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番外編
結婚式
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ランバートさんにプロポーズされてから一年半。
今日、彼の実家の近くの教会で結婚式を挙げた。彼の家族や街の人達の前で婚姻届に名前を書き誓いを立てる。人前結婚式って言うらしいこの式は、この街では当たり前の事らしい。家族や親しい人達の前で結婚の誓いと感謝を述べるのは恥ずかしいけどとても心が温かくなったのだけど……
「はぁ……」
「また、ため息出てるぞ」
「だって……一週間後の王都で披露宴が……」
「あー……気持ちは分かるがあの人達相手じゃ諦めるしかないだろう?」
「……だよねー」
今は宿屋に泊まってゆっくりしている。二日ほとのんびりしてから王都にいく予定。本当は彼の家族も招待したけど、一般人なので王族が参加する披露宴に行きたくないって言われた。勿論、お金の心配も無いし体調が悪い分けでもない。ただ……
『緊張するから無理!』
家族全員に言われて私達は諦めた。美味しいご飯を皆で食べたかったなぁ。それにあの衣装……
「そう言えばさー」
「うん?」
「あのドレス、いくらしたの?」
そう披露宴で着るドレスはランバートさんと王妃様がデザインに口とお金を出してっていて私は何も知らない。デザインの最終確認はしたけど出来上がりにはデザイン画にはなかった宝石類が縫い付けられて、ネックレスやティアラまで揃えられていて目が点になった。
「いくら……えーと……言わなきゃダメか?」
「当然」
最近……いや、ずっと前から気になってたけど彼の金銭感覚は可笑しい!大金を平気で使うのに自分の物にはお金を掛けない。凄く嫌な予感がするんだよね……
「……金貨……百枚」
「はぁ!?本気で言ってるソレ!」
あまりの金額の大きさに思わず叫ぶと、彼は頭を掻きながら困った様に視線を反らした。イヤイヤ、逃げないで話し合いましょうか?
「貯金はあるから生活の心配は無い」
「そうじゃないよね?なんで黙ってたのかなぁ?」
笑顔を心掛けて彼に尋ねると、何故か怯えて後ろに一歩下がった。イヤイヤ、そんなに怯える必要ないよね、勇者様?
「王妃様が一生に一度の事だから出し惜しみするなって……それで話し合いしていたらつい?」
「ついって言うのは、たまにするから"つい"なの!もう!どうして大金を簡単につかうかなぁ……しかも黙ってるって酷いよ」
「……何で泣くんだよ」
彼が困っているから説明したいけど涙が止まらない。そんな自分が嫌で更に涙が止まらなくなって、思いっきり目を擦っていると手首を捕まれた。
「傷がつくから止めろ。今は泣いていいから、後で訳を聞かせてくれ」
そう言った彼が私を抱き締めると、子供をあやす様に背中をトントンと叩く。その振動と温もりが心地よくて自然と涙は止まった。
「急に泣きだしてごめんなさい……ただ……相談して欲しかったの」
「相談?ドレスが気に入らないのか?」
「違う!金額とあの宝石とか大袈裟だから!」
「……もしかして、王妃様や師匠から聞いていないのか?」
「……?」
あーと呻く様な声を出した彼が額に手を添えると天井を見上げた。何かブツブツと呟くと私に視線を戻して困った様な顔をした。
「王都をパレートするんだ。一応、俺、勇者だから大々的に外国にも結婚した事を伝えるって」
「は?」
「諸外国の国賓も招いてお祭り騒ぎになってる」
「……聞いてませんけど?」
「師匠が大丈夫って……言ったが……」
……クソお義父様。次に会ったら一発、殴っても良いよね?それとも、お菓子に香辛料入れて激辛にしようかな?
「ふ……ふ、ふふ……お義父様……覚悟してね」
「あ、リ……ナさん?ちょっと落ち着こう」
「やだなぁ、ディー。私は至って冷静ですよ」
笑顔で返事をしたのに何故か逃げ腰の彼に首を傾げる。大丈夫、大丈夫。お義父様にだけ仕返しするから、ね?
「えーと、せっかくの初夜なんですがリナさん、そろそろ現実に戻って来て下さい?」
「……ムードも雰囲気もあったもんじゃないですね、旦那様?」
「はい、善処します」
叱られた子犬の様に項垂れる彼に抱き付くと、ゆっくりと背中に手を回した。彼は嬉しそうに笑うとキスの雨を降らせながら、寝室へと連れて行った。
「い、たたた」
「大丈夫か?」
「うー、誰のせいよ」
「……ごめんなさい」
あー、オーウェンさんが昔くれた丸薬。体力回復が多かったのはこれを見越してだったのかな?
