少年英雄の学園生活記

天満月

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少年英雄の過去譚 Ⅵ

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─???side─

五傑戒が全滅したか....

─ウラノスside─

少しは疲れが取れたかな

立ち上がり、軽く飛び跳ねる。

「まぁこれなら、戦えるな。」

ウラノスは走り出す。魔王がいる総括本部へと


─20分後─

総括本部ってどこだ?全然それらしき所はないぞ

周りを見回していると、上から声が聞こえてくる。

「貴様か?我が軍にたった一人で乗り込んできたという、人族の子は....。」

完全に俺だな…
てか、こいつ....魔王じゃね?

「お前、魔王か?」

男は腕を組み、人を見下すような目で

「如何にも。我が魔族の王〔魔王 リュウベル=レーティックス〕だ」

「俺は〔ウラノス=フェリオン〕お前ら魔王軍を殲滅する為に来た。」

「面白い事を言うではないか。人の子」

「ッ!!」

何だ今の殺気....!
五傑戒の殺気とは、格段に違う。殺気に重みがある。
こりゃあ油断したら、即刻死が待ってるな。

「どうした人の子?この程度で怖気づいたか?」

「怖気づくか....確かに俺はお前の殺気が怖いと思った....でも俺が、お前を倒したら俺は英雄になれるかもな。」

ウラノスは笑いながらそう言った

「ハッハッハ!!面白い!我を倒せるものならやってみるといい!」

「『身体能力限界突破・神領域』」

ウラノスは真正面から、リュウベルに突っ込む。
リュウベルの懐に入るのに、約1秒。
右拳に魔法を付与させる

「『光焔拳コウエンケン』」

勢いをつけ、リュウベルの溝落ちめがけて放つ。

「この程度か....?」

リュウベルは右脚の膝蓋骨しつがいこつで、ウラノスの腹へと打ちこむ。

「ガッハッ!!」

体勢が崩れるものの、直ぐに立ちなおしリュウベルと距離を置く。

「やはり人族はこの程度迄しか、進化は出来ぬか。」

「まだだ!こい聖剣『バードル』」

地面に突き刺していた、聖剣を手元に顕現させる。

「まだ抗うか、貴様が我に勝てる希望のぞみなど微塵もないわ!」

「やってみなくちゃ、分からないぜ。魔王」

聖なる光を纏いし聖剣を手に、前傾姿勢をとる。
大地を蹴り上げ、魔王の背後に回り込む。

「愚かな『狂乱影虎キョウランカゲトラ』」

そう呟くと、リュウベルの背中から理性を失った黒い虎が襲いかかってくる。ウラノスは聖剣で黒い虎を薙ぎ払う。
薙ぎ払った後、魔王へと視線を向ける。しかし、魔王が先程までいた場所には既にいなかった。

どこに行った!?

「ここだ」

背後から聞こえた

「ッ!!!『光焔斬』!」

右回転し、後ろにいるであろう魔王に斜め横に聖剣を斬る。しかし、リュウベルはその攻撃を親指と人差し指中指で止める。

「マジかよ....」

「甘いは『破壊侵食』」

そうリュウベルが唱えると、リュウベルが掴んでいる所から錆始めて行く。そして、最後は塵となって消えていった。

「俺の聖剣が....ガッハッ!グァッ!」

ウラノスは腹、顔面を殴られ続け地面に飛ばされる。

魔王強すぎだろ....

ウラノスが体を動かすことは出来なかったが、この絶対絶命の時に一筋の光がウラノスを照らす。

「これで終わりだ『常世m』何だその魔法陣は!?」

何....言ってんだ?

リュウベルが目にしたもの、それは

黄金色の魔法陣を中心に、7種類の魔法陣が展開されているものだった。
突然ウラノスの体が浮き上がって、最後には立たされていた。まるでまだ君には戦う力がある。頑張りなさいと励まされているみたいな。

そして、魔法陣からとある白と黒の剣が現れる。
その剣は、つばに鳥、虎、亀、龍が刻印されており
この剣の1番の特徴はしのぎと言われる場所に黄金色で
頭は龍、牛の尾と馬のひづめをもつ一角獣が刻印されていた。

一体この剣は何なんだ....

そう思っていると、ウラノスの手が勝手に動き出し
剣の柄を握る。
握った瞬間、この剣の使い方が頭の中に入ってくる。

マジかよ....やば過ぎだろ。
でも、この剣があれば....勝てる。

「貴様がそのような得体の知れない剣を使おうが、我には勝てんよ。」

「それは、どうかな。こいつの力を、見てみないと、分からないんじゃないか?魔王」

「ならば見せよ!貴様の最後の抗いを!」

言われなくても、やるさ

ウラノスは剣先を天に向け、柄頭を地面に向ける。
柄を両手で握り、こう叫ぶ。

「『』」

ウラノスは叫びと共に光に包まれる
光がおさまると、ウラノスの姿は変わっていた。

「貴様の抗いがまさか、神器だとはな!」

リュウベルの視界に映し出されているウラノスの姿は、蒼い炎で出来た円形状のものを背に付け、青と白を上手く組み合わせられた龍の兜を纏いマリンブルーの鎧を身に纏うウラノスの姿が映し出されていた。

「行くぞ」

ウラノスは身体能力限界突破・神領域を発動した時よりも、スピードが増しており一瞬でリュウベルの真上まで移動した。

「なっ!」

リュウベルに剣先を向け、魔法を唱える

「『青龍ノ鰐口セイリュウノワニグチ』」

腕の鎧が粘液状なり剣へと移動する。
元鎧だった粘液は剣と合体し、巨大化する。
剣の今の姿は、一匹の龍の頭が生成される。
その龍の頭は、口を横に広げ大きく裂けた龍が
リュウベルの上半身を呑み込む。
残った下半身は、地に落ち
呑み込まれた上半身は、無に消えた。

ヤバい、意識が...........

ウラノスはこの力を使った後、能力の力が解け、地に落ちる。そして、ウラノスはそのまま眠りについた。

それから10分後、ウラノスの父である〔セルテ=フェリオン〕が率いる特別部隊が到着する。
ウラノスの傍らに転がっている、下半身の死体が魔王であると認識しウラノスの元へと近ずき「頑張ったな。ウラノス」と声を掛け、ウラノスをお姫様抱っこする形で王都へと帰還する。
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