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終わる事の無い戦い side エリック
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あれか何日過ぎたか、そろそろ分からなくなってきた。毎日、野宿しながら魔物を討伐する日々が続いている。
「おい!そっちに行ったぞ!」
その声に反応して無意識に身体が剣を振る。剣が魔物を断つ感触に吐き気がした。
「早く素材を剥いで後処理しないと次が来るぞ!」
息つく暇もなく指示を出すのは、引退したという元獣騎士。父上と変わらない歳に見えるが体力は自分以上。これでも任務に耐えられないなんて嘘だろう。何度、そう思ったか分からない。それほど連日の討伐は私の体力を奪った。
「こんなのがロゼッタと婚約してたとはなぁ。よくもまぁ、命があったあもんだ」
「は?命って何を言ってるんだ?」
「知らんのか」
そう言った彼は、ロゼッタが連れている魔獣の話をした。団長の魔獣より強く、この国最強と言っても過言ではないらしい。ただの黒い犬だと思っていた魔獣は、本当の姿はロゼッタの同じくらいの体高を持ち、鋭い牙と爪で今まで私が必死で倒した魔物を一瞬で断つ。そんな恐ろしく強い魔獣を従えながらも、彼女は傲る事無く私が投げ出した女性達を助け更に上を目指す。何時までも追い付けない彼女に、私は今まで何をしてきただろうか。
「良くも悪くもロゼッタのヤツは無意識だ。無意識に人を助け惹き付ける」
彼の言葉がしっくりくる。きっと彼女は押し付ける訳でもなく、打算がある訳でもなく手を差し伸べる。婚約当初、彼女は一生懸命に私に訴えていた。その気持ちを無下にしていた私に許しを請う資格もない。ただ、突き付けられる現実は、私の心身を傷付けた。
「どら、一旦、帰って俺は交代だな」
魔物の素材を売る為と見張りの交代の為、三日に一度は森の側の家に戻る事が許されている。
父上は獣騎士の訓練を受けた事が無い。小型すら倒すことが出来ず、初日に片目を失った。それでも私達は、魔物の討伐を止める事が出来ない。何時かは終わりがくる事を期待して、私は日々を過ごしていた。
「まぁ、これでは全く足らんがな」
「返済……足らんのか?」
「何をバカ言ってやがる。今の10倍は魔物を倒さんと、利息すら払えないぞ」
利息……考えた事もなかった。金を借りるリスクを誰も教えてくれなかった。
「お前はそんな事も考えずに借りたのか?」
彼のバカにした態度にカッとなったが、気付かずに金を借りたのは私自身。グッと唇を噛み締めた。
「このままでは、完済するには死ぬまで掛かるぞ」
私は死ぬまでこんな生活を続けるのか?言葉にならない疑問に、彼は呆れた顔で言葉を続ける。
「お前の親父が、ロゼッタにさせようとしていた事を自分でしているだけだろう」
ロゼッタに、させようとしていた?父上が結婚を急いだ理由が、これを年下の女性、一人にさせる気だったって事か?自分達の借金の返済のために、これを本当に彼女一人にさせる気だったのか父上……嘘だろ?
「今頃、気付いたか?どれ程、自分達が非道な事をしようとしていたか」
そう言った彼の眼は、先程までとは違い侮蔑と憎悪が見えて身体が震えた。そうだ……獣騎士は全員、彼女の味方だ。
『その罪、自身の身を持って償え』
そう言って悪魔の様な美しさで笑った大公様が頭を過っる。
私は一生、この森から出られないのか。
そう理解した私の目の前は、絶望で真っ暗になった。
「おい!そっちに行ったぞ!」
その声に反応して無意識に身体が剣を振る。剣が魔物を断つ感触に吐き気がした。
「早く素材を剥いで後処理しないと次が来るぞ!」
息つく暇もなく指示を出すのは、引退したという元獣騎士。父上と変わらない歳に見えるが体力は自分以上。これでも任務に耐えられないなんて嘘だろう。何度、そう思ったか分からない。それほど連日の討伐は私の体力を奪った。
「こんなのがロゼッタと婚約してたとはなぁ。よくもまぁ、命があったあもんだ」
「は?命って何を言ってるんだ?」
「知らんのか」
そう言った彼は、ロゼッタが連れている魔獣の話をした。団長の魔獣より強く、この国最強と言っても過言ではないらしい。ただの黒い犬だと思っていた魔獣は、本当の姿はロゼッタの同じくらいの体高を持ち、鋭い牙と爪で今まで私が必死で倒した魔物を一瞬で断つ。そんな恐ろしく強い魔獣を従えながらも、彼女は傲る事無く私が投げ出した女性達を助け更に上を目指す。何時までも追い付けない彼女に、私は今まで何をしてきただろうか。
「良くも悪くもロゼッタのヤツは無意識だ。無意識に人を助け惹き付ける」
彼の言葉がしっくりくる。きっと彼女は押し付ける訳でもなく、打算がある訳でもなく手を差し伸べる。婚約当初、彼女は一生懸命に私に訴えていた。その気持ちを無下にしていた私に許しを請う資格もない。ただ、突き付けられる現実は、私の心身を傷付けた。
「どら、一旦、帰って俺は交代だな」
魔物の素材を売る為と見張りの交代の為、三日に一度は森の側の家に戻る事が許されている。
父上は獣騎士の訓練を受けた事が無い。小型すら倒すことが出来ず、初日に片目を失った。それでも私達は、魔物の討伐を止める事が出来ない。何時かは終わりがくる事を期待して、私は日々を過ごしていた。
「まぁ、これでは全く足らんがな」
「返済……足らんのか?」
「何をバカ言ってやがる。今の10倍は魔物を倒さんと、利息すら払えないぞ」
利息……考えた事もなかった。金を借りるリスクを誰も教えてくれなかった。
「お前はそんな事も考えずに借りたのか?」
彼のバカにした態度にカッとなったが、気付かずに金を借りたのは私自身。グッと唇を噛み締めた。
「このままでは、完済するには死ぬまで掛かるぞ」
私は死ぬまでこんな生活を続けるのか?言葉にならない疑問に、彼は呆れた顔で言葉を続ける。
「お前の親父が、ロゼッタにさせようとしていた事を自分でしているだけだろう」
ロゼッタに、させようとしていた?父上が結婚を急いだ理由が、これを年下の女性、一人にさせる気だったって事か?自分達の借金の返済のために、これを本当に彼女一人にさせる気だったのか父上……嘘だろ?
「今頃、気付いたか?どれ程、自分達が非道な事をしようとしていたか」
そう言った彼の眼は、先程までとは違い侮蔑と憎悪が見えて身体が震えた。そうだ……獣騎士は全員、彼女の味方だ。
『その罪、自身の身を持って償え』
そう言って悪魔の様な美しさで笑った大公様が頭を過っる。
私は一生、この森から出られないのか。
そう理解した私の目の前は、絶望で真っ暗になった。
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