幸せが終わるとき。(完結)

紫苑

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二人、また出会う日まで。

歩いて行こう。

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あれから、後悔していた。

君に押し付けた事。

レアに強要したこと。


自分でも狡い、もっと責められてもいいのに、

君の優しさに付け込んだこと、ずっと胸が痛かった。

今でも「嫌い…」と言われたことは、思い出すと辛い。卒業まで、ティアナさんとは話さなかった。最期に話して、告白した。それでも、「嫌いって言ったのはごめん…でもね、今までみたいに接するのは時間が居るかな…。」そう言われて、別々の高校入って連絡しあうようにはなったけど、俺はティアナさんを諦めた。

他の女の子を紹介されても、合コンに行っても、ティアナさんの泣きそうな顔が忘れられない。

たまに、ティアナさんのバイトしているお店に、遊びに行くまでには仲良くなったけれど、

「リアとね」
「とても可愛らしい名前だね」
「リアは男の人だよ」
「えっ…」
「メシア君とは全然違う感じの、可愛らしい男の人なんだ~」

ちくり、嫌味を言われて、成長したんだな、と思った。
「以前のティアナさんなら言わないね」嫌味で返す。
「まぁね」きっとバイト先で鍛えられてるんだろう。あそこの喫茶店は、駅前で割と居酒屋さんの近くだから、訳ありな方も来そうだ。様々なところで、働くと言うのはいいかもしれない。

「俺も働いてもいいかな」

予備校の近くなので、すぐ通えるのと、『リア』を見てみたかったから。すると、偶然店員が辞めたばかりで、すぐにでも入ってくれと言われた。

その日は雪で、外のガラス窓から、二人が話してるのを聞いた。昔からの友人みたいに仲の良い二人を見て、もう入れないんだ、と心の奥で思った。

レアを脅迫した事、とても後悔している。

でもね、本当の秘密は、君に言ってない。

俺は、レアとクレハの息子なんだよ、と。

今更言っても無駄だろうけれど。

「君の傍に居たかったな…。」

雪は、段々降り積もり、その日は、バイトに明け暮れて、その後ティアナさんを送って行こうかな、と思うと、手を振ってリアを呼び、一緒に帰るのを見て、「ここまでか」とつぶやく。

自然に、ティアナさんが笑うのを見て、あんな笑顔久々だなと思った。それは、自分のしてきたことが間違いだったと思わせるには遅すぎて。胸が小さく小刻みに痛くなった。
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