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幼少期
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王都にあるタウンハウスに着きました。
今日一日ここで過ごし明日お城に行くそうです。
領地ほどではないですが、ちょっとした花壇があり色とりどりのお花が植えられて居心地のいい空間が広がっているんです。
「後で散策してもいいですか?」
「いいが、その前に部屋に行って着替えが先だろ」
そうでした!!!!
今着ているのはお出かけ用の洋服です。
こんなヒラヒラした服を着て散策なんて汚さないか、気が気じゃないです。
汚してもいいような洋服に着替える為に部屋に案内してもらった。
俺たちは着替えを手伝ってもらい、お茶を飲むために東屋に案内してもらったのです。
そこからはとてもきれいな花々が見ることができ、感動のあまり庭師さんに抱き着きお礼を言った。
「きれいな庭をありがとう、とっても心が洗われるようだよ」
庭師さんは少しきょどっていたが、仕事があるからと、行ってしまった。
「? お仕事中なのに悪いことをしてしまいました」
俺が落ち込んでいると、両親は笑いながら俺の頭を撫でてくれたのだ。
のんびりとその日は過ごし疲れを取り翌日に備えたのです。
俺たちはタウンハウスを離れ、城に向かっていた。
馬車に揺られ、並んでいる馬車をしり目に横を颯爽と走っていくのだが……いいのだろうか?
聞くと良いからいいから話をはぐらかされてしまう。
納得はいかないが、良いというのだから素直に従っておくことにした。
お城に着くと、騎士が出てきて、俺たち家族を大広場に連れて行ってくれた。
本当であれば従者が来て案内するのだが、我儘なご子息がいてそれに駆り出されているとのことで騎士が案内してくれたのだそうだ。
どこにでも我儘な人はいるもんだとため息が出た。
「こちらでお待ちください」
案内された大広間に入ると、ひと際賑やかな場所があった。
「相変わらずだな」
「本当だ、前回あれだけ陛下に言われたのにまだ懲りないのか」
両親曰く、今騒いでいるのは次男で前回長男の時に同じように騒ぎ、次同じようなことがあったら爵位を降下すると脅されていたそうだ。
「覚えているだけの記憶媒体がないんではないですか?」
「そうだね、あれだけ騒げば陛下の耳にも入っているだろう」
「どうやら来たみたいだぞ」
ファンファーレがなりドアが開くとそこにはきらびやかな一行が入ってきた。
俺たちはお辞儀をし、陛下の言葉があるまでそのままの体制なのだ。
結構腹筋が鍛えられる。
「一年に一回の判定の日、遠路はるばるよく来た。
楽にしてくれ」
ようやくこの体制から解放される。
やりなれないことは疲れるからね。
「随分と賑やかじゃないか?」
王様の声は一番後ろにいた俺たちのところまで聞こえた。
「声に魔力をのせれば遠くまで聞こえるんだ」
不思議がっている俺にお父様は教えてくれた。
「高貴な僕にこの従者が無礼を働いたからぶっただけなのに、この騒ぎです」
「ほう、誰が高貴なんだ」
うわ~怒っているよ。
魔力駄々洩れ、これわからないなんて馬鹿だな。
「それはもちろん僕です」
自信満々に言ってるよ。
親を見ても当たり前とばかりに平然としているし、やはり馬鹿だな。
「ところで、以前に騒ぎを起こせば爵位を降下すると申し付けておいたが、忘れたか?」
記憶にないらしく首を傾げている。
マジか、マジ忘れているのか!
王族より上だと思っているのか!
「本物の馬鹿だったんだな」
「陛下の顔かなり怒り心頭だな」
「爵位剥奪だな」
両親の言う通り爵位を剥奪され、一応魔力判定をしたが魔力も乏しくほとんど平民と変わらない魔力しかなかったのが判明した。
強制退場を強いられ、騎士により連れていかえた。
領地や、屋敷も没収されるのでそれらは国に貢献した者に褒美として与えられるだろうと言っていた。
今日一日ここで過ごし明日お城に行くそうです。
領地ほどではないですが、ちょっとした花壇があり色とりどりのお花が植えられて居心地のいい空間が広がっているんです。
「後で散策してもいいですか?」
「いいが、その前に部屋に行って着替えが先だろ」
そうでした!!!!
