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 「そんなの俺が許すわけないだろ!!!!」

 「他の女と居たのによくそんなこと言えますね?」

 それは言えてますが、変態もお断り何ですけどと言いたいんですけど、口を挟まないほうがいいですよね。

 出来ればどいてくれるとありがたいのですけど……無理ですよね。

 はいわかってます。

 おとなしくしているので早く済ませてくださいね。

 殿下の圧力に負けおとなしく事の成り行きを待つことになってしまったのだが、この状況を早く脱出したいんですよね。匂いは嗅いでくるし息遣いは荒いしマジ勘弁してもらいたいです。

 気持ち悪いんですけど!!!!!

 ようやく王妃様が来てくれ私の状態を見た王妃様が団長めがけて拳を振り下ろしたのだ。

 「騎士ともあろうものが何たる体たらくだ!!!!
 そんなに根性が曲がっているというのなら今からその根性を叩き直してやる!!!」

 王妃様は何という事でしょう、あの巨漢の団長を引きずって行ってしまったんですよ。

 「……母上はああ見えて王妃になる前は騎士団の騎士をやっていてね、団長はその時の部下だったんだ」

 「そうなんですね。
 すごいですね、それに比べて私は自分の身も守れないなんて情けないです」

 「そんなことはないぞ、母上のようになる必要はないのだ。
 お前のことは俺が必ず守るからな」

 「でも妹と良い仲だと聞きましたよ?」

 「勘弁してくれ、そんな不純なことをしたら母上に殺されるしお仕置きが怖い」

 殿下はガタガタと震え本当に怖がっているのだ。

 嘘は言っていなさそうなのは分かったが一体誰がこんな噂を流したんだ?

 「レイナは自分の魅力に少しは気づいた方がいいよ。
 こう言っては何だけど、レイナ宛てのお見合い写真そうとうあったはずだからね」

 「?なんの話ですか、全て妹あての釣書と伺っていますよ」

 「道理で、あいつがここにいるはずがないからおかしいと思ったんだ。
 レイナのふりして結婚したが、来てみれば別人だったから追い出されてきたんだよ」

 「それはなんと言いましょう……」

 「この後の始末はあいつにさせるから大丈夫だ。
 レイナがすべて被る必要はないからな」

 殿下のお言葉を信じて見ることにしました。

 おかげで両親の突撃もなく快適に過ごせました。


 
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