44 / 119
きっと二度目の恋。
酷い眩暈のようで。
しおりを挟む
「レアの気持ちには応えられない」
気が付いたら、口にそんな言葉が出ていた。
「―だって、クレハさんと重ねて近づいたんでしょう?」
私も、言いたい言葉はこれじゃない。
「そんなの…やだ。私自身を好きになってくれる人がいい…」
違う、私も好きって伝えたいのに…急に頭を殴るような衝撃に、それはダメだと脳が危険信号を出している。
『ティア…』
「クレハさんはもう居ない!」
ズキズキ、心がささくれていく。口と心が重ならないなんて、初めてで…それほどに動揺してると、遠くで自分を見ている気分になった。そんな、どこかで、冷静な自分が本当に嫌になった。
「そんなのに勝てる訳ないよ…私、レアの事それでも好きだった。好きだった…けど、受け入れられないよ…私をいつまでも女扱いしてくれないのに、都合のいい時だけ呼ぶ貴方が信じられない。さよなら、もう家に来ないで」
何を言ってるの?顔が一緒なだけじゃない。
中身を好きになってくれれば、
傍に居れば、そのうち、自分も許せて…
でも、ダメだ。何か理由があったとして、レアが誰かを殺すのはいけないことだ。
余程の理由があるにしろ、まだ中学生の私には荷が重すぎる。
心が追い付かない、裏腹まではいかない、それが私の答えだった。
『分かった…』
電話が切れて、ほっとしたのか、私はその場で倒れてしまった。
目が覚めると、メシア君が居た。部屋で起きて、ここはどこかと訊くと、ティアナさん宅でたまたま通りがかったんだと、メシア君は言う。メシア君からレアに言うように言ったんだろう、この人は狡い人。それでも、私も忘れたかったんだと思う。
「…メシア君、今でも私の事好き?」
「好きだよ」
眩しいぐらいの笑顔で答えるものだから、初めてメシア君にドキッと少しだけ心が動いた。
「―メシア君なんて嫌い。帰って。」
酷い眩暈のようで、クラクラとした。一瞬だけ好きだって聞いたら心が動いて、メシア君と付き合えると思った。それでもー無理だった。
気が付いたら、口にそんな言葉が出ていた。
「―だって、クレハさんと重ねて近づいたんでしょう?」
私も、言いたい言葉はこれじゃない。
「そんなの…やだ。私自身を好きになってくれる人がいい…」
違う、私も好きって伝えたいのに…急に頭を殴るような衝撃に、それはダメだと脳が危険信号を出している。
『ティア…』
「クレハさんはもう居ない!」
ズキズキ、心がささくれていく。口と心が重ならないなんて、初めてで…それほどに動揺してると、遠くで自分を見ている気分になった。そんな、どこかで、冷静な自分が本当に嫌になった。
「そんなのに勝てる訳ないよ…私、レアの事それでも好きだった。好きだった…けど、受け入れられないよ…私をいつまでも女扱いしてくれないのに、都合のいい時だけ呼ぶ貴方が信じられない。さよなら、もう家に来ないで」
何を言ってるの?顔が一緒なだけじゃない。
中身を好きになってくれれば、
傍に居れば、そのうち、自分も許せて…
でも、ダメだ。何か理由があったとして、レアが誰かを殺すのはいけないことだ。
余程の理由があるにしろ、まだ中学生の私には荷が重すぎる。
心が追い付かない、裏腹まではいかない、それが私の答えだった。
『分かった…』
電話が切れて、ほっとしたのか、私はその場で倒れてしまった。
目が覚めると、メシア君が居た。部屋で起きて、ここはどこかと訊くと、ティアナさん宅でたまたま通りがかったんだと、メシア君は言う。メシア君からレアに言うように言ったんだろう、この人は狡い人。それでも、私も忘れたかったんだと思う。
「…メシア君、今でも私の事好き?」
「好きだよ」
眩しいぐらいの笑顔で答えるものだから、初めてメシア君にドキッと少しだけ心が動いた。
「―メシア君なんて嫌い。帰って。」
酷い眩暈のようで、クラクラとした。一瞬だけ好きだって聞いたら心が動いて、メシア君と付き合えると思った。それでもー無理だった。
0
あなたにおすすめの小説
ため息ひとつ――王宮に散る花びらのように
柴田はつみ
恋愛
「離縁を、お願いしたいのです」
笑顔で、震えずに、エレナはそう言った。
夫は言葉を失った。泣いてくれれば、怒ってくれれば、まだ受け止め方があった。しかしあの静けさは、エレナがもう十分に泣き終わった後の顔だと、ヴィクトルにはわかった。
幼なじみと結ばれた三年間。すれ違いは静かに始まり、深紅のドレスの令嬢によって加速した。ため息を飲み込み、完璧な微笑みを保ち続けた公爵夫人が、最後に選んだのは――。
