幸せが終わるとき。(完結)

紫苑

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WEBサイト版別バージョン編

彼の憂鬱。

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あんなことを口に出して言った癖に、


 「…ダメだよ。行ってきますのキスは約束でしょ?…ないと襲うからね」

俺は、そんな事を口に出して置きながら…

ティアナと、レアあんな奴以上の繋がりがどうしても欲しい余裕のない童貞ピュアだよ。
いつもなら、難解じゃないこんな簡単なレポートも、君が関われば国家レベルな秘密の暗号みたい。
ティアナのあの唇に「付き合って」から初めてキスしたとき、死んでしまうかと思ったぐらいの幸福感。
知ってしまえば、毒は快楽へ回ってしまう。危険なもののように…。

くるくるとシャーペンを回しながら、周りに居る女子たちをじいっと興味本位に見つめてみる。

ポッと赤く顔を染め、真っ赤になって恥ずかしがる。

そんな女は未だにティアナぐらいしかいない。

と、他の女に期待してみた。

案の定、女達が寄ってくる。

「ねぇ、隣いい?」
「いいよ」
「明日のレポートやった?ここ分からなくて~」
「ああ、ここは先にこっち解いてからこうだよ」


心でちょろいと思いながら講義の先生で話が合ってしまう。

周りの男友達はそれを羨望のような目で見てくるので、
お前らもやってみる?と言うと、少し怒るのと、コツを聞いてきたり、分けてくれと言う男も居た。
俺は、男友達が少ない。彼女ティアナと付き合うようになってから、だと思う。少しでも、彼女にやきもちを焼いて欲しくて、少しでも、俺を観てほしくって。

そう思うと、沢山仲良しの女子が出来た。

そうして、拗ねる綺麗な顔立ちにキスするのが好きだ。
甘く優しい香りのする彼女のサラサラの銀髪をそっと撫でるのが好きだ。
ウルウルしたあの赤い大きなうさぎの目が堪らない。
それ以上に、

もっともっと好きなところはあるんだけれど、今は敢えて言わないでおく。

彼女のあのキラキラで清楚なオーラが男性を寄せ付けないのはいいけれど、
女性ファンが付きまとってることもあるので、気を付けなければならない。
彼女と付き合って、俺はこんなに好きになる女性が現れると、かえって余裕のあるふりをするのが、男なんだなぁと思ってしまう。

「手は打っておくべきか?」

そう独り言を呟くと、レポートをそこそこにスマートフォンを片手にとある人にラインをする。

「何が??」


「ううん、何でもないよ」

好きでもない相手にニコッと微笑む。レポートを10分も経たないうちに終わらせるのが、彼らしい。

周りが唖然としているのに、気付かないのか気付かないふりなのか。

余裕顔でレポートを提出して、軽々颯爽と問題を解く彼は学内ではトップクラスの-

女子達ハイエナたち格好の標的ターゲットと言うことに気が付いているのだろうか。
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