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7 長兄side
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ララが屋敷を出て行ってから二年の月日がたった。
ようやく不快感がなくなり日常生活に支障がなくなった時、ふっと思ってしまったのだ。何故ここまで不快感が増したのかと……
ララがいるからだと思ったがそれにしてはあれだけ一緒にいて何故かその不快感が増したのか不思議だった。
確かに多少は不快感があったが、我慢できないほどではなかったんだ。それがいきなり我慢できないほどの不快感が出るなどおかしいだろう。
辺境伯様に相談するべく訪ねてみると辺境伯様も何故か不思議そうにこちらを見ているのだ。
「お前か、どうしたんだ?
俺が呼ぶまで来ないお前自ら来るなんて雪でも振るか」
「御冗談を、確認したいことがあり来たまでです」
「何についてと言うまでもないな」
「末妹のことです。
ララはあなたに何をしたのですか?」
「……何もしていない、ただそこにいるだけで不快感が湧いたんだ。
それでつい突き飛ばしてしまって……私の命の恩人だから慰労会にも本当は参加してほしかったんだが、周りが気を利かせ過ぎてしまったんだ」
「命の恩人?」
「ああ、魔物に切られてもう駄目だと思った時、ララが回復魔法をかけてくれたんだ。」
どんだけララはハイスペックなんだ。
薬師であり、錬金術も出来てさらに魔道具師で回復魔法が使えるなんて、あれが聞いたらまた騒ぐな。
「そうなんだ、あの子は最前線で戦っていた功労者で命の恩人なのに……確かに不細工ではあったが……」
「そうですね、自覚がない分手に負えない不細工でしたね」
「家族でもそう思うほどの容姿なんだな」
「それはもう、両親もあの子を直視しませんからね」
それだって幼少期は不細工と言うより愛らしい少女だったと思う。いつから不細工と感じるようになったのか僕にもわからない。
それを辺境伯様に伝えると急遽神殿に行くことが決まったのだ。
ようやく不快感がなくなり日常生活に支障がなくなった時、ふっと思ってしまったのだ。何故ここまで不快感が増したのかと……
ララがいるからだと思ったがそれにしてはあれだけ一緒にいて何故かその不快感が増したのか不思議だった。
確かに多少は不快感があったが、我慢できないほどではなかったんだ。それがいきなり我慢できないほどの不快感が出るなどおかしいだろう。
辺境伯様に相談するべく訪ねてみると辺境伯様も何故か不思議そうにこちらを見ているのだ。
「お前か、どうしたんだ?
俺が呼ぶまで来ないお前自ら来るなんて雪でも振るか」
「御冗談を、確認したいことがあり来たまでです」
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「末妹のことです。
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「……何もしていない、ただそこにいるだけで不快感が湧いたんだ。
それでつい突き飛ばしてしまって……私の命の恩人だから慰労会にも本当は参加してほしかったんだが、周りが気を利かせ過ぎてしまったんだ」
「命の恩人?」
「ああ、魔物に切られてもう駄目だと思った時、ララが回復魔法をかけてくれたんだ。」
どんだけララはハイスペックなんだ。
薬師であり、錬金術も出来てさらに魔道具師で回復魔法が使えるなんて、あれが聞いたらまた騒ぐな。
「そうなんだ、あの子は最前線で戦っていた功労者で命の恩人なのに……確かに不細工ではあったが……」
「そうですね、自覚がない分手に負えない不細工でしたね」
「家族でもそう思うほどの容姿なんだな」
「それはもう、両親もあの子を直視しませんからね」
それだって幼少期は不細工と言うより愛らしい少女だったと思う。いつから不細工と感じるようになったのか僕にもわからない。
それを辺境伯様に伝えると急遽神殿に行くことが決まったのだ。
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