トラウマ持ち青年の変な日常

保冷剤コーヒー

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テストで賭けはもう嫌

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 梅雨が明けると先月までの雨は嘘のような晴天の青空だ。

 季節は夏、現在7月7日。夏休みは7月22日からだ。皆はバッチを覚えているか?そうそう、4か月に一度確認

して40点以下ならブラック、30点以下なら強制退学。それに探究と探求の課題も決めてない。夏休み入る前

に期末テストがある。別に問題は無いが一応3日は勉強を何とかしたい。保険は大事だからな。

 時計の針は13:00を指す。授業が終わる。休み時間は45分もある。

 大体このときは屋上で蓬来と食べるんだが。

「ねぇ、不知火君頼むよ!」

 朝からこいつがウザイ。名前は清水 樹。俺と同じ入試組だがスポーツも大の得意らしい。

 必殺、スマイリングハートで大体の女は一撃で轟沈したのを何かも目撃した。クラスのアイドルは嫌でも目

立つ。だから、偶々見てしまったのだ。

「ぃ、いや……その………ひ、人におしえ、れる程…じゃないです………から」

 蓬来は慣れた。蓮池も娘のような感覚で慣れる。だがなぁ、他の人は丸っきり駄目だ。

「そこのヘドロ。不知火君が可哀想でしょ?それに断られてるのにしつこいわね。」

 ヘドロは言い過ぎじゃない?

「ちょっと今の聞き捨てならないわね!蓬来!」

「あら?ちびじゃない。何のよう?」

「ちびって言うな!」

「じゃあ、幼児体型?」

 これはまだいい方だ。初めて蓬来と蓮池が出会ったときは「ゾウリムシ」って言ったくらいだからな。いや

ぁ、人は成長するんだね!いい話だ。

 そんなことを染々と感じていると末恐ろしい罵倒合戦が広がっていた。

「不知火君は前回の中間テスト一位だったじゃないか。」

 二位は蓬来、お陰さまで学年全体共通のがつけられました。天才の不知火、秀才の蓬来。

 喜んでいいのか複雑な心境。

「僕は平均82点だった。せめて90点以上取りたいんだ!頼む!」

 クラスのアイドル清水 樹は頭を下げる。周りからは、「はぁ?何あれ?」「何で樹君が頭下げてんの?」「相

手誰よ?」等々の痛い言葉と鋭い目線が俺を痛め付ける。

「頭なんて下げる意味ないのに。それに勉強の仕方は人それぞれ。たとえ頭がいい人から勉強を教えてもらっ

ても理解の仕方は全然違う。例えば、連立方程式が得意な人が全然出来ない人に教えても仮定から分からない

じゃ意味がないでしょ?」

 まぁ、そうだな。蓬莱が言うと的を得ている気がする。

「っ........!」

 清水も理解したようだ。

「分かった。じゃあ、不知火君!僕と勝負をしてくれ。」

 こいつなに言ってんの?

「貴方は何を言っているの?」

 こいつとは気が合う。

「僕が期末テストで不知火君が勝ったら僕のバッチをあげる。ただし、僕が勝ったらバスケ部に入ってもら

う!」

 だからこいつは何を言っているの?

「君が運動神経いいのは見たからね!4月の入学次の日のことだ!」

「あら?覗き見?気味が悪いわね。見ていたなら助けてくれたっていいでしょう?屑ね。」

「いや、もしもの時は助けるつもりだった。だけど、その女の子のような手足でスポーツ推薦の8人を倒し

たのは驚きだった。」

 女の子のような手足って言うな。気にしてるんだからな。

「だから、その運動神経をバスケ部力を貸してくれ!」

「まぁ、別にいいんじゃないかしら?」

 は?

「不知火君が負けるはずないもの。で、ノミは負けたらいくバッチ出すの?」

「今、9個ある。5個ぐらいなら出せる。」

「乗った」

 面倒事は嫌だが、こりゃあいい。争い言うなの暴力をしなくて済む。

「ありがとう。じゃあ、期末テスト楽しみにしてるよ。」

 テストある度にこうなるの何でかな
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