私の憧れの人は姉の婚約者様

りまり

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 洗い物が無くなり他に仕事がないか聞いて回ると、やはり洗濯が終わっていないと言われたのだ。

 私は洗濯を手伝うべく向かうと二人掛かりで取り掛かっているけど全然終わっていないのだ。

 「手伝います」

 「……ありがとう……」

 三人で洗濯すれば少しは早く終わらせることができるだろうと思ったからだ。

 思惑とは違い、彼女たちは人に洗濯を押し付け洗ったかとがないのか、まったくできないのだ。

 呆れたが、黙々と洗い続けた。

 どうすればいいのか色々質問してきたので、教えてあげると涙を流しながらお礼を言われたのだ。

 今回の侍女長からの罰が相当答えたのだろう。

 泣きながら手を動かし洗濯物を洗い上げ、干し終わったころにはかなり遅い時間になっていたのだ。

 私たちは慌てて夕飯を食べ、それぞれの部屋に向かった。

 これで少しは蟠りが無くなればいいと思った。

 ずっと働く以上、蟠りがあると嫌じゃないか!!!!

 私はいっぱい体を動かし疲れたのであっという間に眠りに付いた。

 





 翌朝、目が覚めると日が昇っている最中のようだ。

 私は服を取り換え食堂の手伝いに向かった。

 テーブルを拭いて、私は真っ先に食事をもらったのだ。

 食事を食べ終わると、洗濯場に行き前日乾かした物にアイロンをかけて行った。

 本来であれば洗濯係がアイロンをしなきゃいけないけど、できるわけがないのだ。

 私は一枚一枚丁寧にアイロンがけしていった。

 全部終わるころには、丁度レオンさまを探しに行く時間になったので洗濯物をきれいにたたみいつも入れておき棚に入れておいたのだ。

 毎日毎日同じルーティンで仕事をこなし、少ない給金をもらった。

 侍女長さまが言っていたのだ。

 私の給金は殆ど実家に入っているのだ言っていた。

 私の手元に入るお金は侍女長が少なく計上し残りを私に渡してくれたのだ。

 「ありがとうございます。
 これでお洋服買えます!!!!」

 「痩せちゃったから、今の洋服はみんなぶかぶかだもんね。
 今日はお休みだから、行って来たら?」

 「いいのですか?」

 「もちろんよ」

 私はたまったお給金をもって洋服を買いに行ったのだ。

 
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