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「うぐっ……」
喉に先端が当たり、ローレンスは猛烈な吐き気に襲われる。ユキはむせること許さず、容赦なく腰を振りはじめた。
「っ……ふ、ぐっ、ぅぅ……」
見開いた目に涙をため、息苦しさにローレンスの顔が赤く染まる。
「はぁ……はぁ……ただくわえてるだけじゃん。吸ったり舌使ったりして」
ダラダラと唾液を卑猥に流す口は抽送するたび、じゅぽじゅぽと音を立てた。受け入れるしかできないローレンスの頬の内側や、喉に擦りつけながらユキはまた想像する。
苦しげに、悩ましげに眉間にシワを寄せるノーヴの口を犯す。
――僕ははたしてご主人様に抱かれたいのか、ご主人様を抱きたいのか。ご主人様のあのうぶさじゃ、僕を抱くなんて無理だろうから僕が抱くしかなさそうだな。
「っ……」
そんなことを考え、色々想像しているうちにユキはローレンスの口内で脈打つ。
「うっ、ゲホッ! ぇ……」
ユキが達してローレンスを押さえ込んでいる力が弱まる。喉奥に放たれた白濁をたまらず萎えた肉塊ごとローレンスは吐き出した。
「あーあ……ダメじゃん、吐いちゃ」
ユキは氷のように冷たいオッドアイでローレンスを見下ろす。ぜぇぜぇと息をしているローレンスを吐いた精液で汚れて生臭いシーツに仰向けに転がした。
「売られたら主人の精液は絶対に飲まなきゃ、叱られちゃうよ。罰としてこの体位でもう一回ね」
自身の濡れた陰茎をエプロンで拭って半ズボンの中へしまい、ユキはノーヴに向いた。
「ご主人様、ココに挿入して」
はっとノーヴは我に返る。ユキが白濁に塗れた半開きの口を指差す。
「え……?」
――ココって? ローレンス寝てるけど……? とノーヴは逡巡したが、臍を固めてローレンスの前に立つとズボンから勃起した陰茎を取り出した。ローレンスとユキ、どちらで勃ったのかノーヴは自分でもわからなかった。
後孔よりマシだとユキが判断した口に、ノーヴはやや屈んでそっと挿入する。
「…………!」
まだ酸素が回り切っていないうちに、先程の比ではない苦しみがローレンスを襲った。ユキより長大な陰茎がゆっくりとした挿入でも体位と相まってあっさりと喉に達する。
(あ、これやば……)
あたたかくて、ぬるぬるしてて、狭くて、喉に当たって――深く入りすぎないように気をつけつつも、ノーヴの腰は自然と動いてしまう。
「ご主人様、もっと深く挿れなよ」
ユキが煽る。快感を欲し、ノーヴの腰の動きは段々と速くなる。
「ぅ、……ぇぇっっ」
足枷と縄で縛された身を悶えさせ、嗚咽のような声をローレンスは漏らす。
ノーヴは無意識のうちにどうやったらローレンスに対して加虐的になれるのか考えてか――ローレンスに、いじめられても何もできない自分を重ねてみた。
デブだのブサイクだのキモいだの臭いだの言われても、叩かれてもつねられても何も抵抗できずにいる自分――そんな幻影を打ち壊すように、腰を打ちつけた瞬間ノーヴはローレンスの喉の中に入った。
「ぁ゛っ……!」
ローレンスは一瞬ビクンッと震え、それから硬直する。
感触と、白くて細い喉が陰茎で膨らんだ様子を見て慌てて腰を引いた途端、ノーヴは限界に達して呻いた。
「っ……」
「がはっ……! げ、ぇぇ……ひっ、ひー……」
そのまま陰茎が抜かれると、ローレンスは胃液まじりの精液をすごい勢いで吐き出した。
白濁がダラダラと目元まで垂れ、酸素を求めて舌を突き出す。気を失いそうになっているのか瞳はまぶたの裏側に隠れかかり、鼻からも白濁が流れてローレンスの冷涼な美貌は著しく損なわれた。
突然、ユキが拍手の音を響かせる。
「さすがご主人様、すごーい。ローレンス、自慰用の性具みたいだった」
ノーヴはユキに小さく笑って応じた。ローレンスをこんなにしてしまった罪悪感と、今までたまりにたまっていた何かを放ったような爽快感がまざり情緒が壊れ、笑みを浮かべたのだ。
