アユタヤ***続復讐の芽***

夢人

文字の大きさ
73 / 233

再建3

しおりを挟む
「さあ、この地図を見るのだ」
 宗久が円卓に地図を広げる。茉緒の横にはヒデが座っている。茉緒はいずれ自分の跡を継ぐのはヒデだろうと思っている。彼には剣を教えるのではなく、国の経営を教えたい。もはや彼は秀頼として日本に戻ることはできない。このアユタヤに根を張るしかないのだ。ビルマはアユタヤを飲み込もうとしているが、実はその存在も揺れているのだ。
 宗久が指を指している場所は今のラオスだ。ここから中国にも更にシルクロードにもつながる。
「今回、ビルマと戦闘を交えた国だ。ビルマはアユタヤを食い続けたために他の国との交渉が遅れている。しばらくは武力で押さえていたがもはやこの辺りの国もビルマには従わない。それが今回の大将軍の敗北だ。まだ理解していない」
「それで宗久さまが手を出したわけですね?」
「ヒデは頭がいいわ」
「すでにこの国に店を出した。国には財宝も配ったわ。ここには中国からもシルクロードからも荷が集まる。アユタヤの荷をここまで運び出す。ビルマの経済相には通行税で了解を取っている。とくに茉緒の南蛮船からの荷は高い値で売れる。またここの荷は朝鮮や日本では高く売れるのさ」
「今回の目的は?」
「まず通行路の確保だ。何か所か盗賊が出てくる。それと今の屋敷を拡充する。そのためには大きな商人隊とも話をつけないといけない」
「まず盗賊ね?下忍隊を10人まず走らせよう」
「ヒデは護衛隊30人を連れて問題の道路箇所を人を集めて修復することだ。それからポイントとなる宿泊の村に商人宿を作る。これには私の商人頭を使ってくれ」
 宗久の目がひさしぶりに光っている。あの徳川では宗久は型からはみ出していただろう。








しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

夫婦交換

山田森湖
恋愛
好奇心から始まった一週間の“夫婦交換”。そこで出会った新鮮なときめき

あるフィギュアスケーターの性事情

蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。 しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。 何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。 この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。 そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。 この物語はフィクションです。 実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

甲斐ノ副将、八幡原ニテ散……ラズ

朽縄咲良
歴史・時代
【第8回歴史時代小説大賞奨励賞受賞作品】  戦国の雄武田信玄の次弟にして、“稀代の副将”として、同時代の戦国武将たちはもちろん、後代の歴史家の間でも評価の高い武将、武田典厩信繁。  永禄四年、武田信玄と強敵上杉輝虎とが雌雄を決する“第四次川中島合戦”に於いて討ち死にするはずだった彼は、家臣の必死の奮闘により、その命を拾う。  信繁の生存によって、甲斐武田家と日本が辿るべき歴史の流れは徐々にずれてゆく――。  この作品は、武田信繁というひとりの武将の生存によって、史実とは異なっていく戦国時代を書いた、大河if戦記である。 *ノベルアッププラス・小説家になろうにも、同内容の作品を掲載しております(一部差異あり)。

滝川家の人びと

卯花月影
歴史・時代
勝利のために走るのではない。 生きるために走る者は、 傷を負いながらも、歩みを止めない。 戦国という時代の只中で、 彼らは何を失い、 走り続けたのか。 滝川一益と、その郎党。 これは、勝者の物語ではない。 生き延びた者たちの記録である。

吊るされた少年は惨めな絶頂を繰り返す

五月雨時雨
BL
ブログに掲載した短編です。

四代目 豊臣秀勝

克全
歴史・時代
アルファポリス第5回歴史時代小説大賞参加作です。 読者賞を狙っていますので、アルファポリスで投票とお気に入り登録してくださると助かります。 史実で三木城合戦前後で夭折した木下与一郎が生き延びた。 秀吉の最年長の甥であり、秀長の嫡男・与一郎が生き延びた豊臣家が辿る歴史はどう言うモノになるのか。 小牧長久手で秀吉は勝てるのか? 朝日姫は徳川家康の嫁ぐのか? 朝鮮征伐は行われるのか? 秀頼は生まれるのか。 秀次が後継者に指名され切腹させられるのか?

処理中です...