台にアマメを乗せて、私は青前さんの背中についていった。
スポーツタイプの彼女の自転車と私が乗る一般的なママチャリとでは、圧倒的に馬力が違う。いつもであればやや手加減してくれる青前さんも、今日は気分が乗っているのか原付の如き速度を出している。私は背後のアマメに「遅い」と罵られながら、ひぃひぃ喘いでペダルを漕いだ。
やがて私達は柳瀬川沿いにあるショッピングセンターまでやってきた。無論、店の経営は新座浮上から間もなくして終了している。その昔は近隣の中学、高校に通う生徒の遊び場として機能していたらしいが、今となってはその面影すらもない。建物全体が色あせて、うっすらひびまで入っており、何だかお化けが出てきそうだ。
「なるほど。廃墟探検ですか」と私は建物を見上げながら言った。
「違う違う。そんなの女の子らしくないじゃん?」
「しかし、青前さんだって8年ほど前は私と一緒に――」
「オリンピック4回分も前の記憶を蒸し返さないの!」
青前さんは適当な場所へ自転車を止めると、半開きになったままの自動扉の隙間から建物の中へと入っていった。私は荷台の上でぼんやりとするアマメを連れて、その後を追った。
建物の中は暗くシンとしている。耳を澄ませてもどこまでも無音である。うっすらとかび臭さもあって、おどろおどろしい感じもする。こうなると、柳瀬川でおぼれ死んだ子どもの幽霊が出てもおかしくない。
だというのに青前さんは、館内をずかずかと進んでいく。一階のフードコートをちらりとも見ないまま、停止したエスカレーターを駆け上がる勢いそのままに、二階のスポーツ用品店と三階の百円均一店を素通りした彼女は、あっという間に四階の映画館まで私達を案内した。当然ながらそこも無人で、映画館特有のむせ返るほどのキャラメルポップコーンの香りなどは微塵も残っていない。
「しかし、青前さんはこのようなところで何をするつもりですか」
「映画館に来ました。じゃあ野球をしましょうってなると思う?」
「青前さんなら、あるいは」
「……ナリヒラくんの中で、あたしってそんなイメージ?」
「強くは否定しません」
青前さんは私の軽く頬をつねると、「この減らず口!」と言った。私はあと一歩のところで「普段の行いを考えればいいんです」と言いそうになったが、喉仏のところまで出かかったその言葉は寸前のところで呑み込まれた。
私とアマメは青前さんに手を引かれながら劇場のある方の通路へと進んでいった。通路最奥の一番大きな劇場を選んだ彼女は、黒くて分厚い防音性の扉を押し開けた。
中に入ると、外からの光が一切入らない劇場内には、1mm先も見えないほどの暗闇が広がっていた。携帯の明かりを頼りに進んだ青前さんは、私達を館内中央の席へと案内し、自分は元来た道を引き返していった。
「待ってください。こんなとこで何をしようってんです」
「ここまで来て、まだ野球だと思ってるの?」
「さすがにもうそうだとは思ってませんよ。ですが、ここで映画を観れるとも思えません」
「それはどうかな!」
楽しそうな声を上げた青前さんはスキップしながら劇場を出て行った。取り残された私は隣に座るアマメに、「どうするつもりなんだろうね」と言った。
「わからない。でも、考えがあるんだと思う」
「そうだといいんだけどなぁ。青前さん、七割くらいはノリと思いつきで行動するから」
「だったら、残りの三割を信じれば?」
「この世で信じられる三割は、降水確率と野球の打率くらいなもんだよ」
その時のことだった。場内に突然聞き覚えのある音楽が鳴り響き、幅広のスクリーンにビデオカメラ頭の映画泥棒が踊りだした。それは紛れもなく、間もなくして映画が始まる合図であった。
「始まったね」とアマメが言って、私は「まあ」と言葉を濁した。
映画泥棒が御用となる直前のタイミングで、青前さんが席に戻ってきた。彼女は私の隣に座ると、したり顔で標高が低い胸を張った。
「どう? これを観てもまだあたしを信じない?」
「すいませんでした」と私は素直に頭を下げる。
「ですが、よくもこんなことが出来ましたね」
「昔、ナリヒラくんとここに探検しに来た時、設備が丸々残ってるのを見つけたの。いつか自分専用の映画館を作ってやるんだって思って、ちょくちょくここに来て直してたってわけ」
「器用なものですね。まったく素晴らしい」
「暇を持て余してただけだけど、そこまで褒められたら悪い気はしないねぇ」
青前さんは恥ずかしそうに鼻の頭をかいた。
「でも、本当だったらここのお披露目はもうちょっとあとになるはずだったんだけどなぁ」
