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mission 1 俺たち、観光大使じゃない冒険者!
祭りは準備が肝心!
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side-デュエル 5
翌日早朝。
どこをどう奴らが説得したのか、女将は俄然やる気で観光大使ショーの準備を着々と終えようとしていた。しかも、企画から陣頭指揮・宣伝に至るまでを一手にこなす八面六臂の活躍ぶりを見せている。やれやれ、ただでさえやり手の女将にスイッチを入れれば恐ろしい。
「あんたたち! 絶対に『赤獅子の咆哮亭』の奴らに負けるんじゃないよ! 今日のショーで、しっかりこの宿屋を売り込むんだ!」
起き抜けの酒場から、勇ましい檄が飛ぶ。巻き添えはゴメンとばかりに外を回り、裏の井戸で顔を洗った。外まで聞こえるとは、元気なことだ。この気合の入れよう、どうやら女将は徹夜したようだ。通りすがりにちらりと見たが、女将の前に居並ぶフランシスやリンダたちは若干寝不足のようだ。しかしそれを上回る熱気が立ち上っている。ラスファの読みは当たっていたのだ。
観光大使は基本的に観光関連を扱う観光局の管轄となっているが、所属する宿屋のメンツというものも同時に大きく関わってくる。おそらくアーチはそこにスポットを当てて各所を説得して回ったらしく、驚きの速さでショー開催の日程変更というあり得ない成果を生み出した。その代わりというか、女将さんの夫である酒場のマスターは昨夜一晩で散々こき使われたと見え、隅のソファで死んだアザラシのように転がっている。尊い犠牲だ。今日という日は長い長い一日となるだろう…お互いに。
「けけけ、オレ様の説得大当たりだな! 他の宿の連中も含めて、どう説得したか聞きてェか? いや、実は企業秘密でもあるんだがな…」
俺の後ろから、予想通りの声が聞こえる。顔を拭きながらなので見ることは出来ないが、これ以上もないドヤ顔のアーチがいるに違いない。興味はなくもないが、今聞くと長くなりそうだからやめとくか。
「いや、いい。おおよその想像はつく」
言いながら振り向くと、若干つまらなそうにアーチも顔を洗う。そこに、水桶を抱えてラスファが現れた。彼は俺たちよりも少し早く、しかも珍しいことに食材の仕込みではなく準備の手伝いをさせられていたそうだ。要するに珍しく、今日は臨時休業ということか、珍しい。あの女将、驚きの本気ぶりだ!
「開催場所は打ち合わせ通り、市場通りの逆側のガーゴイル広場だ。常設ステージがあるから、設営の手間も省けて十分な広さもある。あと十数軒の宿屋が参加するそうだ。情報の拡散が早いな」
手短にアーチに状況を説明するラスファ。あれから軽く打ち合わせしていたようだ。
ガーゴイル広場か。あそこなら現場から遠いし、広さがあるから大規模イベントに向いている。多少のいざこざは自警団に頼むしかないが、そちらも織り込み済みだ。アーチは自慢げに胸をそらせると、ニヤリと笑った。
「よう、流石に年寄りは朝が早ェな。まあオレにも独自の情報網があるんでな、今回は最大限に活用させてもらったぜ。あとは女将の宣伝次第ってか? お手並み拝見だな」
「そっちは問題ない。これから午前中丸々使って宣伝ののち午後イチからショー開催の予定だ。こっちはそれに合わせて動くことになる」
「上等! あとは…」
「ついでに人気投票もするんだって! もうホントにお祭りになっちゃってる! こんな時じゃなかったら、あたしも参加したいくらいよ!」
はしゃいだ声に振り返ると、いつの間にかアーシェとラグが準備を整えて並んでいた。賑やかさに叩き起こされたようだが、不快感はなさそうだ。
「人気投票に出ましたら、間違いなく師匠が一番でしょうに…少し残念ですわ」
心底残念そうなラグのズレた見解に、アーチは苦笑する。
「まあ、真のスターはまだ出る幕じゃねェ。取り敢えずオメーらは女将について宣伝してこい」
「えー、兄貴たちは突入準備できてんの? あたしたちはいつでも行けるからいいけどさ」
最初から行く気満々だったのだろう、冒険用のカバンを見せながらアーシェは口を尖らせる。俺たちは互いに気まずそうに目を見交わした。こんな時に言いにくいことを言うのは、大抵ラスファと決まっている。
「アーシェとラグは留守番してろ」
