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第8話 あたしは花子
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あたしの名前は花子。柴犬だよ。毎朝、銀じいと一緒に小学校に行くお友達の安全見張り係をやってるんだ。銀じいは黄色のベストを着て旗を持って、お友達が横断歩道を安全に渡れるように誘導するの。あたしも黄色のベストを着てるけど、マジックで手書きで「きょうもあんぜん はなこ」って書いてある。正直ダサくてイヤ。銀じいのオシャレ感、絶望的。横断歩道を渡ったお友達はあたしを少しなでて小学校に行くっていうのが、だいたいいつものパターンなんだけど、最近変なのがいるんだよね。
あー・・・ほら、遠くからこっちに猛ダッシュして来る音が聞こえるでしょ?あ、あたし犬だからみんなより耳がいいから、みんなは聞こえないか。絶対あいつだよ。黒くてデカイやつ。ピンクのTシャツに黄色の半ズボン。あーやっぱりそうだ。あいつだ。あいつ見た目も変なんだけと、名前も変なんだよね。ンドゥール。「ン」から始まる名前。
赤信号ですぐにこっちにこれないけど、なんかすっごい笑顔であたしを見てる。コワイ。あー信号青になっちゃった。すっごい笑顔がこっち来たよ。まず、あたしの頭をガシガシするんだよねー。他のお友達より力が強いからウザい。しかもガシガシの時間が長い。からの背中ガシガシ。ウザい。そしてここから頬ずりタイム。
きもーっ!きもい!きもい!
きんもーっ。ウッザー。
きんもーっ。ウッザー。
きんもーっ。ウッザー。
銀じいも苦笑いしてあたしを見てるけど、ちょっと止めさせてくんない?もう30分くらいやられてんだけど。もう、お友達みんな行っちゃってンドゥールだけなんだけど。
「ンドゥール君、学校遅れるからもう行きな」。
やっと言ったよ、銀じい。
ンドゥールはよくわからない言葉で
(じゃあ、また明日な!)
的な感じで走って行ったよ。
先生「ンドゥール君また遅刻?ここんとこ毎日遅刻だけど、寝坊なの?それとも別の理由?なんかすごい笑顔なんだけど」。
あー・・・ほら、遠くからこっちに猛ダッシュして来る音が聞こえるでしょ?あ、あたし犬だからみんなより耳がいいから、みんなは聞こえないか。絶対あいつだよ。黒くてデカイやつ。ピンクのTシャツに黄色の半ズボン。あーやっぱりそうだ。あいつだ。あいつ見た目も変なんだけと、名前も変なんだよね。ンドゥール。「ン」から始まる名前。
赤信号ですぐにこっちにこれないけど、なんかすっごい笑顔であたしを見てる。コワイ。あー信号青になっちゃった。すっごい笑顔がこっち来たよ。まず、あたしの頭をガシガシするんだよねー。他のお友達より力が強いからウザい。しかもガシガシの時間が長い。からの背中ガシガシ。ウザい。そしてここから頬ずりタイム。
きもーっ!きもい!きもい!
きんもーっ。ウッザー。
きんもーっ。ウッザー。
きんもーっ。ウッザー。
銀じいも苦笑いしてあたしを見てるけど、ちょっと止めさせてくんない?もう30分くらいやられてんだけど。もう、お友達みんな行っちゃってンドゥールだけなんだけど。
「ンドゥール君、学校遅れるからもう行きな」。
やっと言ったよ、銀じい。
ンドゥールはよくわからない言葉で
(じゃあ、また明日な!)
的な感じで走って行ったよ。
先生「ンドゥール君また遅刻?ここんとこ毎日遅刻だけど、寝坊なの?それとも別の理由?なんかすごい笑顔なんだけど」。
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