アユタヤ***続復讐の芽***

夢人

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再建4

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 ビルマの国境を越えた頃、下忍の伝令が戻ってきた。ヒデは深い谷に橋を作るのに早くも村人を集めて工事にかかる。これには荷隊も足を止めて協力する。茉緒は下忍の他護衛隊50人を連れて谷の中腹まで行く。
「どうだ?」
「この谷の上に盗賊の砦があります。ここを通る商人を襲って生計を立てています。村人の話ではビルマから追われた将軍が頭のようです。数は百人ほどです。鉄砲はないようです」
「まず、この谷の砦の下に護衛隊の陣を張るのだ。下忍は私についてくるのだ」
 崖から砦の裏に出る。崖の上には小屋がいくつもっ立っている。畑もあって女や年寄りも耕している。生活は苦しそうだ。この調子なら戦える盗賊は50人ほどだろう。力でねじ伏せるのもできそうだ。茉緒は下忍を逃げ道に配置して一人で一番大きい小屋に潜む。
「今度の荷には2百ほどの護衛が付いています。今回は見逃した方が?」
 年配の男が報告をしている。前にいるのは黒髭を生やした逞しい男だ。この男が村人の言う将軍だろうか。横に品のいい女性が座っている。
「私もそう思います。大将軍の時のように静かにしているのがいいのかと?」
 大将軍もここを通ったのだ。
「だが冬を越すにはなあ。それに小さな荷隊は襲いたくないのだ」
「相談があります」
と茉緒が暗がりから顔を出した。
「誰だ!」
「荷隊の護衛隊長の茉緒です」
「あのアユタヤの姉妹夜叉の?もちろんここは囲まれているのだろなあ」
「ええ。私の提案はここの関所の番と谷を抜けたところに宿場町を作るのを手伝ってほしいのです」
 茉緒は詳しく今回の旅の目的を伝えた。それで翌朝盗賊の頭と30人が宗久の元についてきた。









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