少年英雄の学園生活記

天満月

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アトラス魔法学園の入学試験

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魔王軍の侵攻を阻止してから3年....

16歳となったウラノス=フェリオンは、現在アトラス魔法学園の入学試験を受けていた。

アトラス魔法学園・・・・アルティス王国の王都に所在する魔法教育機関。そして、アトラス魔法学園は世界三大魔法学園の一つに数えられている程の名門である。



えっと確か一次試験は....ここだ

ウラノスが入った部屋は、広々とした空間で
ウラノスよりも先に来ていた受験生が透明な水晶に手を置き
魔力を流し込んでいた。

ここでは魔力の数値を測るのか…一つ空いたな
早く終わらして、次の試験会場に行こう。

この透明な水晶みたいのに、魔力を流し込めばいいんだよな。

ウラノスは水晶のような球体に手を置き、この球体に魔力を流し込むイメージをする。
数秒後、球体が透明から青に色が変化する。
隣を見ると、球体は赤へと変化していた。
この青や赤は何だろ?と思っていると、この会場の試験官が球体をみて

「基準値の500に到達した為、貴方の魔力量試験を合格とします。それと、隣の君。君は基準値の500以上を満たしてない為不合格だ」

不合格と言われた少年は、はい…。と泣きながらこの会場を去って行く。

「それで、君の名前は?」

「ウラノス=フェリオンです」

自分の名前を教えると、試験官は目を見開いて硬直する。
大丈夫ですか?と声を掛けると、元に戻り
手に持っていた紙に何か書いている。大方合格か否かのチェック付けだろう。

「隣の部屋に行けば、二次試験が行われている。」

「ありがとうございます」

礼を言って、この会場をあとにする。

─二次試験会場─

ここでは魔法の技術テストか

おっ!丁度一つ空いた

奥にある的に自分の得意な属性魔法の初級を撃ち込み
破壊するか....。なら

「『ファイアアロー』」

燃え盛る炎の弓に、炎の矢が現れ
ウラノスは弓を構え、炎の弦を引く。
的に狙いを定め矢を放つ。

「よっ」

放たれた矢は的のど真ん中に、命中。
真ん中に命中したが、それよりもウラノスがしたことに周りの者達は騒いでいたのだ。「すげぇ詠唱なしで」「マジかよ」「あいつ何もんだよ」などと周りで囁かれていた。

「素晴らしかったよ。まさか、その歳で無詠唱が行えるなんてね。君は勿論のこと、二次試験合格だ。名前は?」

「ウラノス=フェリオンです」

そう教えると、先程の試験官と同じリアクションをみせる。

「大丈夫ですか?」

「はっ!す、すまない。取り乱した」

「いえ。それで、次の試験会場は何処でしょ?」

「最後の試験場所だが隣の部屋だ。頑張ってくれ....英雄殿」

「はい!ありがとうございました」

二次試験会場をあとにするウラノス

最後の方聞き取れなかったな....まぁいいか

─最終試験会場─

闘技場....だよな
って凄い状況だな

ウラノスの視界に入り込んだ光景、それは

「10対1って....」

10人の受験生であろう少年少女達が、1人の男との模擬戦闘試験を行っていた。

「俺がやるのは、あれが終わってからかな。」

5分後、10対1の模擬戦闘は終了した。

結果は、1人で10人を相手にしていた男の圧勝だった。

「さてと....行くか」


「次の受験生は誰だ?前に出てきなさい」

「次は俺です」

「次は君だね。あそこにある武器を、使ってもいいからな。」

「では、お言葉に甘えて使わせてもらいます。」

「得意なのを使うといい。全て殺傷能力はないからな」

闘技場の端っこに並べられた武器の中から、剣を手にもつ。

「では、始めましょうか。」

「おうよ。こい、受験生」

男は大剣を構え、ウラノスは殺傷能力の無い剣の剣先を天井に向け剣を垂直に向ける。
そして、こう唱える。

「『紅蓮剱グレンツルギ』」

剣から無数の火の粉が現れ剣を覆う。
完全に覆われた時、剣から燃え盛る紅蓮の炎が天に昇っていく。

「おいおいマジかよ」

男はこの光景に若干……いや、かなり顔が引きずっていた。

そんな男を無視して、ウラノスは昇り龍のように天へと昇ってゆく炎を剣に纏わせる。
ピッタリと炎を纏わせた剣を、下から上に向かって薙ぎ払う。

「ッ!!ハァァァッ!グッ!!!」

男は己の大剣で、ウラノスが薙ぎ払い出来た炎の三日月状の刃を受け止める。しかし、男は押され気味であった。

そして、そこに追い打ちでウラノスは剣を真横に薙ぎ払い、
炎の三日月状の刃が先に放った炎の刃と重なり、十字の炎の刃が男を襲う。

「グッッ!!!!グァァァァ!」

ついに耐え切れなくなった男は、後ろへと吹っ飛んでいった。男は後ろの壁に激突し、壁にめり込んでしまう。

ヤバ、やり過ぎた!

ウラノスは、男の元に駆け寄り

「大丈夫ですか!?」

男は自力で壁から抜け
フラつきながらも、笑いながら

「大丈夫だ。まさか、俺が押されるとはな。お前、名前は」

「ウラノスです。ウラノス=フェリオン」

自分の名前を言うと、一次試験官同様に目を見開いていた。

「はは、まさかお前があの....たった一人で五傑戒と魔王を倒したっていう英雄だったとは....。そりゃあ勝てねぇ訳だ」

「はぁ……。」

「おっと、忘れてた。最終試験合格だ、英雄殿。」

「ありがとうございます。あと、英雄殿って言うのは辞めていただきたいです。」

「ん?そうか。なら、ウラノスって呼ばせてもらうよ。これから、よろしくな。ウラノス」

「はい。えっと....」

「おぉまた忘れてた。俺は〔ゴルテット=レーデン〕ゴルテットって呼んでくれ」

「よろしくお願いします。ゴルテットさん」

「おう」

お互い固い握手を交わす。

そして、ウラノスは試験会場であるアトラス魔法学園をあとにし屋敷に戻るのだった。


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