「えー、なんでよ兄貴!」
「昨日の説明を聞いてなかったのか? 見習いのお前らには荷が重い。ここから先は介入せず、観光客への対策に回れ」
そんな兄妹のやりとりに、必死の面持ちでラグが割り込んだ。
「そんな…師匠! 師匠はどうお考えですか?」
「悪ィがオレも同意見だ。この先はオレらでどうにかする。安心して待ってろや」
「嫌ですわ師匠! わたくしも冒険者なんです!ここまで関わった以上、最後まで責任持って関わります! それが本当の冒険者なのでしょう?」
思ったより強い反発に、アーチは困惑したようにため息をつく。そして何か言おうとしたところで、最後の一人に言葉をさらわれてしまった。
『そのお嬢さんの言う通りだ。ここから先のことに関わらせないと言うのは、行き過ぎた甘やかしと言うものだ』
そこにいたのは、念のため白銀亭に泊まらせたレオン…いや、ラドフォード卿だった。ちなみに彼の師匠にはおおよその事情を伝えてある。
「しかし…!」
ラスファの言葉を遮るように、彼はさらに言葉を紡ぐ。
『心配なら、守ってやればいいだけのことだ。私は確かにあの遺跡で命を落としたが、冒険者として生きたことに微塵の後悔もない。心配なのはわかるが、自分の生き方は自分で決めるべきだろう?』
アーシェは彼の弁護に勢いづく。そしてさらにとんでもないことを言い出した。
「そうだよ兄貴! あたしたちだって役に立てるんだからね! それに、ここで置いて行くんだったら、ドサマギでフランシス焚き付けて兄貴たちのことも宣伝してやるんだから! 帰ってきたら新しい観光大使としてデビューさせてるから、そのつもりで!」
その恐ろしい提案がダメ押しとなった。アーシェはかなり思い切ったことをやらかすタイプだ。やると言ったらマジでやる。ラスファにとっては最も恐ろしい脅迫に、蒼白になって陥落した。
「勘弁してくれ…」
アーチにとっても同様…と言うよりは、ラグの芯の強さに負けた感がある。
「…そろそろいこうか…」
同情を込めた俺の一言に、妹と弟子に陥落させられたコンビは揃ってため息をつく。どうせこんなことになるんじゃばいかと思ってたんだ。ま、長い人生諦めが肝心な時もあるってことだ。
翌日早朝。
どこをどう奴らが説得したのか、女将は俄然やる気で観光大使ショーの準備を着々と終えようとしていた。しかも、企画から陣頭指揮・宣伝に至るまでを一手にこなす八面六臂の活躍ぶりを見せている。やれやれ、ただでさえやり手の女将にスイッチを入れれば恐ろしい。
「あんたたち! 絶対に『赤獅子の咆哮亭』の奴らに負けるんじゃないよ! 今日のショーで、しっかりこの宿屋を売り込むんだ!」
起き抜けの酒場から、勇ましい檄が飛ぶ。巻き添えはゴメンとばかりに外を回り、裏の井戸で顔を洗った。外まで聞こえるとは、元気なことだ。この気合の入れよう、どうやら女将は徹夜したようだ。通りすがりにちらりと見たが、女将の前に居並ぶフランシスやリンダたちは若干寝不足のようだ。しかしそれを上回る熱気が立ち上っている。ラスファの読みは当たっていたのだ。
観光大使は基本的に観光関連を扱う観光局の管轄となっているが、所属する宿屋のメンツというものも同時に大きく関わってくる。おそらくアーチはそこにスポットを当てて各所を説得して回ったらしく、驚きの速さでショー開催の日程変更というあり得ない成果を生み出した。その代わりというか、女将さんの夫である酒場のマスターは昨夜一晩で散々こき使われたと見え、隅のソファで死んだアザラシのように転がっている。尊い犠牲だ。今日という日は長い長い一日となるだろう…お互いに。
「けけけ、オレ様の説得大当たりだな! 他の宿の連中も含めて、どう説得したか聞きてェか? いや、実は企業秘密でもあるんだがな…」
俺の後ろから、予想通りの声が聞こえる。顔を拭きながらなので見ることは出来ないが、これ以上もないドヤ顔のアーチがいるに違いない。興味はなくもないが、今聞くと長くなりそうだからやめとくか。
「いや、いい。おおよその想像はつく」
言いながら振り向くと、若干つまらなそうにアーチも顔を洗う。そこに、水桶を抱えてラスファが現れた。彼は俺たちよりも少し早く、しかも珍しいことに食材の仕込みではなく準備の手伝いをさせられていたそうだ。要するに珍しく、今日は臨時休業ということか、珍しい。あの女将、驚きの本気ぶりだ!