新婚の熱い夜を過ごした私は、彼に文句を言いながら丸薬を飲んで、そのまま二人でベッドの中でゴロゴロしながら一日を過ごした。
今日、彼の実家の近くの教会で結婚式を挙げた。彼の家族や街の人達の前で婚姻届に名前を書き誓いを立てる。人前結婚式って言うらしいこの式は、この街では当たり前の事らしい。家族や親しい人達の前で結婚の誓いと感謝を述べるのは恥ずかしいけどとても心が温かくなったのだけど……
「はぁ……」
「また、ため息出てるぞ」
「だって……一週間後の王都で披露宴が……」
「あー……気持ちは分かるがあの人達相手じゃ諦めるしかないだろう?」
「……だよねー」
今は宿屋に泊まってゆっくりしている。二日ほとのんびりしてから王都にいく予定。本当は彼の家族も招待したけど、一般人なので王族が参加する披露宴に行きたくないって言われた。勿論、お金の心配も無いし体調が悪い分けでもない。ただ……
『緊張するから無理!』
家族全員に言われて私達は諦めた。美味しいご飯を皆で食べたかったなぁ。それにあの衣装……
「そう言えばさー」
「うん?」
「あのドレス、いくらしたの?」
そう披露宴で着るドレスはランバートさんと王妃様がデザインに口とお金を出してっていて私は何も知らない。デザインの最終確認はしたけど出来上がりにはデザイン画にはなかった宝石類が縫い付けられて、ネックレスやティアラまで揃えられていて目が点になった。
「いくら……えーと……言わなきゃダメか?」
「当然」
最近……いや、ずっと前から気になってたけど彼の金銭感覚は可笑しい!大金を平気で使うのに自分の物にはお金を掛けない。凄く嫌な予感がするんだよね……
「……金貨……百枚」
「はぁ!?本気で言ってるソレ!」
あまりの金額の大きさに思わず叫ぶと、彼は頭を掻きながら困った様に視線を反らした。イヤイヤ、逃げないで話し合いましょうか?
「貯金はあるから生活の心配は無い」
「そうじゃないよね?なんで黙ってたのかなぁ?」
笑顔を心掛けて彼に尋ねると、何故か怯えて後ろに一歩下がった。イヤイヤ、そんなに怯える必要ないよね、勇者様?
「王妃様が一生に一度の事だから出し惜しみするなって……それで話し合いしていたらつい?」
「ついって言うのは、たまにするから"つい"なの!もう!どうして大金を簡単につかうかなぁ……しかも黙ってるって酷いよ」
「……何で泣くんだよ」
彼が困っているから説明したいけど涙が止まらない。そんな自分が嫌で更に涙が止まらなくなって、思いっきり目を擦っていると手首を捕まれた。
「傷がつくから止めろ。今は泣いていいから、後で訳を聞かせてくれ」
そう言った彼が私を抱き締めると、子供をあやす様に背中をトントンと叩く。その振動と温もりが心地よくて自然と涙は止まった。
「急に泣きだしてごめんなさい……ただ……相談して欲しかったの」
「相談?ドレスが気に入らないのか?」
「違う!金額とあの宝石とか大袈裟だから!」
「……もしかして、王妃様や師匠から聞いていないのか?」
「……?」
あーと呻く様な声を出した彼が額に手を添えると天井を見上げた。何かブツブツと呟くと私に視線を戻して困った様な顔をした。
「王都をパレートするんだ。一応、俺、勇者だから大々的に外国にも結婚した事を伝えるって」
「は?」
「諸外国の国賓も招いてお祭り騒ぎになってる」
「……聞いてませんけど?」
「師匠が大丈夫って……言ったが……」
……クソお義父様。次に会ったら一発、殴っても良いよね?それとも、お菓子に香辛料入れて激辛にしようかな?
「ふ……ふ、ふふ……お義父様……覚悟してね」
「あ、リ……ナさん?ちょっと落ち着こう」
「やだなぁ、ディー。私は至って冷静ですよ」
笑顔で返事をしたのに何故か逃げ腰の彼に首を傾げる。大丈夫、大丈夫。お義父様にだけ仕返しするから、ね?
「えーと、せっかくの初夜なんですがリナさん、そろそろ現実に戻って来て下さい?」
「……ムードも雰囲気もあったもんじゃないですね、旦那様?」
「はい、善処します」
叱られた子犬の様に項垂れる彼に抱き付くと、ゆっくりと背中に手を回した。彼は嬉しそうに笑うとキスの雨を降らせながら、寝室へと連れて行った。
「い、たたた」
「大丈夫か?」
「うー、誰のせいよ」
「……ごめんなさい」
あー、オーウェンさんが昔くれた丸薬。体力回復が多かったのはこれを見越してだったのかな?
新婚の熱い夜を過ごした私は、彼に文句を言いながら丸薬を飲んで、そのまま二人でベッドの中でゴロゴロしながら一日を過ごした。
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