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二章 授かりし恩恵
ヴァイスカンド
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あのフライヤが……わからなかった筈はないだろ。
知ってて一人で挑むとか、自分の力を評価しすぎなのか?
嫌フライヤに限ってそれはないだろ。
俺は、何故フライヤが一人で挑みに行ったのか思考する。
答えは見つからない。
村長代理に何かを言われた? そもそも依頼内容が大きく違うのだから拒否が出来る、フライヤは何故拒否しなかった? 弱味でも握られた?
……フライヤに弱味、あるのか?
俺は村人を追うよう背後に張り付き全力で手足を振るいフライヤの元に辿り着こうと急いだ。
集会場をさらに奥に進んだ場所。
村人の説明では、気休め程度にバリケードを作り畑と村を分離させていたらしい。
第三特殊変異体に意味はなさないと思うけど。──本当に気休め程度。
正直俺自身もヴァイスカンドの強さ生体は学校で学んだ知識しかない。そもそも遭遇したら逃げろ。これが先生の教え。
そもそも、ヴァイスカンドを相手に出来る冒険者等早々いないだろ。俺の父含め《Sランク》じゃないと返り討ちにされるし。
確か村一つを壊滅させたと言っていたな……先生。
フライヤ絶対戦うなよ。
いや、待てよ。
フライヤは多分馬鹿じゃない、馬鹿じゃない、そうだよな。
俺はある仮説を考えた。
ヴァイスカンドの存在を知った上で、話を村長代理に促し、偵察と言う名目で先に向かったのではないかと。
俺やレイネに言わなかったのは…………。
俺なら。うんそうだよな!
俺なら……俺も行くとか絶対言うだろーし。
レイネなんて『ネイトが行くならレイネも行く、レイネ偵察頑張る』とか言って普通に危ない展開なりそうだもんな。
フライヤはそれを察したのか? って俺の仮説に過ぎないが……そうであれば本当に良い。
と、いい方向に事を考えている矢先。
地面が大きく揺れ、前方から爆発音と煙が上がった。
つまりフライヤが向かったとされる方向。
ヤバいぞ! 最悪のケースになったか? 俺が辿り付いた所で、ヴァイスカンドには立ち向かえない。
どうしたらいんだ?
っち。取り敢えず…………レイネの救援まで足止め出来れば、まだこの村は大丈夫だろ。
二時間弱、凌ぐ術があるが不安だか、最悪フライヤ連れて逃げるのも選択の一つ。
命あっての物種──その時は村は守れないが。
そもそもが依頼違反なんだから俺達に落ち度はない。
救おうとしている分だけマシだと思ってほしい。
最悪なるケースを想定し責任から逃れる言い訳を頭で復唱していた。…………根本的に逃げる選択になるのは明白、だからこそって考えでもある。
近づくに連れ揺れは激しく第三特殊変異体・クリフィポックとも思える咆哮が俺の耳に響く。
村人の表情を見るも表情は怯え恐ろしさを痛感していた。
俺が勝手に想定していたが、此処まで来ればわかる。
偵察なんて言う生優しい事は行われていない。
普通に戦闘が始まっているだろ……俺が参戦してどれ程場を有利に運べるか。
恐らく零。
所詮は無能、魔力、力量に関して、フライヤ、ネイトに比べて最低値、精々魔獣の足元を走り回り、俺に敵意を向けさせるのが関の山。
──そうか。
俺は閃いてしまった。
俺が引き寄せる間にフライヤの特大魔法をぶつけさせれば、それなりに行けるのではないか?