今着ているのはお出かけ用の洋服です。
こんなヒラヒラした服を着て散策なんて汚さないか、気が気じゃないです。
汚してもいいような洋服に着替える為に部屋に案内してもらった。
俺たちは着替えを手伝ってもらい、お茶を飲むために東屋に案内してもらったのです。
そこからはとてもきれいな花々が見ることができ、感動のあまり庭師さんに抱き着きお礼を言った。
「きれいな庭をありがとう、とっても心が洗われるようだよ」
庭師さんは少しきょどっていたが、仕事があるからと、行ってしまった。
「? お仕事中なのに悪いことをしてしまいました」
俺が落ち込んでいると、両親は笑いながら俺の頭を撫でてくれたのだ。
のんびりとその日は過ごし疲れを取り翌日に備えたのです。
俺たちはタウンハウスを離れ、城に向かっていた。
馬車に揺られ、並んでいる馬車をしり目に横を颯爽と走っていくのだが……いいのだろうか?
聞くと良いからいいから話をはぐらかされてしまう。
納得はいかないが、良いというのだから素直に従っておくことにした。
お城に着くと、騎士が出てきて、俺たち家族を大広場に連れて行ってくれた。
本当であれば従者が来て案内するのだが、我儘なご子息がいてそれに駆り出されているとのことで騎士が案内してくれたのだそうだ。
どこにでも我儘な人はいるもんだとため息が出た。
「こちらでお待ちください」
案内された大広間に入ると、ひと際賑やかな場所があった。
「相変わらずだな」
「本当だ、前回あれだけ陛下に言われたのにまだ懲りないのか」
両親曰く、今騒いでいるのは次男で前回長男の時に同じように騒ぎ、次同じようなことがあったら爵位を降下すると脅されていたそうだ。
「覚えているだけの記憶媒体がないんではないですか?」
「そうだね、あれだけ騒げば陛下の耳にも入っているだろう」
「どうやら来たみたいだぞ」
ファンファーレがなりドアが開くとそこにはきらびやかな一行が入ってきた。
俺たちはお辞儀をし、陛下の言葉があるまでそのままの体制なのだ。
結構腹筋が鍛えられる。
「一年に一回の判定の日、遠路はるばるよく来た。
楽にしてくれ」
ようやくこの体制から解放される。
やりなれないことは疲れるからね。
「随分と賑やかじゃないか?」
王様の声は一番後ろにいた俺たちのところまで聞こえた。
「声に魔力をのせれば遠くまで聞こえるんだ」
不思議がっている俺にお父様は教えてくれた。
「高貴な僕にこの従者が無礼を働いたからぶっただけなのに、この騒ぎです」
「ほう、誰が高貴なんだ」
うわ~怒っているよ。
魔力駄々洩れ、これわからないなんて馬鹿だな。
「それはもちろん僕です」
自信満々に言ってるよ。
親を見ても当たり前とばかりに平然としているし、やはり馬鹿だな。
「ところで、以前に騒ぎを起こせば爵位を降下すると申し付けておいたが、忘れたか?」
記憶にないらしく首を傾げている。
マジか、マジ忘れているのか!
王族より上だと思っているのか!
「本物の馬鹿だったんだな」
「陛下の顔かなり怒り心頭だな」
「爵位剥奪だな」
両親の言う通り爵位を剥奪され、一応魔力判定をしたが魔力も乏しくほとんど平民と変わらない魔力しかなかったのが判明した。
強制退場を強いられ、騎士により連れていかえた。
領地や、屋敷も没収されるのでそれらは国に貢献した者に褒美として与えられるだろうと言っていた。
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