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大将軍8

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 すでにサンベット王子は王宮に入った。茉緒とリーはもう3日大将軍の屋敷に潜り込んでいる。今日は面会室にサンベット王子の兄とチャクラバットの腹心がアユタヤから来ている。
「今アユタヤでチャクラバットがまとめられる兵は?」
「残念ながら親衛隊が2百と民兵が3百、和寇が3百で向こうの半分がやっとです」
「まず盗賊隊を千2百送ろう。それで兄は戻って王に着く」
「私は戻れるのですか?」
「ああ、準備をしておくのだ」
「王さまから兄の復帰を認められるんですか?」
「経済相が反対しておるが、承認が降りなくても雲隠れにすればいい。そうだ、兄のお前が弟を呼び出せ。30人ほど兵を回す。まず、王に会う前までに片をつけよ。あの料亭を使うがいい」
 リーが口を動かす。
「そこは知ってる」
「そこに下忍を潜ませよう」
「だが儂はそれに立ち会って入れないのだ。周辺の部族を攻めるために5千の兵を出す。これは王からの指示だ。それでも今回は片が付くかどうかわからん。ビルマも大変なのだ」
「やはり出撃するのだ」
 茉緒はりーを連れてそっと屋敷の天井から抜ける。





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