この名案に俺はチャンスをかける。
なら早速と──バリーゲートで封鎖された囲いを超え、さらに奥へと足を運ばせた。
背後から付いてくる青ざめた表情を浮かべる絶望に瀕した村人に俺は告げた。
「此処からは俺一人で良い。村の人達は俺達がやられた事を考えて、この村から避難してくれ。それと俺の仲間が戻った時、誰かが此処まで案内してやってくれ! じゃないとスムーズに事は運ばないからな」
だが、俺の予想とは違った。
「嫌、俺達は行く《Dランク》のお前さんが立ち向かうってんなら、俺達に逃げる選択ってのはねぇー。そもそも此処は俺達の村、魔獣一匹に好き勝手させてたまるか!」
「嫌々、俺達がやられたら村は壊滅するぞ。村と一緒に命落とす気か?」
「何言ってんだ兄ちゃん、命ってのは尽きる時は尽きる、だがな、俺にはわかる、それは今じゃねぇことがな!」
うわぁっー。すげぇーフラグ臭い。
って、そもそも来なくて良いんだよ、俺は逃げる気でいたのに。
どうしたものか。
──なにこの人達やる気になってるの?
「そうだけど……この村の人達は避難させた方がいいよ。子供も居たし。流石に俺達が負ければ最悪な結末しかないから」
「うん確かに兄ちゃんが言う事は一理ある。なら……レーデ。ミーナ。ニード。村の避難を任せれるか?」
「「「任された」」」
いつの間にっ…………。
何故なら名を呼ばれた瞬間俺の目前に姿を見せた三人。
素直に、何者って思ってしまう。
男二人に女一人の組合せ、俊敏な動きに気付けば回れ後ろで避難誘導へと向かった。
村人は告げる、そう三人を呼んだ人物が。
「ワシの子供! ワシの子供に任せておけば村は大丈夫。しっかり者だからな!」
(素直に言う。全く似てない。それに美男美女だった。どう考えても俺が今話している人とはかけ離れた顔だったが……)そんな事はいい。取り敢えず村の人は大丈夫だろ。
それと、此処にいる人達をどうにか……と考えたいが、何故、そんなに気合入ってんだッ。
「ところで兄ちゃん《Dランク》見たいだが、策はあるのか? こちとら魔力がない為、棒で殴るしか出来ないのだが」
(素直に言う、さっきの三人組と同じように避難してくれ)とは言えないんだよな。だって闘志が燃えてるもんな。
「魔法は使えるが、時間稼ぎしか出来ない」
俺は自身満々に言ってやった。だが、その言葉は村人のやる気をさらに上げる羽目になってしまった。
「兄ちゃん命投げてまで、さっきの嬢ちゃんが来る時間を稼ぐと言う事か! おい村の衆、嬢ちゃんが来るまで魔獣を死守するぞ、兄ちゃんと一緒に!」
──おぉぉ!
数人の村人は高らかに声を上げ始めた。
俺としてみれば、状況を見て逃げる気でいたんだが。
これはちょっとあれだな、本気で体張るしかなさそうだな…………ならやってやるよ! 冒険者ってもん見せてやる!
俺は意気込み、フライヤがいるとされる場所へ一直線に。
《千差万別》を発動させフライヤの細かい居場所を確認。
──見えた。
やはりか、思った通り戦闘を始めている、そして近くにいるのが……村長代理。
もとはと言えばこいつが主犯、後でしっかりとした責任を取らせてやる。って……………………無理だ。
魔獣の力……桁外れにも程がある。
俺は第三特殊変異体・クリフィポックの強さを間近に痛感してしまった。想像ではなんとかなると簡単な考えでいたが、こればかりは正直どうにもならい。
俺にはわかってしまう《千差万別》は相手の力量も手にとるようにわかってしまうのだから。
……なんとか凌いでいるようだが、限界のようだな。
防ぐのに精一杯で攻撃なんて到底出来ないだろ。博打になるが《陽動追撃》作戦を実行しよう。
その為、村人に説明する。
「聞いてくれ皆さん。俺が魔獣を引きつける間、フライヤに特大魔法をぶつけてくれと伝えて欲しい、お願いできますか」
「あー、任せてくれ! しっかりと伝える」