王宮に散る花びらのような、夫婦の崩壊と再生の物語。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
幼馴染の許嫁
山見月あいまゆ
恋愛
私にとって世界一かっこいい男の子は、同い年で幼馴染の高校1年、朝霧 連(あさぎり れん)だ。
彼は、私の許嫁だ。
___あの日までは
その日、私は連に私の手作りのお弁当を届けに行く時だった
連を見つけたとき、連は私が知らない女の子と一緒だった
連はモテるからいつも、周りに女の子がいるのは慣れいてたがもやもやした気持ちになった
女の子は、薄い緑色の髪、ピンク色の瞳、ピンクのフリルのついたワンピース
誰が見ても、愛らしいと思う子だった。
それに比べて、自分は濃い藍色の髪に、水色の瞳、目には大きな黒色の眼鏡
どうみても、女の子よりも女子力が低そうな黄土色の入ったお洋服
どちらが可愛いかなんて100人中100人が女の子のほうが、かわいいというだろう
「こっちを見ている人がいるよ、知り合い?」
可愛い声で連に私のことを聞いているのが聞こえる
「ああ、あれが例の許嫁、氷瀬 美鈴(こおりせ みすず)だ。」
例のってことは、前から私のことを話していたのか。
それだけでも、ショックだった。
その時、連はよしっと覚悟を決めた顔をした
「美鈴、許嫁をやめてくれないか。」
頭を殴られた感覚だった。
いや、それ以上だったかもしれない。
「結婚や恋愛は、好きな子としたいんだ。」
受け入れたくない。
けど、これが連の本心なんだ。
受け入れるしかない
一つだけ、わかったことがある
私は、連に
「許嫁、やめますっ」
選ばれなかったんだ…
八つ当たりの感覚で連に向かって、そして女の子に向かって言った。
【完結】退職を伝えたら、無愛想な上司に囲われました〜逃げられると思ったのが間違いでした〜
来栖れいな
恋愛
逃げたかったのは、
疲れきった日々と、叶うはずのない憧れ――のはずだった。
無愛想で冷静な上司・東條崇雅。
その背中に、ただ静かに憧れを抱きながら、
仕事の重圧と、自分の想いの行き場に限界を感じて、私は退職を申し出た。
けれど――
そこから、彼の態度は変わり始めた。
苦手な仕事から外され、
負担を減らされ、
静かに、けれど確実に囲い込まれていく私。
「辞めるのは認めない」
そんな言葉すらないのに、
無言の圧力と、不器用な優しさが、私を縛りつけていく。
これは愛?
それともただの執着?
じれじれと、甘く、不器用に。
二人の距離は、静かに、でも確かに近づいていく――。
無愛想な上司に、心ごと囲い込まれる、じれじれ溺愛・執着オフィスラブ。
※この物語はフィクションです。
登場する人物・団体・名称・出来事などはすべて架空であり、実在のものとは一切関係ありません。
病弱な彼女は、外科医の先生に静かに愛されています 〜穏やかな執着に、逃げ場はない〜
来栖れいな
恋愛
――穏やかな微笑みの裏に、逃げられない愛があった。
望んでいたわけじゃない。
けれど、逃げられなかった。
生まれつき弱い心臓を抱える彼女に、政略結婚の話が持ち上がった。
親が決めた未来なんて、受け入れられるはずがない。
無表情な彼の穏やかさが、余計に腹立たしかった。
それでも――彼だけは違った。
優しさの奥に、私の知らない熱を隠していた。
形式だけのはずだった関係は、少しずつ形を変えていく。
これは束縛? それとも、本当の愛?
穏やかな外科医に包まれていく、静かで深い恋の物語。
※この物語はフィクションです。
登場する人物・団体・名称・出来事などはすべて架空であり、実在のものとは一切関係ありません。
あるフィギュアスケーターの性事情
蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。
しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。
何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。
この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。
そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。
この物語はフィクションです。
実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる