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二章 授かりし恩恵
外の世界
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カランカランと古き懐かしい音が店内に鳴り響き奥から低音の声が俺達を招く。
「いらっしゃい。ゆっくりと見て行くが良い、冒険者よ」
と、言われても薄暗く何処に何があるかわならないのだが…………。俺がそう思う間にフライヤは目的な物を手に取り買い求める。
「190銀貨じゃ」
言われた通りの銀貨を清算代に置き、謎に光石を購入していた。
俺も何かないかと探ってみたがら特にめぼしい物が見つからない事で、購入を諦めようと思った中、店の人から声をかけられる。
「坊主、お主は初めてじゃの。ならこれを持って行くが良い」
渡された物は冒険のお供に持ってこいの《冒険お供セット》中には中々切れにくいロープに携帯スコップ、それに保存食を保管出来るケース。まるで遭難した時に使えそうな便利グッズ。
俺からしてみればこれが必要なのかどうかってのは疑わしいが、ないよりは良いのだろとの判断で購入する事に決めた。
「幾らでしょうか?」
「無料で良い。お主にやる」
「いや、それはまずいでしょ……(経営的にやばそうだし少しぐらいは)」そんな俺の気遣い等関係ないと言わんばかりに。
「年寄りのありがたみを親切に受け取るのも冒険者の務めやぞ! ワシがやると言っておる、ならお主にやる──その代わりじゃが【道具は命】を贔屓してくれんか? 冒険から帰ったらワシの所に寄って道具を漁って行くと良い」
これが商売トークと言う奴なのか。顧客を掴むのに物を与えて利益を取る。
なる程勉強になる…………でも寄るかどうかはその人次第ってのがあるけど。
その点大丈夫なのか?
純粋にそう言った営業方針なのかとこの時の俺は思っていた。
「分かりしまた、では有り難く頂きます。──冒険から帰った時は寄らせて頂きますね」と俺は笑顔を老人に送りお店を後にしよとしたが、もう一人そう、レイネがまだ何かに迷っていた。
「レイネ何探してるの?」
「探してるわけじゃないけど、何か役に立つ物ってないかなぁって思って」
「なる程ね……レイネって魔法士だよね? それなら魔力向上の護符とかいんじゃないかな?」
「あっ、それいいね──さっすがネイト」
そう言うと棚に置いてある護符を一枚抜き取りお店の人に渡す。
「190銀貨じゃで」
チャリンチャリンと銀貨を取出し支払った。
用事も済んだ事に【道具は命】を後にお店の前にでた。
「レイネ? なにその護符?」手に持つレイネの護符のデザインに違和感を抱き聞いてみた。
「可愛いでしょ! 花柄だよ!」
見ればわかるけど…………。
「それさ? 魔力向上効果のある護符じゃないよね?」
…………俺の言葉に初めて効果を知ったのか。
「え? 違うの……? …………あっ本当だ、物理耐性の護符だった……。でもいいよ、だって攻撃防げるし」
良いならいいけど、確かに守りとしては必須である護符だな。
特に魔法士にとっては守りが手薄になるからな、レイネには似合っている。
それにデザインは女の子が好きそうな花柄、俺が持つのには恥ずかしい代物だな。
「さて【インドゥ村】に行きますか」(もう何もないよな?)と俺は若干変な事を考えた。2人の返答はなく軽く肯定した事に【ビルディスタ東門】に足を運び門番に言われた通りステータスプレートを提示した。
「問題ない、通過してよい」
愛想がない門番──考えて見れば一日に何度も人が行き交う事に、わざわざ愛想も振る前ないのだろと俺は少し考え、自分の考えに落ち着き納得した。
さてと、初めてビルディスタ外の世界に出た俺は、まず景色に空気に酔いしれ、大きな橋を渡り切る。
──だが、一方外に出れば警戒しなければならない事がある。
何故なら魔獣がいつなんどきに襲って来るか分からないからだ。
この辺りはビルディスタ範囲で魔獣が出る事は少ないと言われている。
魔獣にも知恵があるのか? 冒険者の出没が多い場所には近寄らない習性がある、この事は【ビルディスタ冒険者育成学校】でも学んだ。それに対し小規模の村等は魔獣に狙われる格好の場所に近いらしい。ある程度魔獣対策に魔獣除けを設置しているが、効力は弱小魔獣に限る見たい。とは言ってもここ何十年強い魔獣は村や街を襲った記録はないらしい。
魔獣が何かを企んでいるのではないかと噂されているが、それは難しいのではないかと俺は思っている。
魔獣に理性がないからだ。
俺は力み過ぎていたのかフライヤが俺に声をかける。
「ネイトさんここら辺は大丈夫ですよ。力を抜いていきましょう」
「あっ、はい(何故敬語)…………さていこうか」
俺は切り替えるように自分に言い聞かし、先急ぐ事にした。
「ネイト? 道わかるの?」
「いや? わからないけど、ステータスプレートの裏に地図が表示されてるだよな」
「なに? それ。うわぁー本当だ! すご」
レイネは初めて知った喜びにステータスプレートに驚かされていた。確かに最初は俺も驚いたけど……フライヤに言われた時。
……あたかも俺は知っていますけどって言う言動が少しフライヤの表情を伺ってしまう、本能的に。