青前さんの呟きを、突然響いた大きな歌声が吹き飛ばす。スクリーンに目を向けると既に映画は始まっていた。シルクハットを被った外国の男性が、大勢の人と共に高らかに歌っている。
「なんですかコレ」と訊ねると、青前さんは「グレイテストショーマン」と答えた。聞いたことのない名前であったが、明るく愉快な映画であることは間違いない。
「お。来たね、ナリヒラくん」
青前さんは私をアマメの対面の席に案内した。「この子が君をお呼びでさ。どうしてもって聞かないんだ。で、用件を伝えてからはそれっきりだんまり。何かあったの?」
「もしかしたら、上着を返しに来たのかもしれません。この前に貸したきりでして」
「そうなの?」と青前さんはアマメに訊ねる。すると彼女は足元から紙袋を取り出し、それをテーブルの上に置いた。
「半分はね。でも、もう半分はハズレ」
アマメの物言いに青前さんは両手を挙げて降参のポーズを取ってみせると、「コーヒーでも淹れてくるね」と店の奥へと引っ込んでしまった。
取り残される形となった私は、アマメの顔をじっと覗き込んだ。絵に描いたような無表情の彼女の顔からは、喜怒哀楽も何を考えているのかも全く読み取れない。そういった意味では、レプリカモメを前にしているのと何ら変わりなかった。
私は「なんで僕を呼んだんだい」とアマメに訊ねた。
「別に、わたしが呼びたくって呼んだわけじゃないよ。ただわたしは、〝お兄さんを呼んで〟って、あのお姉さんに言っただけだもん」
「つまり君は、青前さんが連れて来る相手なら誰でもよかったってわけかい」
「そうなるかな」
「そうやってまた大人をからかって遊ぶ!」
私はアマメの頬を軽くつねった。弾力のあるマシュマロのような頬がふにっと伸びても、彼女はそれを気にする素振りを一切見せなかった。
やがて青前さんがコーヒーを運んできたので、私は彼女にもアマメが私を呼んだ理由を説明した。青前さんは「あきれるね!」と言って大いに笑い、アマメの頭をわしわしと撫でた。
「どうしようもないイタズラっ子だ。なにが目的?」
「暇つぶし」と答えたアマメは、ストローにぷーっと息を吹き込んで、バナナミルクを泡立てた。
「楽しいことないかなぁって思って。ツマンナイんだよね、ここ最近」
アマメの言葉を受けて、青前さんは途端に何かを考え込むような難しい顔になる。しばらくその表情のまま「うーむ」と唸った彼女は、ふいにぽんと手を叩き、春の陽光のような笑顔を浮かべた。
「よしっ! それならお姉さんと一緒にお出かけしよう!」
「でもわたし、新座から出られないよ」
「大丈夫っ! なんとかなるさ!」
青前さんはエプロンを豪快に脱ぎ捨てると、アマメの手を取って立ち上がらせた。
「書を捨てよ、街に出よう! 出た後のことはその時に考えよう!」
〇
新座市民は常日頃から〝楽しさ欠乏症〟である。私達の生活には圧倒的に娯楽が足りない。
この町には、ゲームセンターも無ければカラオケもない。駅前のボウリング場も十五年前に潰れたきり。にいざ温泉は娯楽というほどのものではない。ドン・キホーテは裏切り者。「田舎の人間はイオンがデートスポット」なんて話を耳に挟んだことがあるが、新座にはそのイオンすらないのだから最早どうしようもない。
従って新座に住む若者の楽しみといえば、お情けで経営を続けてくれているゲオでレンタルしたDVDを鑑賞するか、家で細々とゲームをするか、無人の道路で自転車レースに興じるか、スケートボードを縦横無尽に乗り回すか……いずれにせよ、今どきの若者らしい選択肢は皆無と言っても言い過ぎではない。
万策は打つ前から尽きていた。しかし青前さんは自信満々でアマメと私を外に連れ出すと、自転車に跨り「さあ行くよ!」と声高に叫んだ。
「アマメちゃんはナリヒラくんの後ろに乗って!」
有無を言わさぬうちに頭数に入っていたことについて、私は何も言わなかった。
自転車の荷台にアマメを乗せて、私は青前さんの背中についていった。
スポーツタイプの彼女の自転車と私が乗る一般的なママチャリとでは、圧倒的に馬力が違う。いつもであればやや手加減してくれる青前さんも、今日は気分が乗っているのか原付の如き速度を出している。私は背後のアマメに「遅い」と罵られながら、ひぃひぃ喘いでペダルを漕いだ。
やがて私達は柳瀬川沿いにあるショッピングセンターまでやってきた。無論、店の経営は新座浮上から間もなくして終了している。その昔は近隣の中学、高校に通う生徒の遊び場として機能していたらしいが、今となってはその面影すらもない。建物全体が色あせて、うっすらひびまで入っており、何だかお化けが出てきそうだ。
