【完結】十分我慢しました。もう好きに生きていいですよね。

りまり

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 男爵家を出てから隣国に来るまで二年かかった。

 私が最初にしたことはギルドに行き依頼の確認だ。

 恥ずかしい話ここに来るまでの二年間で結構な金額を使ってしまい心もとないのだ。

 ここを拠点にするにあたり家を借り入れたりしなければならないからいくらあっても足りない。

 「すみません、ここには初めて来たんですが登録とかしなければいけませんか?」

 「冒険者ですか?」

 「そうです。
 後薬師で魔道具師でもあります」

 「それって……ララさんですか?」

 「そうですけど、どうして私の名前を?」

 「我々ギルドは国に属さない機関です。
 お互い情報交換を怠りません。
 なのでララさんのことも隣国のギルマスより情報が入ってます」

 「そうでしたか、そうなるとやはりここに住むのは無理ですか?」

 私がそう言うと受付嬢は勢いよく立ち上がったので椅子が倒れて大きな音をたてたが受付嬢は気にしなかったどころかそれよりも私の手を取り熱弁し始めたのだ。

 それはそれは熱く語ってくれるので私は顔が熱くなってしまってどうすればいいかわからなかった。

 大きな音を聞きつけギルドマスターが来たが状況を見て納得したらしく、私と受付嬢を応接室に案内してくれた。

 座るように促されたはいいが受付嬢は手を離してくれない。

 「気が住むまでそうしておいてあげてくれ、こいつは君のことを女神か何かだと勘違いしている節があるんだ」

 「そんな……女神どころか私は化け物と言われるぐらい醜いですよ」

 私が俯きながらそういうと受付嬢はさらにヒートアップして熱弁し始めた。

 「すまん、こうなると中々収まらないんだ。
 そのことなんだが、今から教会に付き合ってくれないか?」

 そういわれ断れる雰囲気ではなく渋々付いて行ったのだ。


 
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