「開催場所は打ち合わせ通り、市場通りの逆側のガーゴイル広場だ。常設ステージがあるから、設営の手間も省けて十分な広さもある。あと十数軒の宿屋が参加するそうだ。情報の拡散が早いな」
手短にアーチに状況を説明するラスファ。あれから軽く打ち合わせしていたようだ。
ガーゴイル広場か。あそこなら現場から遠いし、広さがあるから大規模イベントに向いている。多少のいざこざは自警団に頼むしかないが、そちらも織り込み済みだ。アーチは自慢げに胸をそらせると、ニヤリと笑った。
「よう、流石に年寄りは朝が早ェな。まあオレにも独自の情報網があるんでな、今回は最大限に活用させてもらったぜ。あとは女将の宣伝次第ってか? お手並み拝見だな」
「そっちは問題ない。これから午前中丸々使って宣伝ののち午後イチからショー開催の予定だ。こっちはそれに合わせて動くことになる」
「上等! あとは…」
「ついでに人気投票もするんだって! もうホントにお祭りになっちゃってる! こんな時じゃなかったら、あたしも参加したいくらいよ!」
はしゃいだ声に振り返ると、いつの間にかアーシェとラグが準備を整えて並んでいた。賑やかさに叩き起こされたようだが、不快感はなさそうだ。
「人気投票に出ましたら、間違いなく師匠が一番でしょうに…少し残念ですわ」
心底残念そうなラグのズレた見解に、アーチは苦笑する。
「まあ、真のスターはまだ出る幕じゃねェ。取り敢えずオメーらは女将について宣伝してこい」
「えー、兄貴たちは突入準備できてんの? あたしたちはいつでも行けるからいいけどさ」
最初から行く気満々だったのだろう、冒険用のカバンを見せながらアーシェは口を尖らせる。俺たちは互いに気まずそうに目を見交わした。こんな時に言いにくいことを言うのは、大抵ラスファと決まっている。
「アーシェとラグは留守番してろ」
「えー、なんでよ兄貴!」
「昨日の説明を聞いてなかったのか? 見習いのお前らには荷が重い。ここから先は介入せず、観光客への対策に回れ」
そんな兄妹のやりとりに、必死の面持ちでラグが割り込んだ。
「そんな…師匠! 師匠はどうお考えですか?」
「悪ィがオレも同意見だ。この先はオレらでどうにかする。安心して待ってろや」
「嫌ですわ師匠! わたくしも冒険者なんです!ここまで関わった以上、最後まで責任持って関わります! それが本当の冒険者なのでしょう?」
思ったより強い反発に、アーチは困惑したようにため息をつく。そして何か言おうとしたところで、最後の一人に言葉をさらわれてしまった。
『そのお嬢さんの言う通りだ。ここから先のことに関わらせないと言うのは、行き過ぎた甘やかしと言うものだ』
そこにいたのは、念のため白銀亭に泊まらせたレオン…いや、ラドフォード卿だった。ちなみに彼の師匠にはおおよその事情を伝えてある。
「しかし…!」
ラスファの言葉を遮るように、彼はさらに言葉を紡ぐ。
『心配なら、守ってやればいいだけのことだ。私は確かにあの遺跡で命を落としたが、冒険者として生きたことに微塵の後悔もない。心配なのはわかるが、自分の生き方は自分で決めるべきだろう?』
アーシェは彼の弁護に勢いづく。そしてさらにとんでもないことを言い出した。
「そうだよ兄貴! あたしたちだって役に立てるんだからね! それに、ここで置いて行くんだったら、ドサマギでフランシス焚き付けて兄貴たちのことも宣伝してやるんだから! 帰ってきたら新しい観光大使としてデビューさせてるから、そのつもりで!」
その恐ろしい提案がダメ押しとなった。アーシェはかなり思い切ったことをやらかすタイプだ。やると言ったらマジでやる。ラスファにとっては最も恐ろしい脅迫に、蒼白になって陥落した。
「勘弁してくれ…」
アーチにとっても同様…と言うよりは、ラグの芯の強さに負けた感がある。
「…そろそろいこうか…」
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