幸せが終わるとき。(完結)

紫苑

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こんなに好きなのに。

決意後の現実。

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起きると、横には、「光」が居た。
長い茶髪をひとくくりにした顔はカッコいい。Hもまぁまぁ。寝ている姿は可愛らしいと普通の彼に惚れている女の子ならみんな思うだろう。残念ながらあたしは、彼のことは、ただの友人セックスフレンドなので、何とも思わない。お風呂に一緒に入ろうってしつこいのよ。

そうだ、シャワーを今のうちに浴びてしまおう。と、彼の部屋のシャワー室を借りることにする。中々綺麗な家だけれど、ここに着替えはともかくとして、歯ブラシを置くのには抵抗がある。

あたしの家は、レアと棲む家だけで十分。たまに寂しい時に抱いてもらえればそれでいい。

お風呂何て、レアと一緒に入った時が幸せすぎて、あの感覚だけは忘れたくないので、あたしは絶対他の男と何か入るものか。

お風呂場は神聖だ。鍵を閉めれば入って来られない。

またやってしまったと後悔するのは何度目だろう。

一度だけ、もう一度だけ。が癖で…このままじゃ、あたしは確実にレアじゃない子を身籠る覚悟が出来ていないのに、怖い。

レアは絶対に避妊するし、相手にはさせている。それでも、万が一と言うこともあり…まぁ、大丈夫よねと言い聞かせてシャワーを浴びる。

流れる水音。歌でも歌おうか。子守唄?あの子供のレアは誰を待って、泣いてるの?恐らく、彼の母親だろう。レアは、実は今の父親の前妻が育ての親だ。だから、後妻の母親とは仲が良くない。レアは寂しがり屋で子供みたい。

何かおもちゃを買って貰う度、前のお母さんに会いたいと泣くのを辞めたのは中学校だった。あたしは、ある日、レアが「クレハは俺が守る」とあたしをいじめっ子からかばって、それ以来あたしに泣いてる姿は見せなくなった。

だから、夢で泣いてるレアは、貴重で抱きしめてあげている。

それ以来、いつの間にかあたしは、レアに守られることが嬉しくて、好きになった。

だけど、少女みたいに居られたのはつかの間のことだった…。

あたしに「女の子」が似合わないんだって…男だったら、こんなあたしを散々利用してぽいだって。何でレアは未だにあたし「なんか」を守ろうとするの?

もう浮気なんてやめる。

キュッとシャワーの蛇口をひねって止めた。

貴方レアが夢でいつも待ってるように、現実でレアは待っててくれるから。

きっとあたしだけを想って、一生誰ともしないの。
それって、レティシアが言ってた浮気のない王子様ゆいいつのひと

だから、今日、あたしは光が起きるのを待って、別れ話をすることにした。髪を結って、これからバイト先に行かなくちゃ。負けるな、あたし。逃げるなあたし。そう思い、鏡を見て、あたしの頬を叩いて引き締めた。

「光、あたし、もうこういうの辞める…。
あたし、やっぱりレアが好きなの。ごめんね」

光は、明るく笑って、「今までありがとう」とあっさりとそれで話は終わってしまった。

レアに伝えたい、この気持ちを。

もうレア以外としないわよ?って。

貴方レアだけ見つめて生きていく。

荷物をまとめて部屋に帰る。
階段を上がって、いつもの部屋に帰る。
だから、レア、待ってて。

携帯のメモリーの友人セックスフレンドを全部消して、あたしは貴方レアを待つの。大好きよ、レア。珍しく手料理なんか作って…焦げたカレーに形の違うサニーレタスを用意しながら待った。バイトに向かう時間までギリギリまで待とうと1時間経った。2時間。後1時間で向かわなければ。

肝心のレアが帰って来ない。

何で?どうして??

ぞわっと背筋が凍る。あたしは何気なく窓の外に見つけたレアを見つめた。レアは、知らない人のような酷薄な目をして、あたしの視線に気が付く。ぷいと視線を逸らした。

気が付いてしまう。

レアがもう私以外他の女としたことを。体中が震えて確信する。
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