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 話が決まれば行動は早かった。

 ハルが実家から戻ってくる頃にはほぼ話が纏まっていた。

 「すまんが頼めるか?」

 「仕事が進まないと国民が困るんだろ」

 「そうなんだ。
 あの馬鹿王太子が一週間に一度でいいからハルと一緒にいたいと言ってるんだ」

 「……俺の嫌がることしないならいいよ」

 「それはもちろん俺たちが許さないから大丈夫だ」

 ハルは納得したうえで王太子に会うことになった。

 確かに以前あった時よりは弱っているのか弱弱しく、ベットから起き上がっていたがまだ眠そうな目をしてハルを見据えると頭をさげ誤った。

 「ごめん、ハルの気持ち考えなかった。
 これからはちゃんとハルのこと一番に考えて行動するから嫌いにならないで」

 それをみたハルはまるで大型犬が怒られてシュンとしている姿にみえてしまった。

 「わかりました。
 その変わりちゃんと仕事してくださいね」

 「ああ、わかった」

 その日は兎に角ハルを堪能したかったが、眠気に負けハルを抱きしめて深い眠りについた。

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