237 / 248
明日の道
しおりを挟む
ミーの店はもうオープンしている。案内状は来たが1か月が過ぎてしまっている。またミーも新橋のビルにも顔を出さない。そういう周平も最近は新橋から足が遠ざかっている。新橋のビルには赤坂の整理を行う新会社の社長となった藤尾が一人で動かしている。彼に引き継いで下がるべきかと考えた時期もあったが、今はもう少し彼とも話を続けて行こうと考えている。
「ベンチャー会社はこれからどうなるんでしょうかね?」
ミーの店に走るタクシーの中で藤尾が聞く。
「ぜい肉を落としてスリムになるべき時期だろうね」
今日ミーの店に行こう決めたのは藤尾である。どうも藤尾はミーの店に何度か足を運んでいるようだ。
エレベターを上がると外はもう真っ暗だ。慣れた足取りで店の中に入ってゆく。
「やっと来てくれたのね?」
「少し恥ずかしいね」
「別れた恋人に再会した気持ち?」
「あれから旗手社長とは?」
「もう会わないと言われた。それでやっとこの道を始められた。周平とはまだ別れていないよ」
ちょうど舞台に女性陣が並んで挨拶をしていて、思ったよりたくさんの客がボックスに掛けている。
「店を始めて見てね、これからしたいことが見えてきたの。周平もそうだと思うの。藤尾さんが前に来た時もその話をしたよね。そういう意味で旗手社長は私達に任せてくれたと思うの。大きなことなどできないけど、やってみたいことをこのチームでだめかしら?」
「いいと思うな」
藤尾が同意している。
「最後の仕上げが残っている。だがその考え方には賛成だ」
「今夜は飲んでショーを見ていてね。今度はビルにうかがうわ」
「ベンチャー会社はこれからどうなるんでしょうかね?」
ミーの店に走るタクシーの中で藤尾が聞く。
「ぜい肉を落としてスリムになるべき時期だろうね」
今日ミーの店に行こう決めたのは藤尾である。どうも藤尾はミーの店に何度か足を運んでいるようだ。
エレベターを上がると外はもう真っ暗だ。慣れた足取りで店の中に入ってゆく。
「やっと来てくれたのね?」
「少し恥ずかしいね」
「別れた恋人に再会した気持ち?」
「あれから旗手社長とは?」
「もう会わないと言われた。それでやっとこの道を始められた。周平とはまだ別れていないよ」
ちょうど舞台に女性陣が並んで挨拶をしていて、思ったよりたくさんの客がボックスに掛けている。
「店を始めて見てね、これからしたいことが見えてきたの。周平もそうだと思うの。藤尾さんが前に来た時もその話をしたよね。そういう意味で旗手社長は私達に任せてくれたと思うの。大きなことなどできないけど、やってみたいことをこのチームでだめかしら?」
「いいと思うな」
藤尾が同意している。
「最後の仕上げが残っている。だがその考え方には賛成だ」
「今夜は飲んでショーを見ていてね。今度はビルにうかがうわ」
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
あるフィギュアスケーターの性事情
蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。
しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。
何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。
この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。
そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。
この物語はフィクションです。
実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
靴屋の娘と三人のお兄様
こじまき
恋愛
靴屋の看板娘だったデイジーは、母親の再婚によってホークボロー伯爵令嬢になった。ホークボロー伯爵家の三兄弟、長男でいかにも堅物な軍人のアレン、次男でほとんど喋らない魔法使いのイーライ、三男でチャラい画家のカラバスはいずれ劣らぬキラッキラのイケメン揃い。平民出身のにわか伯爵令嬢とお兄様たちとのひとつ屋根の下生活。何も起こらないはずがない!?
※小説家になろうにも投稿しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる