もう一人のオレがみんな美少女で家に住みついてますが何か

第十三話 春風まとう萌桜 6

　俺は奈津美さんにフワリと連れられて部屋に戻ると、みんなで個室用露天風呂に入る事になって、ソワソワしながら準備した。

　露天に出ると真っ先に闇の中に、妖しげに光る桜樹が少し向こうに視えるも、その途端に奈津美さんの顔と胴体が後ろから密着。

「当てただけでこんなになるんだぁ～。」

　少しコリッとした何かがフワフワと、俺の背中にヒットアンドアウェイを繰り返すと、体温ある甘い声が耳許にかすれる。

　いや、もう既に起動したマンダムをソワソワと弄って、やはり怪しげなるも経験が無いのか、分からないなりに必死だった。

　何故弄ったかは不明にしても、『その様な経験が無いのか』と思うとカ◯ドスビーム砲を、俺はどうしてもブチかまして仕舞った。

　少し重い沈黙にもはや『社会的に死んだ』と思わせたが、裏実瑠の一言がそれを蹴り飛ばす様に、むくれながら吶喊する。

「ズルい……。
　奈津美さんばっかりズルい……。」

　『ズルい』とか申されましてもどうにもならんが、何時の間にか萌香は俺の手を下半身にあてて、腰を遣いながら甘い声を漏らす。

「あっ……、あっはあんっ……、
　んっ、ふ……っ、あぁぁんっ！」

　「凄い……。」と漏らす裏実瑠の横で優花が顔を隠して、真胡都は自分でティクバの先や、下半身を弄って声を殺して我慢する。

　何かをぶっ放したマンダムの先が何かに這入って、生暖かい感覚が在ると思って視れば、今度は紫英流の横顔が前後に動く。

　ゆっくりだったそれは段々と速くなっては、何かを吸い出すように甘くも必死に、兎に角何かを誘導するのに我慢ならん。

　そうして思い切り放って仕舞ったそれを、紫英流は桜色の顔で味を確認しながら、呑み下して綺麗な舌を魅せて甘い顔をする。

　鼻と肩で息をするやや後ろで真胡都が、俺の右側で萌香がビルビルっと反応して、「んっ、んんっ……！」と声が漏れる。

　「ふぅん……、ふぅん……。」と肩で息をして、大人女子達とそれに混じった萌香に、ショックを覚えながらも遅れを取った。

　その裏実瑠と優花は二人で見合うと、そのまま絡まりあってフワフワすると、すっかり忘れていた洗い作業を思い出す。

　泡を立てたボディーソープのメレンゲを塗りあって、それを観た大人女子達は同じ要領で、みんなで俺を洗い始める。

　特有の様々なモノがあちこちにあたって、器用に滑りながらみんなで洗い合って、「形がキレイ」とか「肌スベスベ」等と云う。

　最後にシャワーで流し合って確認し合うと、露天温泉にゆっくりと浸かりながら、桜樹の妖しさと秀麗さに時間を忘れる。

　その横顔はどれも精霊を観るかの如く、宵闇に力強く華やかに魅せつける桜樹に、俺もゲームで観た様な仙幻的な精霊か?!

　よく見直せばそれは無く現実の幻日は、横に並ぶ天使達にヤロウの俺が魅せられて、まだ迷いながらも悠幻なリアルを視た。