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3章 第二王子の護衛
21、むさ苦しい騎士団とのご対面
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「やぁ、あたしはエクテスだ」
いつにも増して心が弾み、自ら一歩前に出た。
揃いも揃ってむさ苦しい男たちがルイによって整列させられ、不服そうな顔を向けてこちらを見ていた。
言いたいことは山ほどあるのだろうけど、ルイの手前何も言うことが叶わないのだろう。口もとがわなわなしているやつもいる。
それでもあたしは嬉しかった。
「ああ、美しいものは大好きだけど、さすがに見すぎもよろしくないね。圧倒されすぎて息が詰まりそうになったのは初めてだ」
「な、なにが言いたい?」
「いや、美しくないものを見るのもたまには悪くないね!!」
「て、てめー! ふざけんなよ!」
こういうやり取りのほうがやはりあたしにはあっている。
「君たち同様に、ルイス殿下をお守りする所存だ。どうぞよろしく頼むよ」
まだ何か言われそうに思えたが、頭を下げると、彼らはぐっと息を呑んだように黙る。
「殿下の話によると、あたしは普段、ここで君たちと一緒に過ごさせてもらうことになる。迷惑をかけると思うが、大目に見てくれると助かる」
「……なんでそんなに上から目線なんだ、おまえは」
一番前に立っていた大きな男が手を差し伸べてくる。
「ゲイルだ」
「ああ、よろしく」
この男は先日、あたしを押さえ込んだ男のひとりだ。忘れはしない。
手を取ると挑発的な瞳で見返され、力いっぱい握り返された。……上等だ。
「失礼なやつではあるけど、エクテスのことはわたしからもよろしく頼むよ」
ルイも苦笑しながら未だに納得がいかないと言わんばかりの男たちをなだめる。
「ですが殿下、この者は女だったはずだ。我々と共に行動をするだなんて、大丈夫なんですか?」
「そうだ! 女ならおとなしく守られていたらいいものを……」
「そうですよ。足手まといになられても困ります!」
「あたしも弱いものに守られるのは忍びないからね。できる限り自分でできたらと思っている」
散々やじが飛び交い、ルイも困り果てているため、口を開くと「エクテス!」とルイから再び制される。
「大丈夫だ。何かあったら君たちのことも守ってやるから安心してくれ」
「で、殿下! やっぱりこいつ、腹が立ちます!」
「ええ? なぜだい? ここまで好意的に接しているというのに」
「……君は煽るのがうまいんだよ」
「そうかい?」
はぁ、とため息をつき、ルイは肩をすくめる。
その言葉と同時に嫌悪感いっぱいのむさ苦しい男たちの視線を一気に集めることになる。
十分に譲歩したところだ。
愛らしい乙女の視線ならばいつでもウェルカムだし嬉しいのだけど、このむさ苦しい男たちの視線は微笑ましくはない。
「正直あたしも敵意を向けられている相手にそんなにも寛大になれないんだけどね」
これ以上どうしろと言うのだろうか。
あたしだって、女、女と人を判断する人間なんて相容れる気なんてないのに。
いつにも増して心が弾み、自ら一歩前に出た。
揃いも揃ってむさ苦しい男たちがルイによって整列させられ、不服そうな顔を向けてこちらを見ていた。
言いたいことは山ほどあるのだろうけど、ルイの手前何も言うことが叶わないのだろう。口もとがわなわなしているやつもいる。
それでもあたしは嬉しかった。
「ああ、美しいものは大好きだけど、さすがに見すぎもよろしくないね。圧倒されすぎて息が詰まりそうになったのは初めてだ」
「な、なにが言いたい?」
「いや、美しくないものを見るのもたまには悪くないね!!」
「て、てめー! ふざけんなよ!」
こういうやり取りのほうがやはりあたしにはあっている。
「君たち同様に、ルイス殿下をお守りする所存だ。どうぞよろしく頼むよ」
まだ何か言われそうに思えたが、頭を下げると、彼らはぐっと息を呑んだように黙る。
「殿下の話によると、あたしは普段、ここで君たちと一緒に過ごさせてもらうことになる。迷惑をかけると思うが、大目に見てくれると助かる」
「……なんでそんなに上から目線なんだ、おまえは」
一番前に立っていた大きな男が手を差し伸べてくる。
「ゲイルだ」
「ああ、よろしく」
この男は先日、あたしを押さえ込んだ男のひとりだ。忘れはしない。
手を取ると挑発的な瞳で見返され、力いっぱい握り返された。……上等だ。
「失礼なやつではあるけど、エクテスのことはわたしからもよろしく頼むよ」
ルイも苦笑しながら未だに納得がいかないと言わんばかりの男たちをなだめる。
「ですが殿下、この者は女だったはずだ。我々と共に行動をするだなんて、大丈夫なんですか?」
「そうだ! 女ならおとなしく守られていたらいいものを……」
「そうですよ。足手まといになられても困ります!」
「あたしも弱いものに守られるのは忍びないからね。できる限り自分でできたらと思っている」
散々やじが飛び交い、ルイも困り果てているため、口を開くと「エクテス!」とルイから再び制される。
「大丈夫だ。何かあったら君たちのことも守ってやるから安心してくれ」
「で、殿下! やっぱりこいつ、腹が立ちます!」
「ええ? なぜだい? ここまで好意的に接しているというのに」
「……君は煽るのがうまいんだよ」
「そうかい?」
はぁ、とため息をつき、ルイは肩をすくめる。
その言葉と同時に嫌悪感いっぱいのむさ苦しい男たちの視線を一気に集めることになる。
十分に譲歩したところだ。
愛らしい乙女の視線ならばいつでもウェルカムだし嬉しいのだけど、このむさ苦しい男たちの視線は微笑ましくはない。
「正直あたしも敵意を向けられている相手にそんなにも寛大になれないんだけどね」
これ以上どうしろと言うのだろうか。
あたしだって、女、女と人を判断する人間なんて相容れる気なんてないのに。
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