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指示
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ミーから携帯が入りNビルの旗手社長の部屋に呼ばれた。
「赤坂の方は?」
書類を目を通している社長が顔を上げて聞く。ミーは二人分のコーヒーを入れてテーブルに乗せる。
「Sハウスに正式に指値の依頼書を出すことを役員会で決めました。Sハウスには伝わっているかと思いますが?」
「社長からどうすると言ってきたのさ」
Sハウスには周平が代理で依頼書を届けている。
「金額はどうする?」
「100億から社内の根回しをしていますが、200憶が妥当かと」
「よし、段取りにかかるようにSハウスには伝えよう。だがS銀行が200憶では抹消には応じないだろう?」
旗手社長は別の書類に印鑑を押しながら俯いて話を続ける。ミーは新しいスーツを出してきて、着せ替える準備をしている。
「M銀行頭取は条件付きで運転資金を出すと言っています」
「会長の退任か」
スーツのズボンの履き替えをミーが手伝う。
「未公開株の政界ルートだがな、与党と野党を別建てにしてと思うんだが?」
「小林さんから」
とミーがレターを渡す。
「小林君がな、ルートの一部を任せてほしいというのだが、黒崎さんは反対している。お金の件は信用がない」
「私もそう思います」
ミーが同意する。
「とにかく一度あの代議士に会って彼の意見も聞こう。二人で行っておいてくれ」
と言いながらもうコートを手に立ち上がる。
「その時あの国の土地の件も聞きておくんだ」
「赤坂の方は?」
書類を目を通している社長が顔を上げて聞く。ミーは二人分のコーヒーを入れてテーブルに乗せる。
「Sハウスに正式に指値の依頼書を出すことを役員会で決めました。Sハウスには伝わっているかと思いますが?」
「社長からどうすると言ってきたのさ」
Sハウスには周平が代理で依頼書を届けている。
「金額はどうする?」
「100億から社内の根回しをしていますが、200憶が妥当かと」
「よし、段取りにかかるようにSハウスには伝えよう。だがS銀行が200憶では抹消には応じないだろう?」
旗手社長は別の書類に印鑑を押しながら俯いて話を続ける。ミーは新しいスーツを出してきて、着せ替える準備をしている。
「M銀行頭取は条件付きで運転資金を出すと言っています」
「会長の退任か」
スーツのズボンの履き替えをミーが手伝う。
「未公開株の政界ルートだがな、与党と野党を別建てにしてと思うんだが?」
「小林さんから」
とミーがレターを渡す。
「小林君がな、ルートの一部を任せてほしいというのだが、黒崎さんは反対している。お金の件は信用がない」
「私もそう思います」
ミーが同意する。
「とにかく一度あの代議士に会って彼の意見も聞こう。二人で行っておいてくれ」
と言いながらもうコートを手に立ち上がる。
「その時あの国の土地の件も聞きておくんだ」
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