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第13幕 ひとりぼっち
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「痛くない?」
「ん、平気……」
「久しぶりだから、もう少し指でしとこうね?」
たっぷり濡らされた後孔にローションを追加すると、広げる行為から快感を与える行為に変わっていく。いつもより多めのローションが、水音をグプッ、クチャっといやらしく響かせる。
「あんっ、音っ恥ずかしいっ」
「クスッ、俺しか聞いていないよ? 瀬菜の中いい音出てる。もっと響かせてみようか」
まるで楽器を演奏するように悠斗はそう言うと、指をちゅぽちゅぽと抽挿し、下肢から音を響かせる。リズムを刻むその音に合わせるように、鼻から抜ける甘い囀りが奏でられる。
コリッと一点を弾く指先に、吐息は時折甲高く放たれ、快感に身をよじると追い掛けるように悠斗が密着する。縋るガラス窓が胸に張り付き、挟まれた乳首は滑りに刺激を与えられた。
「あっ、ふぁ……ンッ……ぅっ……」
「声我慢しなくていいんだよ? 瀬菜、前見てごらん。綺麗だよ」
「……ん、きれ……い?」
窓から覗く夜景は蜃気楼のようにキラキラと輝いている。薄っすらと瞳が潤み、光が反射しぼんやりと目の奥に瞬く。
「夜景よりこっち」
悠斗が顎を捉えると、ガラスに映る悠斗と双眸が絡む。視点を合わせると、自分の姿も窓ガラスに映し出されていた。
ハッとしながら自分とも向き合う。溶け切った顔は上気し、胸が押し潰され滑り、ガラスにピッタリと吸盤のように張り付き、小粒の中心は赤く熟れきっていた。
だらしない唇がぽってりとし、隙間から零れる雫が艷やかに顎を濡らす。誰がどう見ても抱かれている姿に、羞恥心が込み上がってくる。こんな姿を毎回悠斗に見られているのだ。
一気に冷静になると、見計らったかのように悠斗の熱が穿たれた。
「あひぃっ──んッ!」
「……ふふっ、自分に見惚れちゃった? 瀬菜が瀬菜をってのも、美味しいシチュエーションだけど、俺のことも忘れないでねッ」
引き抜かれた陰茎が、ズンッと無遠慮に押し入られる。
「あぅッんんっ‼」
「なんだか四人でしてるみたいだね」
背後から声で嬲られ、目の前で俺を見つめる悠斗。二人の悠斗に挑まれている錯覚。悠斗も同じように二人の俺と対峙しているのだろうか。
ハッキリと映し出される鏡より、コントラストを抑えた窓ガラスのほうが妙にリアルだ。視線で捕らえられ、うしろに収まった熱に、身体は受け入れ素直に解ける。
前に進んでは止まり、息を吐き出す悠斗の吐息が首筋を擽り、その些細な接触だけで肌は粟立ち快感に染まる。熱を孕んだ長大な硬い肉棒。身体の中にそれがあるのが当たり前……というように、ピッタリと粘膜に馴染み飲み込んでいる。
「ンッ、瀬菜の中、凄いことになってる。絡んで溶けそう……」
「なんか変ッ、お尻いうこと聞かないっ、俺の中っ苦しぃ?」
「うん、気持ちいいよ。寂しくさせたからかな。離したくないって言っているみたい」
「そう……だよっ。だから、いっぱい……抱きしめて」
切れ切れに呟く俺に、悠斗の陰茎は大きく膨張する。同時にペニスがズルリと引かれ、抜けそうになると、蕾を強く締めつけてしまう。
背後から「うッ……んっ……」と詰める吐息混じりの声が、官能を誘い込む。悠斗が感じている姿や吐息は、なんとも艶があり色っぽい。自分がそうさせているのだと思うと、独占欲が満たされ口角が上がってしまう。
「余裕だね……」
一瞬ガラス越しに視線が絡む。
グッと悠斗の指先に力が入り、腰を引き寄せられると、奥深くを突き上げられた。
「あァあっんんッ‼ ばっかァッ強いッ‼」
「瀬菜、映ってるの忘れてる? 意地悪な顔してた」
「してっないっ!」
「ふふっ……無意識で誘うなんて悪い子ッ!」
ガツンッとまた奥を抉られ、小刻みにピストンする悠斗に、俺は喘ぎ声をひっきりなしに漏らす。激しい抽挿につま先が浮き、地に足が着かない浮遊感。
「うぅッうっ、んっんっぁううぁ!」
「ビクビクしてる。あぁ……可愛い……いじめたくなっちゃうな」
もう十分いじめられている。
悠斗の切先は俺のいいところを激しく強く穿ってきた。
「ヒィッ、コリコリがぁっ! だっめっ、ゆぅっ待ってぇッ!」