地図によれば一つの山を越えた先が【インドゥ村】のようだな。そんなに遠くはない、このスピードで行けばおおよそ三時間程で辿り着きそうだ。
* * * * * *
「いらっしゃい。ゆっくりと見て行くが良い、冒険者よ」
と、言われても薄暗く何処に何があるかわならないのだが…………。俺がそう思う間にフライヤは目的な物を手に取り買い求める。
「190銀貨じゃ」
言われた通りの銀貨を清算代に置き、謎に光石を購入していた。
俺も何かないかと探ってみたがら特にめぼしい物が見つからない事で、購入を諦めようと思った中、店の人から声をかけられる。
「坊主、お主は初めてじゃの。ならこれを持って行くが良い」
渡された物は冒険のお供に持ってこいの《冒険お供セット》中には中々切れにくいロープに携帯スコップ、それに保存食を保管出来るケース。まるで遭難した時に使えそうな便利グッズ。
俺からしてみればこれが必要なのかどうかってのは疑わしいが、ないよりは良いのだろとの判断で購入する事に決めた。
「幾らでしょうか?」
「無料で良い。お主にやる」
「いや、それはまずいでしょ……(経営的にやばそうだし少しぐらいは)」そんな俺の気遣い等関係ないと言わんばかりに。
「年寄りのありがたみを親切に受け取るのも冒険者の務めやぞ! ワシがやると言っておる、ならお主にやる──その代わりじゃが【道具は命】を贔屓してくれんか? 冒険から帰ったらワシの所に寄って道具を漁って行くと良い」
これが商売トークと言う奴なのか。顧客を掴むのに物を与えて利益を取る。
なる程勉強になる…………でも寄るかどうかはその人次第ってのがあるけど。
その点大丈夫なのか?
純粋にそう言った営業方針なのかとこの時の俺は思っていた。
「分かりしまた、では有り難く頂きます。──冒険から帰った時は寄らせて頂きますね」と俺は笑顔を老人に送りお店を後にしよとしたが、もう一人そう、レイネがまだ何かに迷っていた。
「レイネ何探してるの?」
「探してるわけじゃないけど、何か役に立つ物ってないかなぁって思って」
「なる程ね……レイネって魔法士だよね? それなら魔力向上の護符とかいんじゃないかな?」
「あっ、それいいね──さっすがネイト」
そう言うと棚に置いてある護符を一枚抜き取りお店の人に渡す。
「190銀貨じゃで」
チャリンチャリンと銀貨を取出し支払った。
用事も済んだ事に【道具は命】を後にお店の前にでた。
「レイネ? なにその護符?」手に持つレイネの護符のデザインに違和感を抱き聞いてみた。
「可愛いでしょ! 花柄だよ!」
見ればわかるけど…………。
「それさ? 魔力向上効果のある護符じゃないよね?」
…………俺の言葉に初めて効果を知ったのか。
「え? 違うの……? …………あっ本当だ、物理耐性の護符だった……。でもいいよ、だって攻撃防げるし」
良いならいいけど、確かに守りとしては必須である護符だな。
特に魔法士にとっては守りが手薄になるからな、レイネには似合っている。
それにデザインは女の子が好きそうな花柄、俺が持つのには恥ずかしい代物だな。
「さて【インドゥ村】に行きますか」(もう何もないよな?)と俺は若干変な事を考えた。2人の返答はなく軽く肯定した事に【ビルディスタ東門】に足を運び門番に言われた通りステータスプレートを提示した。
「問題ない、通過してよい」
愛想がない門番──考えて見れば一日に何度も人が行き交う事に、わざわざ愛想も振る前ないのだろと俺は少し考え、自分の考えに落ち着き納得した。
さてと、初めてビルディスタ外の世界に出た俺は、まず景色に空気に酔いしれ、大きな橋を渡り切る。
──だが、一方外に出れば警戒しなければならない事がある。
何故なら魔獣がいつなんどきに襲って来るか分からないからだ。
この辺りはビルディスタ範囲で魔獣が出る事は少ないと言われている。
魔獣にも知恵があるのか? 冒険者の出没が多い場所には近寄らない習性がある、この事は【ビルディスタ冒険者育成学校】でも学んだ。それに対し小規模の村等は魔獣に狙われる格好の場所に近いらしい。ある程度魔獣対策に魔獣除けを設置しているが、効力は弱小魔獣に限る見たい。とは言ってもここ何十年強い魔獣は村や街を襲った記録はないらしい。
魔獣が何かを企んでいるのではないかと噂されているが、それは難しいのではないかと俺は思っている。
魔獣に理性がないからだ。
俺は力み過ぎていたのかフライヤが俺に声をかける。
「ネイトさんここら辺は大丈夫ですよ。力を抜いていきましょう」
「あっ、はい(何故敬語)…………さていこうか」
俺は切り替えるように自分に言い聞かし、先急ぐ事にした。
「ネイト? 道わかるの?」
「いや? わからないけど、ステータスプレートの裏に地図が表示されてるだよな」
「なに? それ。うわぁー本当だ! すご」
レイネは初めて知った喜びにステータスプレートに驚かされていた。確かに最初は俺も驚いたけど……フライヤに言われた時。
……あたかも俺は知っていますけどって言う言動が少しフライヤの表情を伺ってしまう、本能的に。
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