「お願いします!」
「兄ちゃん死ぬなよ」
俺は首を縦に振り、意思を見せた。
魔獣との距離はもうわずか、俺の心臓ははちきれんばかりに特大に高なる。まるで皮膚をぶち破り外に出るのではないかと…………。
クッソ。──魔力を全て脚に集中させ出来る限り素早く逃げる、フライヤの特大魔法までなんとか時間を稼ぐ。
それ以外の事は一切考えない。
集中しろ俺、俺なら出来る
行くぞ、行くぞ、行くぞ。
魔獣の前に身を晒した。
第一に──なんだよ! 漆黒の羽を羽ばたかせる度に突風のような風の動き、フライヤはなんとか氷壁を展開し凌いでいるが。
羽を動かすたげでその威力は反則レベル。
俺の姿はわかっているはずだが、眼中にないのか目をくれる事なく、攻撃はフライヤにそそがれる。
正直姿は晒したが動けないでいた、ってよりも安堵までしてしまった。何故なら近づいたからこそよくわかる。
先程までより、より強さが格段に上がっている、意味がわからない……本能的に察してしまう。
これは陽動が出来るとかそういう次元の話じゃ、生優しいものじゃない。
しっかりと地面を握りこむ、大きな足、伸びる鉤爪に大きな巨大。存在だけで人を威圧するその凄まじさ──村人を一瞥するが、表情に曇りは見て取れない。
やるしかねぇーな。
動け俺の体。
ほんの少しの時間、時間を稼げば良い。
クリフィポックが強くなったに過ぎない魔獣に劣るな俺。
所詮翼はあるが飛べないただの魔獣如きに俺がやられるわけねぇーよ。
俺は自分に喝を入れ、一発極小魔法を放った。
見事クチバシにヒットした事に、鋭い眼光が俺にむく。
よしっ、敵意は俺に向いた。こっからは俺の出番《瞬足》自身に能力向上魔法を展開し脚のスピードを底上げした。
とは言っても魔法才能は俺にはない為気休め程度にしかならないが、ないよりはましレベル。
……………………。
──グッはッ。
* * * * * *
知ってて一人で挑むとか、自分の力を評価しすぎなのか?
嫌フライヤに限ってそれはないだろ。
俺は、何故フライヤが一人で挑みに行ったのか思考する。
答えは見つからない。
村長代理に何かを言われた? そもそも依頼内容が大きく違うのだから拒否が出来る、フライヤは何故拒否しなかった? 弱味でも握られた?
……フライヤに弱味、あるのか?
俺は村人を追うよう背後に張り付き全力で手足を振るいフライヤの元に辿り着こうと急いだ。
集会場をさらに奥に進んだ場所。
村人の説明では、気休め程度にバリケードを作り畑と村を分離させていたらしい。
第三特殊変異体に意味はなさないと思うけど。──本当に気休め程度。
正直俺自身もヴァイスカンドの強さ生体は学校で学んだ知識しかない。そもそも遭遇したら逃げろ。これが先生の教え。
そもそも、ヴァイスカンドを相手に出来る冒険者等早々いないだろ。俺の父含め《Sランク》じゃないと返り討ちにされるし。
確か村一つを壊滅させたと言っていたな……先生。
フライヤ絶対戦うなよ。
いや、待てよ。
フライヤは多分馬鹿じゃない、馬鹿じゃない、そうだよな。
俺はある仮説を考えた。
ヴァイスカンドの存在を知った上で、話を村長代理に促し、偵察と言う名目で先に向かったのではないかと。
俺やレイネに言わなかったのは…………。
俺なら。うんそうだよな!
俺なら……俺も行くとか絶対言うだろーし。
レイネなんて『ネイトが行くならレイネも行く、レイネ偵察頑張る』とか言って普通に危ない展開なりそうだもんな。
フライヤはそれを察したのか? って俺の仮説に過ぎないが……そうであれば本当に良い。
と、いい方向に事を考えている矢先。
地面が大きく揺れ、前方から爆発音と煙が上がった。
つまりフライヤが向かったとされる方向。
ヤバいぞ! 最悪のケースになったか? 俺が辿り付いた所で、ヴァイスカンドには立ち向かえない。
どうしたらいんだ?