「待たない。遠慮しないでいっぱい感じてっ!」
「ん、平気……」
「久しぶりだから、もう少し指でしとこうね?」
たっぷり濡らされた後孔にローションを追加すると、広げる行為から快感を与える行為に変わっていく。いつもより多めのローションが、水音をグプッ、クチャっといやらしく響かせる。
「あんっ、音っ恥ずかしいっ」
「クスッ、俺しか聞いていないよ? 瀬菜の中いい音出てる。もっと響かせてみようか」
まるで楽器を演奏するように悠斗はそう言うと、指をちゅぽちゅぽと抽挿し、下肢から音を響かせる。リズムを刻むその音に合わせるように、鼻から抜ける甘い囀りが奏でられる。
コリッと一点を弾く指先に、吐息は時折甲高く放たれ、快感に身をよじると追い掛けるように悠斗が密着する。縋るガラス窓が胸に張り付き、挟まれた乳首は滑りに刺激を与えられた。
「あっ、ふぁ……ンッ……ぅっ……」
「声我慢しなくていいんだよ? 瀬菜、前見てごらん。綺麗だよ」
「……ん、きれ……い?」
窓から覗く夜景は蜃気楼のようにキラキラと輝いている。薄っすらと瞳が潤み、光が反射しぼんやりと目の奥に瞬く。
「夜景よりこっち」
悠斗が顎を捉えると、ガラスに映る悠斗と双眸が絡む。視点を合わせると、自分の姿も窓ガラスに映し出されていた。
ハッとしながら自分とも向き合う。溶け切った顔は上気し、胸が押し潰され滑り、ガラスにピッタリと吸盤のように張り付き、小粒の中心は赤く熟れきっていた。
だらしない唇がぽってりとし、隙間から零れる雫が艷やかに顎を濡らす。誰がどう見ても抱かれている姿に、羞恥心が込み上がってくる。こんな姿を毎回悠斗に見られているのだ。
一気に冷静になると、見計らったかのように悠斗の熱が穿たれた。
「あひぃっ──んッ!」
「……ふふっ、自分に見惚れちゃった? 瀬菜が瀬菜をってのも、美味しいシチュエーションだけど、俺のことも忘れないでねッ」
引き抜かれた陰茎が、ズンッと無遠慮に押し入られる。
「あぅッんんっ‼」
「なんだか四人でしてるみたいだね」
背後から声で嬲られ、目の前で俺を見つめる悠斗。二人の悠斗に挑まれている錯覚。悠斗も同じように二人の俺と対峙しているのだろうか。
ハッキリと映し出される鏡より、コントラストを抑えた窓ガラスのほうが妙にリアルだ。視線で捕らえられ、うしろに収まった熱に、身体は受け入れ素直に解ける。
前に進んでは止まり、息を吐き出す悠斗の吐息が首筋を擽り、その些細な接触だけで肌は粟立ち快感に染まる。熱を孕んだ長大な硬い肉棒。身体の中にそれがあるのが当たり前……というように、ピッタリと粘膜に馴染み飲み込んでいる。
「ンッ、瀬菜の中、凄いことになってる。絡んで溶けそう……」
「なんか変ッ、お尻いうこと聞かないっ、俺の中っ苦しぃ?」
「うん、気持ちいいよ。寂しくさせたからかな。離したくないって言っているみたい」
「そう……だよっ。だから、いっぱい……抱きしめて」
切れ切れに呟く俺に、悠斗の陰茎は大きく膨張する。同時にペニスがズルリと引かれ、抜けそうになると、蕾を強く締めつけてしまう。
背後から「うッ……んっ……」と詰める吐息混じりの声が、官能を誘い込む。悠斗が感じている姿や吐息は、なんとも艶があり色っぽい。自分がそうさせているのだと思うと、独占欲が満たされ口角が上がってしまう。
「余裕だね……」
一瞬ガラス越しに視線が絡む。
グッと悠斗の指先に力が入り、腰を引き寄せられると、奥深くを突き上げられた。
「あァあっんんッ‼ ばっかァッ強いッ‼」
「瀬菜、映ってるの忘れてる? 意地悪な顔してた」
「してっないっ!」
「ふふっ……無意識で誘うなんて悪い子ッ!」
ガツンッとまた奥を抉られ、小刻みにピストンする悠斗に、俺は喘ぎ声をひっきりなしに漏らす。激しい抽挿につま先が浮き、地に足が着かない浮遊感。
「うぅッうっ、んっんっぁううぁ!」
「ビクビクしてる。あぁ……可愛い……いじめたくなっちゃうな」
もう十分いじめられている。
悠斗の切先は俺のいいところを激しく強く穿ってきた。
「ヒィッ、コリコリがぁっ! だっめっ、ゆぅっ待ってぇッ!」
「待たない。遠慮しないでいっぱい感じてっ!」
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