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 隣国に行っていたキースさまが帰ってきました。

 なんでしょう?

 なんとなくなのですがご様子がおかしいのです。

 相当お疲れなのかと思い、その日はそのまま自室で眠ってしまったのですが、一体なんなんでしょうなんなんでしょう?

 次の日起きてきたキースさまはやはり様子がおかしいのです。

 なんて言いましょうか……そうです!!!!

 この症状は操られている感じなんです。

 それにこの匂いには心当たりがあります。

 リーフが振りまいていた匂いに似ていたのです。

 私はキースさまに異常回復の腕輪を付けると、みるみるうちに正気に戻っていきました。

 まだ操られて日が浅かったようです。
 
 これが数日たっていると回復までに時間がかかってしまうのです。

 「何があったのですか?」

 「隣国はあの匂いを操る魔女によって滅亡へのカウントダウンに入ってしまった」

 「もしかしてリーフにあの匂いの素を渡した人物が他にも渡していたということですか!!!!」

 「ああ、油断した」

 「何とか腕輪をしていたから我々はかからずにずんだが、効力が切れかかっていたらしくかなりやばかった」

 「そりゃー何とかしないとこの国もやばくなりますよね」

 「そうだな、まずは城に行きお隣国に行ったメンバーを異常回復することから始めないと」
 
 私たちはブレスレットを持ち城に向かった。

 やはり効力が切れかかっていたらしく、錯乱し始めているのだ。

 皆で手分けして取り付けていき何とか正常に戻ってくれたが、隣国に行ったメンバーで一人足りないことに気付いたのだ。

 慌てて彼の家に行ったが時すでに遅く、錯乱状態のすえ自害した後だったのだ。

 キースさまと王子さまは彼を手厚く葬ってくれ家族にはそれなりのお金が出たと言っていたが、許せなかった。

 この国に入ってくる前に、何とかせき止める手立てを考えなければならないと思ったが、いい案が思い浮かばないのだ。

 どうしたものかと思ったが、キースさまが帰ってきて国の方針を教えてくれた。

 周りの国に声をかけどうするかを話し合うことにしたそうだ。

 何故かわからないけどそれだけではダメな気がした。

 根本的に、魔女を何とかしなければいけないのだ。

 魔女をおびき寄せるための餌を蒔かねばならない。

 それをキースさまに話すと各国の代表者が集まった時に話題として出してみると言ってくれた。
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