っち。取り敢えず…………レイネの救援まで足止め出来れば、まだこの村は大丈夫だろ。
二時間弱、凌ぐ術があるが不安だか、最悪フライヤ連れて逃げるのも選択の一つ。
命あっての物種──その時は村は守れないが。
そもそもが依頼違反なんだから俺達に落ち度はない。
救おうとしている分だけマシだと思ってほしい。
最悪なるケースを想定し責任から逃れる言い訳を頭で復唱していた。…………根本的に逃げる選択になるのは明白、だからこそって考えでもある。
近づくに連れ揺れは激しく第三特殊変異体・クリフィポックとも思える咆哮が俺の耳に響く。
村人の表情を見るも表情は怯え恐ろしさを痛感していた。
俺が勝手に想定していたが、此処まで来ればわかる。
偵察なんて言う生優しい事は行われていない。
普通に戦闘が始まっているだろ……俺が参戦してどれ程場を有利に運べるか。
恐らく零。
所詮は無能、魔力、力量に関して、フライヤ、ネイトに比べて最低値、精々魔獣の足元を走り回り、俺に敵意を向けさせるのが関の山。
──そうか。
俺は閃いてしまった。
俺が引き寄せる間にフライヤの特大魔法をぶつけさせれば、それなりに行けるのではないか?
この名案に俺はチャンスをかける。
なら早速と──バリーゲートで封鎖された囲いを超え、さらに奥へと足を運ばせた。
背後から付いてくる青ざめた表情を浮かべる絶望に瀕した村人に俺は告げた。
「此処からは俺一人で良い。村の人達は俺達がやられた事を考えて、この村から避難してくれ。それと俺の仲間が戻った時、誰かが此処まで案内してやってくれ! じゃないとスムーズに事は運ばないからな」
だが、俺の予想とは違った。
「嫌、俺達は行く《Dランク》のお前さんが立ち向かうってんなら、俺達に逃げる選択ってのはねぇー。そもそも此処は俺達の村、魔獣一匹に好き勝手させてたまるか!」
「嫌々、俺達がやられたら村は壊滅するぞ。村と一緒に命落とす気か?」
「何言ってんだ兄ちゃん、命ってのは尽きる時は尽きる、だがな、俺にはわかる、それは今じゃねぇことがな!」
うわぁっー。すげぇーフラグ臭い。
って、そもそも来なくて良いんだよ、俺は逃げる気でいたのに。
どうしたものか。
──なにこの人達やる気になってるの?
「そうだけど……この村の人達は避難させた方がいいよ。子供も居たし。流石に俺達が負ければ最悪な結末しかないから」
「うん確かに兄ちゃんが言う事は一理ある。なら……レーデ。ミーナ。ニード。村の避難を任せれるか?」
「「「任された」」」
いつの間にっ…………。
何故なら名を呼ばれた瞬間俺の目前に姿を見せた三人。
素直に、何者って思ってしまう。
男二人に女一人の組合せ、俊敏な動きに気付けば回れ後ろで避難誘導へと向かった。
村人は告げる、そう三人を呼んだ人物が。
「ワシの子供! ワシの子供に任せておけば村は大丈夫。しっかり者だからな!」
(素直に言う。全く似てない。それに美男美女だった。どう考えても俺が今話している人とはかけ離れた顔だったが……)そんな事はいい。取り敢えず村の人は大丈夫だろ。
それと、此処にいる人達をどうにか……と考えたいが、何故、そんなに気合入ってんだッ。
「ところで兄ちゃん《Dランク》見たいだが、策はあるのか? こちとら魔力がない為、棒で殴るしか出来ないのだが」
(素直に言う、さっきの三人組と同じように避難してくれ)とは言えないんだよな。だって闘志が燃えてるもんな。
「魔法は使えるが、時間稼ぎしか出来ない」
俺は自身満々に言ってやった。だが、その言葉は村人のやる気をさらに上げる羽目になってしまった。
「兄ちゃん命投げてまで、さっきの嬢ちゃんが来る時間を稼ぐと言う事か! おい村の衆、嬢ちゃんが来るまで魔獣を死守するぞ、兄ちゃんと一緒に!」
──おぉぉ!
