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intermission 9 真昼の珍事!?
犯人確保!
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Side-デュエル 7
雑貨屋の女性店員は、あいかわらず謎の歌を歌いつつ笑っていた。
「甘~い恋に熱い恋、どれも素敵な恋の歌~♪ 幸せな恋の物語~♪」
どこからともなく、ふわりと風が吹く。
「!」
直後、ラスファの顔色が変わった。俺のそばまで後退して、小声で詠唱を始める。
「…何が…?」
呟いた俺の疑問は、轟音にかき消された。
確かに何かが爆発した。
肌で感じる異常な空気の振動は、経験上わかる危険なレベルのものだった。
舞い上がった埃に白濁した視界の中で、かろうじて見えるのはラスファの後ろ姿。おそらく魔術の予兆に気づいて防御の結界を張ってくれたのだろう。
しかし…呪文詠唱の様子など、微塵もなかった。一体、何故?
「…ちっ…」
小さく舌打ちすると、彼はカウンターを飛び越えて裏口向かう。
「逃げられたのか?」
後に続いた俺の短い問いかけに、彼は頷く。
「あの歌そのものが呪文だったんだ。目くらましに加えて、裏口を吹っ飛ばして退路を確保…手慣れてるな」
説明を聞いて、背筋が冷たくなった。ラスファが居なければ、致命的な事態になっていただろう。
通路の途中で、女の悲鳴が上がった。あの女店員のものだ!
「ぎゃあああぁぁぁあぁ!!!」
同時に交錯する、獰猛な唸り声。慌てたようなアーシェの悲鳴混じりの制止。
「あああぁあ!! ごめんなさいごめんなさい! うかつに抵抗しないでお姉さん! 腕、食いちぎられちゃうー!! ストップ! ティグやめて!!」
「ひぃッ…!」
その壮絶なセリフに、女は抵抗をやめたらしい。
そこに俺たちも追いついた。
「ナイスだ召喚獣!」
同時にラスファがそこに飛び込んだ。 そこに植物の種をばらまくと…弾けるように蔓が広がって女の全身を絡め取る。
なおも改めて何か歌おうとしていたので、俺が首筋に手刀を叩き込み…ようやく女は沈黙した。
「終わった~…」
俺は大きく息をついた。埃っぽいって? そんな事、今は気にしていられないさ。
「ね、ねぇ…どういう事? 何があったの?」
やっと女を離した召喚獣を抱きとめると、アーシェが疑問符まみれの問いを口にした。
あー、説明が面倒だ…。
「うわぁ…そういう真相だったの…」
ややげんなりしながら、説明を聞いたアーシェはため息をついた。
「偉いわ、ティグ。ごめんね、あたし解ってなかったわ」
労いの言葉に白いトラは、誇らしげに胸を張る。口元に血がついてなければ、愛玩動物なんだけどな…。
だが、最大の謎が残っていた。
俺は背後を振り返る。そこには青くなりながら立ち尽くすラナさんの姿があった。
雑貨屋の女性店員は、あいかわらず謎の歌を歌いつつ笑っていた。
「甘~い恋に熱い恋、どれも素敵な恋の歌~♪ 幸せな恋の物語~♪」
どこからともなく、ふわりと風が吹く。
「!」
直後、ラスファの顔色が変わった。俺のそばまで後退して、小声で詠唱を始める。
「…何が…?」
呟いた俺の疑問は、轟音にかき消された。
確かに何かが爆発した。
肌で感じる異常な空気の振動は、経験上わかる危険なレベルのものだった。
舞い上がった埃に白濁した視界の中で、かろうじて見えるのはラスファの後ろ姿。おそらく魔術の予兆に気づいて防御の結界を張ってくれたのだろう。
しかし…呪文詠唱の様子など、微塵もなかった。一体、何故?
「…ちっ…」
小さく舌打ちすると、彼はカウンターを飛び越えて裏口向かう。
「逃げられたのか?」
後に続いた俺の短い問いかけに、彼は頷く。
「あの歌そのものが呪文だったんだ。目くらましに加えて、裏口を吹っ飛ばして退路を確保…手慣れてるな」
説明を聞いて、背筋が冷たくなった。ラスファが居なければ、致命的な事態になっていただろう。
通路の途中で、女の悲鳴が上がった。あの女店員のものだ!
「ぎゃあああぁぁぁあぁ!!!」
同時に交錯する、獰猛な唸り声。慌てたようなアーシェの悲鳴混じりの制止。
「あああぁあ!! ごめんなさいごめんなさい! うかつに抵抗しないでお姉さん! 腕、食いちぎられちゃうー!! ストップ! ティグやめて!!」
「ひぃッ…!」
その壮絶なセリフに、女は抵抗をやめたらしい。
そこに俺たちも追いついた。
「ナイスだ召喚獣!」
同時にラスファがそこに飛び込んだ。 そこに植物の種をばらまくと…弾けるように蔓が広がって女の全身を絡め取る。
なおも改めて何か歌おうとしていたので、俺が首筋に手刀を叩き込み…ようやく女は沈黙した。
「終わった~…」
俺は大きく息をついた。埃っぽいって? そんな事、今は気にしていられないさ。
「ね、ねぇ…どういう事? 何があったの?」
やっと女を離した召喚獣を抱きとめると、アーシェが疑問符まみれの問いを口にした。
あー、説明が面倒だ…。
「うわぁ…そういう真相だったの…」
ややげんなりしながら、説明を聞いたアーシェはため息をついた。
「偉いわ、ティグ。ごめんね、あたし解ってなかったわ」
労いの言葉に白いトラは、誇らしげに胸を張る。口元に血がついてなければ、愛玩動物なんだけどな…。
だが、最大の謎が残っていた。
俺は背後を振り返る。そこには青くなりながら立ち尽くすラナさんの姿があった。
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