喉に先端が当たり、ローレンスは猛烈な吐き気に襲われる。ユキはむせること許さず、容赦なく腰を振りはじめた。
「っ……ふ、ぐっ、ぅぅ……」
見開いた目に涙をため、息苦しさにローレンスの顔が赤く染まる。
「はぁ……はぁ……ただくわえてるだけじゃん。吸ったり舌使ったりして」
ダラダラと唾液を卑猥に流す口は抽送するたび、じゅぽじゅぽと音を立てた。受け入れるしかできないローレンスの頬の内側や、喉に擦りつけながらユキはまた想像する。
苦しげに、悩ましげに眉間にシワを寄せるノーヴの口を犯す。
――僕ははたしてご主人様に抱かれたいのか、ご主人様を抱きたいのか。ご主人様のあのうぶさじゃ、僕を抱くなんて無理だろうから僕が抱くしかなさそうだな。
「っ……」
そんなことを考え、色々想像しているうちにユキはローレンスの口内で脈打つ。
「うっ、ゲホッ! ぇ……」
ユキが達してローレンスを押さえ込んでいる力が弱まる。喉奥に放たれた白濁をたまらず萎えた肉塊ごとローレンスは吐き出した。
「あーあ……ダメじゃん、吐いちゃ」
ユキは氷のように冷たいオッドアイでローレンスを見下ろす。ぜぇぜぇと息をしているローレンスを吐いた精液で汚れて生臭いシーツに仰向けに転がした。
「売られたら主人の精液は絶対に飲まなきゃ、叱られちゃうよ。罰としてこの体位でもう一回ね」
自身の濡れた陰茎をエプロンで拭って半ズボンの中へしまい、ユキはノーヴに向いた。
「ご主人様、ココに挿入して」
はっとノーヴは我に返る。ユキが白濁に塗れた半開きの口を指差す。
「え……?」
――ココって? ローレンス寝てるけど……? とノーヴは逡巡したが、臍を固めてローレンスの前に立つとズボンから勃起した陰茎を取り出した。ローレンスとユキ、どちらで勃ったのかノーヴは自分でもわからなかった。
後孔よりマシだとユキが判断した口に、ノーヴはやや屈んでそっと挿入する。
「…………!」
まだ酸素が回り切っていないうちに、先程の比ではない苦しみがローレンスを襲った。ユキより長大な陰茎がゆっくりとした挿入でも体位と相まってあっさりと喉に達する。
(あ、これやば……)
あたたかくて、ぬるぬるしてて、狭くて、喉に当たって――深く入りすぎないように気をつけつつも、ノーヴの腰は自然と動いてしまう。
「ご主人様、もっと深く挿れなよ」
ユキが煽る。快感を欲し、ノーヴの腰の動きは段々と速くなる。
「ぅ、……ぇぇっっ」
足枷と縄で縛された身を悶えさせ、嗚咽のような声をローレンスは漏らす。
ノーヴは無意識のうちにどうやったらローレンスに対して加虐的になれるのか考えてか――ローレンスに、いじめられても何もできない自分を重ねてみた。
デブだのブサイクだのキモいだの臭いだの言われても、叩かれてもつねられても何も抵抗できずにいる自分――そんな幻影を打ち壊すように、腰を打ちつけた瞬間ノーヴはローレンスの喉の中に入った。
「ぁ゛っ……!」
ローレンスは一瞬ビクンッと震え、それから硬直する。
感触と、白くて細い喉が陰茎で膨らんだ様子を見て慌てて腰を引いた途端、ノーヴは限界に達して呻いた。
「っ……」
「がはっ……! げ、ぇぇ……ひっ、ひー……」
そのまま陰茎が抜かれると、ローレンスは胃液まじりの精液をすごい勢いで吐き出した。
白濁がダラダラと目元まで垂れ、酸素を求めて舌を突き出す。気を失いそうになっているのか瞳はまぶたの裏側に隠れかかり、鼻からも白濁が流れてローレンスの冷涼な美貌は著しく損なわれた。
突然、ユキが拍手の音を響かせる。
「さすがご主人様、すごーい。ローレンス、自慰用の性具みたいだった」
ノーヴはユキに小さく笑って応じた。ローレンスをこんなにしてしまった罪悪感と、今までたまりにたまっていた何かを放ったような爽快感がまざり情緒が壊れ、笑みを浮かべたのだ。
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