数人の村人は高らかに声を上げ始めた。
俺としてみれば、状況を見て逃げる気でいたんだが。
これはちょっとあれだな、本気で体張るしかなさそうだな…………ならやってやるよ! 冒険者ってもん見せてやる!
俺は意気込み、フライヤがいるとされる場所へ一直線に。
《千差万別》を発動させフライヤの細かい居場所を確認。
──見えた。
やはりか、思った通り戦闘を始めている、そして近くにいるのが……村長代理。
もとはと言えばこいつが主犯、後でしっかりとした責任を取らせてやる。って……………………無理だ。
魔獣の力……桁外れにも程がある。
俺は第三特殊変異体・クリフィポックの強さを間近に痛感してしまった。想像ではなんとかなると簡単な考えでいたが、こればかりは正直どうにもならい。
俺にはわかってしまう《千差万別》は相手の力量も手にとるようにわかってしまうのだから。
……なんとか凌いでいるようだが、限界のようだな。
防ぐのに精一杯で攻撃なんて到底出来ないだろ。博打になるが《陽動追撃》作戦を実行しよう。
その為、村人に説明する。
「聞いてくれ皆さん。俺が魔獣を引きつける間、フライヤに特大魔法をぶつけてくれと伝えて欲しい、お願いできますか」
「あー、任せてくれ! しっかりと伝える」
「お願いします!」
「兄ちゃん死ぬなよ」
俺は首を縦に振り、意思を見せた。
魔獣との距離はもうわずか、俺の心臓ははちきれんばかりに特大に高なる。まるで皮膚をぶち破り外に出るのではないかと…………。
クッソ。──魔力を全て脚に集中させ出来る限り素早く逃げる、フライヤの特大魔法までなんとか時間を稼ぐ。
それ以外の事は一切考えない。
集中しろ俺、俺なら出来る
行くぞ、行くぞ、行くぞ。
魔獣の前に身を晒した。
第一に──なんだよ! 漆黒の羽を羽ばたかせる度に突風のような風の動き、フライヤはなんとか氷壁を展開し凌いでいるが。
羽を動かすたげでその威力は反則レベル。
俺の姿はわかっているはずだが、眼中にないのか目をくれる事なく、攻撃はフライヤにそそがれる。
正直姿は晒したが動けないでいた、ってよりも安堵までしてしまった。何故なら近づいたからこそよくわかる。
先程までより、より強さが格段に上がっている、意味がわからない……本能的に察してしまう。
これは陽動が出来るとかそういう次元の話じゃ、生優しいものじゃない。
しっかりと地面を握りこむ、大きな足、伸びる鉤爪に大きな巨大。存在だけで人を威圧するその凄まじさ──村人を一瞥するが、表情に曇りは見て取れない。
やるしかねぇーな。
動け俺の体。
ほんの少しの時間、時間を稼げば良い。
クリフィポックが強くなったに過ぎない魔獣に劣るな俺。
所詮翼はあるが飛べないただの魔獣如きに俺がやられるわけねぇーよ。
俺は自分に喝を入れ、一発極小魔法を放った。
見事クチバシにヒットした事に、鋭い眼光が俺にむく。
よしっ、敵意は俺に向いた。こっからは俺の出番《瞬足》自身に能力向上魔法を展開し脚のスピードを底上げした。
とは言っても魔法才能は俺にはない為気休め程度にしかならないが、ないよりはましレベル。
……………………。
──グッはッ。
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