幸せが終わるとき。(完結)

紫苑

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こんなに好きなのに。

終わりのような始まり。

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熱を伴い、あたし達の行為を神様が見ているみたい。

どくんどくんどくん。

初めて、あたしは、レアの上に足を跨いで、乗りかかる。
軽くキスをした。甘くて軽いキス。彼のように舌を絡めようと思ったのだけども、恥ずかしくて出来ない。

どきどきどき。

これが、あたしの初体験のような、女性ながらも、男性の気持ちが分かる。

レアのシャツのボタンを外そうか、ネクタイを外そうか、ズボンを脱がそうか、様々な思考を整理しなければ、この行為をするのはとても難しい。両方の手を上手く使うレアを変な意味で器用じょうずなんだと感心してしまった。

とりあえず、ネクタイから外すことにした。

初めて、高校時代ネクタイを自分で巻くとき、レアがいつでも手伝ってくれた。そんな思い出を思い出しながら、自分の中に根付くあたしの息を荒々しく抱かれたい気持ちにさせる。

レアはびっくりしたような恥じらうような顔で、あたしをずっと見ていた。

シュルッ。

やった、上手く外れた!!子供のように喜んでしまう自分あたし。

レアは、ニコニコ嬉しそうに笑う。可愛くてしょうがないような甘い瞳で…。

ぷち…ぷち…ぷち。

ボタンを外すのも、意外と難しい。

5番目ぐらいのボタンを外してると慣れてきて、最後まですんなり外すことが出来た。

レアの身体をまじまじと見たけれど、綺麗な肢体。引き締まった筋肉。

「クレハ…あの、恥ずかしいんだけど…」
「え、いいじゃない、今日はあたしがするの!!」

バサッ。

シャツを退かすと、レアの息は更に激しくなる。
あたしも、息が止めどなく息継ぎが難しいほどではないけれど、身体の芯がじんじん熱くなり、ショーツが愛液で湿ってくるのが分かる。

あたしもバイト先のエプロンをぽいと脱いでベットの外に投げる。

レアの中の雄があたしの身体をもっと見たいと無言で目で訴える。

恥ずかしいのはお互い様だと思うと、大胆にあたしも着ていた白いシャツを脱がした要領でさっさと投げ捨てる。

「ハァ…」

あたしは、赤いブラジャーを外して、下半身のショーツを履いたまま、レアのズボンに手を掛ける。

「…クレハ…あんま見ないで…」
「嫌よ」
「辞めてったら…!」

あたしより色っぽく嫌がるものだから、ズボンのベルトをカチャカチャ音を立てて素早く投げ捨てると、ズボンを下に下着ごと下ろした。

「あ…」
「…」

そこには、レアのありのままの、男としての生き様が出ていた。何だか愛おしく可愛らしい物だから、そっと撫でると、びくんとレアが反応する。

「んぅっ…」
「気持ちいい??」

こくりと頷くレアを見て、あたしは初めてそれを口に含む。
「ぁ…ぁああっ…!」

苦くて大きくてドンドン膨らむ彼のを歯を立てているはずなのに、喘ぐ彼レアを見て何だか嬉しい。片方の手で胸の突起をいじりながら、口で愛してあげる。

そのうち首筋を撫でたり、体中を愛撫すると、彼の口からは女のような喘ぐ声が聞けた。

「んっ…ぅうう…ああ…」

身をよじり、顔を赤くさせながら枕に爪を立て、耐えている。
「何でそんな耐えてるの??」
「ぅ…今日、ゴム持ってない…」
「何?そんなこと??」
「そんなこと…って」

「あたし、レアの子供が欲しい」

「え…」

心底驚いた顔をぱっと振り返ると、油断したのか、

「ぁっ…クレ…ハぁあああっ…んぅうっ…!!」

そのままアッサリイってしまう。シーツを愛液で汚して、子供がおねしょしたみたいにしゅんと落ち込んでる姿を見て、つい口に出てしまう。

「もう、可愛いんだから…」
「…はぁっ…は…辞め…」
「辞めない」

あたしは力を込めず、レアの身体をこっちに向ける。イった寸前のレアの気持ちはよく分かるけれども、いくら男でも、力が入らないんだと思う。

「も…恥ずかしい…やめて…くれ…」

それを聞いて、何だかあたしは、自分の情事の時よりも数倍可愛らしいレアを見て、体中が欲しくなる。あたしは、彼の腰を持つと、自分のスカートとショーツを脱いで、レアのまた復活しつつあるものに一気に腰を推し進めた。

「ぁ…ぁあっ…ん…」
「んくぅ…!」

自分の奥までこんなに…と思ったよりもきつい。レアが大きくなっていくのを感じるときゅうきゅうと締めてしまう。

「あ…!!気持ち…いい…も…もっと…」

落ちそうになるあたしを見ながら、レアはあたしの腰を両手で支えてくれる。初めてレアから、こんな風に求められた。必要とされたことが、何だかとても嬉しくて、

「んぅ…あぁっ…はぁっ…!!」

あたしは無我夢中に腰を動かして、レアの気持ちよさそうに見つめる姿を扇情的な感情で見ていた。

一緒に相手を見つめてイク気持ち良さは…もう逃れられない。

あたし、初めてプライド関係なしにあなたに抱かれた気がするの。

あたし、やっぱりレアが好きよ。大好き。何で他の男に抱かれていたの?

あたし、貴方と心から初体験初エッチしたの。

あたしが泣きながら、情事の後に貴方を見たとき、

胸が高鳴って、この人しか居ないと思った。優しく腕枕してくれる貴方をこれから先も傍で見守っていたい。

「レア…あの…まだ有効?」
「何が…??」

「『俺と結婚して欲しい』って…」

顔を真っ赤にして、涙目になったあたしをレアはぎゅうっと抱きしめて、

「あたしもレアと結婚したい。ずっとそばに居て、お願い」
あたしがぎゅうっと抱き着くと、
「本当…に…?クレハ…ありがとう。幸せにする、絶対!!」
レアは指輪を震えながら、あたしの差し出した左手の薬指に嵌めてくれたの。
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