ChatGPTさんの短編小説 2025年5月

草薙銀之介

文字の大きさ

大中小

15 / 50

15件目　放課後、キスは六回繰り返される

しおりを挟む

「蒼、今日こそ決めてもらうからね！」

　放課後の教室。俺、二階堂蒼（にかいどうあおい）は、六人の幼馴染ギャルに囲まれていた。

　全員が俺と同じクラス。全員が美少女。そして、全員が、俺に好意を持っているという不思議な関係。

　金髪で明るい性格の陽菜（ひな）が、いつものように迫る様にして言った。

「決めるって……またその話かよ」

「“誰と付き合うのか”だよ！」

　それぞれが俺に好意を伝えてきたのは数ヶ月前。俺は誰の想いも軽く扱いたくなくて、答えを保留にしていた。でも、その優しさが逆に火をつけたらしい。

「今日はもう、キス勝負で決めよ！」

　そう言ったのは、ピンクインナーが目を引く紗良（さら）。小悪魔系で人をからかうのが得意。でも、今日はいつもより目が真剣だった。

「ルールは簡単。蒼に一人ずつキスして、一番ドキドキした子を選ぶ。わかりやすくてフェアでしょ？」

　他の四人──

　銀髪でクール系の美玲（みれい）
　黒髪ロングでおっとりの柚葉（ゆずは）
　紫インナーカラーの知花（ちか）
　ツインテールで元気っ子の莉愛（りあ）

　──全員が黙って頷いた。つまり、本気だ。

「……わかったよ。全力で受け止める」

　俺は覚悟を決めて、目を閉じた。

---

　最初に唇を重ねてきたのは陽菜だった。

「あんたのファーストキス、私がもらって当然でしょ」

　強気な言葉とは裏腹に、キスは優しく、震えていた。その震えが、胸に残った。

「択ばなかったら、……殴る……っ」

二人目は紗良。

「んふふ、期待してくれていいよ？」

　そう言って唇を寄せた彼女は、想像以上に真剣で、でもどこか切なかった。終わったあと、目をそらしたのが印象的だった。

「やっぱ……、やさしくて、……スキ……っ」

　三番手は美玲。

「……私、こういうの、慣れてないけど」

　その言葉のあと、彼女のキスは静かで、けれど熱がこもっていた。無表情だった彼女の頬が、ほのかに赤く染まる。

「ホントは……、そのっ……、スキ……」

　四人目は柚葉。

「蒼くん……目、開けないでね」

　彼女のキスは、一番短かった。でもその一瞬に、“想い”がぎゅっと詰まっていて、思わず目を開けそうになった。

「……、スキですっ……」

　五番目、知花。

「私、こう見えて一途なんだよ」

　彼女のキスは、大胆だった。でも唇が離れたあと、照れ隠しの笑みが消えそうになっていた。

「……もう……、次か……、んっ……」

　最後、莉愛。

「ねぇ、あたしのこと……ちゃんと見てよ」

　彼女は一歩前に出て、勢いよくキスをした。強引で、情熱的。でも、そのあとに見せた寂しそうな笑顔に、胸が詰まった。

「……、一番じゃなくても……っ、ダメっ！」

---

「さあ、どうだった？」

　六人の視線が一斉に俺を貫く。誰もふざけていない。全員、真剣だ。

　俺は深呼吸をして、ゆっくり言った。

「……正直に言うよ。全部、心が動いた。どのキスも、本気だったって伝わってきた。だからこそ、簡単には選べない」

　全員の顔に少しずつ不安が広がる。

「でも、このまま放っておくつもりはない。今日のキスで、ようやく覚悟が決まった。

　俺、ちゃんと向き合う。順番に、一人ずつ、気持ちを伝えていく。だから……時間をくれないか？」

　しばらくの沈黙のあと、陽菜がふっと笑った。

「はあ、しょうがないな。じゃ、今日の勝負は引き分けってことで」

「うん。でも蒼、覚悟しといてよ？次のキスは、もっと本気だから」

　紗良がニヤリと笑い、美玲が小さく「私も負けない」と呟いた。

「これからが、本当の“幼馴染戦争”だよ？」

　莉愛が言ったその言葉に、六人が一斉に笑った。

　俺は、彼女たちとの過去と、今と、そしてこれからに向き合うと決めた。

　キスの数だけ、想いがある。

　それはきっと──恋が始まる音だった。

「んっ、ちゅっえろっ、あむっ、れろれろっちゅっ、ちゅこここっちゅっ、あっ！」

「つぎこっち……、んむっ、ちゅっ、あむっちゅっ、れろれろれろっ、ちゅぴっ、ああっ！」

「あたしもっ、ん～っチュッ、にへっ、えろれろれろれろっチュッ、はあっ、れろれろれろっ、んむっちゅぴっ、スキよっ、んひっ」

「ずーるーい～、はーやーくーしーたーい～、えへっ、もう濡れてるかも……っ、チュッ、んひっ、ん～っちゅぴっ、えろれろれろっ、ん～っちゅぴっ、キモチィ、スキっ、チュッ」

「ずっと、まってました……、チュッチュッチュッ、れろれろっちゅぴっ、はあ～～んちゅちゅちゅっ、ん～っ、ちゅこここっ、チュッ、しゅきい、らいしゅきぃ、ちゅっんっ、キモチィ」

　そして、みんなは目許を艶々させて肩で息をしながら、とろけきった顔で「またしようね」といって、そのまま甘え合った。

しおりを挟む