「なるほど。廃墟探検ですか」と私は建物を見上げながら言った。
「違う違う。そんなの女の子らしくないじゃん?」
「しかし、青前さんだって8年ほど前は私と一緒に――」
「オリンピック4回分も前の記憶を蒸し返さないの!」
青前さんは適当な場所へ自転車を止めると、半開きになったままの自動扉の隙間から建物の中へと入っていった。私は荷台の上でぼんやりとするアマメを連れて、その後を追った。
建物の中は暗くシンとしている。耳を澄ませてもどこまでも無音である。うっすらとかび臭さもあって、おどろおどろしい感じもする。こうなると、柳瀬川でおぼれ死んだ子どもの幽霊が出てもおかしくない。
だというのに青前さんは、館内をずかずかと進んでいく。一階のフードコートをちらりとも見ないまま、停止したエスカレーターを駆け上がる勢いそのままに、二階のスポーツ用品店と三階の百円均一店を素通りした彼女は、あっという間に四階の映画館まで私達を案内した。当然ながらそこも無人で、映画館特有のむせ返るほどのキャラメルポップコーンの香りなどは微塵も残っていない。
「しかし、青前さんはこのようなところで何をするつもりですか」
「映画館に来ました。じゃあ野球をしましょうってなると思う?」
「青前さんなら、あるいは」
「……ナリヒラくんの中で、あたしってそんなイメージ?」
「強くは否定しません」
青前さんは私の軽く頬をつねると、「この減らず口!」と言った。私はあと一歩のところで「普段の行いを考えればいいんです」と言いそうになったが、喉仏のところまで出かかったその言葉は寸前のところで呑み込まれた。
私とアマメは青前さんに手を引かれながら劇場のある方の通路へと進んでいった。通路最奥の一番大きな劇場を選んだ彼女は、黒くて分厚い防音性の扉を押し開けた。
中に入ると、外からの光が一切入らない劇場内には、1mm先も見えないほどの暗闇が広がっていた。携帯の明かりを頼りに進んだ青前さんは、私達を館内中央の席へと案内し、自分は元来た道を引き返していった。
「待ってください。こんなとこで何をしようってんです」
「ここまで来て、まだ野球だと思ってるの?」
「さすがにもうそうだとは思ってませんよ。ですが、ここで映画を観れるとも思えません」
「それはどうかな!」
楽しそうな声を上げた青前さんはスキップしながら劇場を出て行った。取り残された私は隣に座るアマメに、「どうするつもりなんだろうね」と言った。
「わからない。でも、考えがあるんだと思う」
「そうだといいんだけどなぁ。青前さん、七割くらいはノリと思いつきで行動するから」
「だったら、残りの三割を信じれば?」
「この世で信じられる三割は、降水確率と野球の打率くらいなもんだよ」
その時のことだった。場内に突然聞き覚えのある音楽が鳴り響き、幅広のスクリーンにビデオカメラ頭の映画泥棒が踊りだした。それは紛れもなく、間もなくして映画が始まる合図であった。
「始まったね」とアマメが言って、私は「まあ」と言葉を濁した。
映画泥棒が御用となる直前のタイミングで、青前さんが席に戻ってきた。彼女は私の隣に座ると、したり顔で標高が低い胸を張った。
「どう? これを観てもまだあたしを信じない?」
「すいませんでした」と私は素直に頭を下げる。
「ですが、よくもこんなことが出来ましたね」
「昔、ナリヒラくんとここに探検しに来た時、設備が丸々残ってるのを見つけたの。いつか自分専用の映画館を作ってやるんだって思って、ちょくちょくここに来て直してたってわけ」
「器用なものですね。まったく素晴らしい」
「暇を持て余してただけだけど、そこまで褒められたら悪い気はしないねぇ」
青前さんは恥ずかしそうに鼻の頭をかいた。
「でも、本当だったらここのお披露目はもうちょっとあとになるはずだったんだけどなぁ」
青前さんの呟きを、突然響いた大きな歌声が吹き飛ばす。スクリーンに目を向けると既に映画は始まっていた。シルクハットを被った外国の男性が、大勢の人と共に高らかに歌っている。
「なんですかコレ」と訊ねると、青前さんは「グレイテストショーマン」と答えた。聞いたことのない名前であったが、明るく愉快な映画であることは間違いない。
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