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倏忽10
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政策的な不良債権の圧縮で8000憶あったものが一挙に5000億までに減った。これが銀行団に評価されて本社の清算案は消え急遽銀行による債権放棄の話になった。それは女社長の顔の広さも影響した。彼女は私が作った再建案を持って昼食会を走り回った。全体的に不良債権が溢れてきた今に格好の餌になった。
本社の元社長が窓際教室で個別面談をしたのは新しい雰囲気づくりになった。どんどん籠っていた社員に少し光が当たったようだ。これを利用して人事は新しい分野に彼らの履歴書を持ちまわった。その一つはタケノコのように現れた債権回収会社の動きだ。12人がこの会社群に就職が内定した。不良債権や不況などマイナスのものが就職の材料になる時代になったのだ。私は債権回収会社を7社も回った。
「何をしてるのですか?」
明子が声をかけてくる。珍しく朝から机に座りぱなしだ。新しい宿題が顧問から渡されたのだ。顧問は相変わらず最近は外出が多い。投資会社の基本構想が出て来たのだ。どうも今までの不動産や金融から離れてベンチャーに焦点を絞っている。株の投資顧問会社とも異なる。とくにアメリカの成功例の分厚い資料が付いている。
「今度は新規事業だな」
「そこに私も連れて行ってくれるんですか?」
「ああ、約束するよ」
「どれくらいかかるのですか?」
「そうだな。まずこの会社の店仕舞いのめどを出さないとな」
「部長のめどは?」
「そうだな。私としては窓際教室からだな。専務は200人に圧縮したら倒産させるかもしれないな。それまでに逃げるところを作りたいな自分も含めてだがね」
いつの間にか顧問が声をかけてきた。コーヒータイムに戻ってきたようだ。珍しく顧問の前に社長が座っている。
「いい話をしたってな?」
「いえ」
「彼も一皮むけそうだよ。それで勉強も含めて投資会社の考案にも参加してもらうことにした」
「面白いですね?」
社長も乗り気だ。
「元々本社もベンチャーだったのだよ。専務達はそのことを忘れてしまっているのだ。だがその時代でベンチャーの形は変わるのだ。私は銀行の出だからベンチャーをするのではなく探し育てることになるがな」
と言って社長と私の前に最近のベンチャー会社のリストをどこからか手に入れてきて置いた。
本社の元社長が窓際教室で個別面談をしたのは新しい雰囲気づくりになった。どんどん籠っていた社員に少し光が当たったようだ。これを利用して人事は新しい分野に彼らの履歴書を持ちまわった。その一つはタケノコのように現れた債権回収会社の動きだ。12人がこの会社群に就職が内定した。不良債権や不況などマイナスのものが就職の材料になる時代になったのだ。私は債権回収会社を7社も回った。
「何をしてるのですか?」
明子が声をかけてくる。珍しく朝から机に座りぱなしだ。新しい宿題が顧問から渡されたのだ。顧問は相変わらず最近は外出が多い。投資会社の基本構想が出て来たのだ。どうも今までの不動産や金融から離れてベンチャーに焦点を絞っている。株の投資顧問会社とも異なる。とくにアメリカの成功例の分厚い資料が付いている。
「今度は新規事業だな」
「そこに私も連れて行ってくれるんですか?」
「ああ、約束するよ」
「どれくらいかかるのですか?」
「そうだな。まずこの会社の店仕舞いのめどを出さないとな」
「部長のめどは?」
「そうだな。私としては窓際教室からだな。専務は200人に圧縮したら倒産させるかもしれないな。それまでに逃げるところを作りたいな自分も含めてだがね」
いつの間にか顧問が声をかけてきた。コーヒータイムに戻ってきたようだ。珍しく顧問の前に社長が座っている。
「いい話をしたってな?」
「いえ」
「彼も一皮むけそうだよ。それで勉強も含めて投資会社の考案にも参加してもらうことにした」
「面白いですね?」
社長も乗り気だ。
「元々本社もベンチャーだったのだよ。専務達はそのことを忘れてしまっているのだ。だがその時代でベンチャーの形は変わるのだ。私は銀行の出だからベンチャーをするのではなく探し育てることになるがな」
と言って社長と私の前に最近のベンチャー会社のリストをどこからか手に入れてきて置いた。
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