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対抗馬
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任意で呼ばれた柳沢だが、警察は証拠不十分で釈放した。同様にやくざの兄貴も最後の決め手がないようだ。柳沢も舅と同様にM商事を辞めている。釈放された日はやくざの妹のママが車で迎えに来たようだ。これは轟の報告だ。彼は黒崎からも柳沢の動きの調査を受けているようだ。
今日は珍しく代議士の私設秘書から飲まないかと誘いを受けた。
「また庶民的なところで」
新橋の路地裏のスナックである。ケイ君にはぴったりの店の臭いがする。
「ここなら呼ばれても国会議事堂に近いからな。もう10年になる」
「急な話でも?」
ビールの小瓶を抜いてもらう。秘書はウイスキーをロックで飲んでいる。
「総理になったら私設秘書はほとんどお呼びじゃない。第1秘書と毎日こそこそやってるよ。第1秘書は上司にでもなったように指示ばかりだ」
「それはこちらも同じですよ。社長もほとんど顔を見せない」
何となく境遇が会う。ただ周平はそれを不満と思っていない。初めて自分の意志で物事を動かしている気がしている。
「赤坂のことを最近書かれているが、相手はつかんでいるのか?」
「ええ、相手は黒崎という代議士の秘書上がりのブローカーですよ」
「黒崎か、あいつならよく知っている。昔大物の代議士の私設をやっていた。それが金を抓んで追い出された」
「じゃあ、Yテレビは?」
「それがYテレビさ。あの時のYテレビの社長からの金をそのまま懐に入れていたんだ。でも仕事は彼がこなしていたという話だ。案外裏の仕事は秘書がしていて、代議士は知らないことが多い」
やはり繋がった。
「それでこちらもあの裏の会社で顧問会社でも始めようって考えている」
「独立?」
「いや、そのくらい認めさせるさ。それくらいのことはしてきた」
「力を貸しますよ。社長も黒崎と縁を切ったので話に乗ると思いますね」
黒崎の対抗馬と頭に浮かんだ。
今日は珍しく代議士の私設秘書から飲まないかと誘いを受けた。
「また庶民的なところで」
新橋の路地裏のスナックである。ケイ君にはぴったりの店の臭いがする。
「ここなら呼ばれても国会議事堂に近いからな。もう10年になる」
「急な話でも?」
ビールの小瓶を抜いてもらう。秘書はウイスキーをロックで飲んでいる。
「総理になったら私設秘書はほとんどお呼びじゃない。第1秘書と毎日こそこそやってるよ。第1秘書は上司にでもなったように指示ばかりだ」
「それはこちらも同じですよ。社長もほとんど顔を見せない」
何となく境遇が会う。ただ周平はそれを不満と思っていない。初めて自分の意志で物事を動かしている気がしている。
「赤坂のことを最近書かれているが、相手はつかんでいるのか?」
「ええ、相手は黒崎という代議士の秘書上がりのブローカーですよ」
「黒崎か、あいつならよく知っている。昔大物の代議士の私設をやっていた。それが金を抓んで追い出された」
「じゃあ、Yテレビは?」
「それがYテレビさ。あの時のYテレビの社長からの金をそのまま懐に入れていたんだ。でも仕事は彼がこなしていたという話だ。案外裏の仕事は秘書がしていて、代議士は知らないことが多い」
やはり繋がった。
「それでこちらもあの裏の会社で顧問会社でも始めようって考えている」
「独立?」
「いや、そのくらい認めさせるさ。それくらいのことはしてきた」
「力を貸しますよ。社長も黒崎と縁を切ったので話に乗ると思いますね」
黒崎の対抗馬と頭に浮かんだ。
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