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ありがとう。
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胸に焦がれていたはずの人物が、目の前に居ることを確認して吐息が罪悪感と緊張で割れる。
漏れた息が、伝わって、気が付いたら俺は知らない人のふりをした。
彼女は本当に覚えてなくて、数時間前メシアが俺と彼女の息子だったことも、
何も覚えておらず、女優らしい営業スマイルに胸がざわつくかと思いきや、気持ちの整理をつけて、俺は自分の事を彼女に問うた。
好きな女性が結婚してしまう。
とだけ。
すると、彼女は目つきだけを鋭くして、俺の背を叩いて「頑張りなさい!!」と微笑んだ。
生きていてくれて良かったとだけ思うと、俺は振り向かずに結婚式場に向かった。
新緑の光が眩しくて、気が付いたら、涙が零れていた。これは感無量?罪悪感?罪色の涙?
愛しい人が覚えてなかった責務なのか。
俺はやっぱり君に覚えて居て欲しかった。
いつか、俺の罪の痕が「許します」と言う一言を願っていたんだ。
もう一生許されないと思うと、自虐的な自分らしさはその瞬間殻を破った。
でも、クレハは生きていたことだけが、俺の救い。
やっぱり貴方の笑う顔が好きだった。
でも、目を閉じて、思い出すのは、瞼の裏で笑うティアナの笑顔だけ。
脱皮した蝶のように鮮やかに変われば、素敵だなと思った。
ポケットにあった煙草をいつからか吸っていなかった。
今日花嫁になる君にキスする妄想で、これは苦いと思えば、
君の身体に害があると思えば、
そして、いつしか少しでも君に相応しくなる為に、
『自暴自棄』はお終い。
バンと扉を開けたら、二人は誓いのキスの前。
こんなに遅れて来たことを詫びるよりも先に、
言葉が痞えて声が出ない臆病さに戸惑う。
「…ティ…」
行かないで。
「ティアナ!!!好きだ!!!」
一瞬気が逸れて、彼女は俺に気が付く。
泣きそうな顔をしても、気が付くないはずないと思ってた。
美しいウエディング姿に思わず見惚れてしまう自分の馬鹿野郎。
気が付けば、彼女は泣きそうな顔をしていて、そんな様子をスローモーションで見ていた。
旦那が「どうしたの?」と声を掛ければ、一瞬ざわつき、何かの会話を交わしてるようだが聞こえない。
丁寧に横に居る男性にお辞儀をすると、何やら彼女がヒールの音をかき鳴らしながら近づいてくるような気がした。いつの間にか花嫁を捕まえようとする人々が、メシアによってなぎ倒されていく。
それでも、ヒールの走り鳴らす音が近づいては止まらないんだ。
「レア!!!」
彼女は気が付いたら俺の目の前に居て、思い切り抱き着いた。花嫁は涙を流して、きつく離さなかった。
驚きとざわめきでいっぱいになった式場。
その柔らかな感覚に惑い、何が起きたか分からないけど、「逃げるよ、レア!!」と彼女が手を引っ張って、俺より走るのが速くて、俺は捕まるよりも先に彼女を追いかけた。
走れば、
駆ければ、
思いを寄せれば、
叶わない願いを胸に抱いていた。
二人誰も居ない思い出の河川敷まで来たら、ティアナが川を見つめながら座る。
「あー、やっちゃった~、永遠就職がレアのせいでダメになったんだからね!」
睨まれるかと思えば、振り向いた顔はスッキリした表情であははと笑った。
「…俺のせいかよ…走って来たのはティアナだろ!!」
と言っていて八つ当たりもいい加減にしろと口調を足すと、俺も自然に笑ったんだ。
いつの間にか距離が出来て、こうして笑い合うことの方が、きっと俺たちは不器用で出来なくて、
そんな俺たちだからこそ、手を繋ぎとめるのかもしれない。
「ティアナ」
「ん?」
「これで良かったのか?」
自信なさげな声が自分でも分かった。
後から来るのは苦情と請求書なんて落ちが自分でも分かるだけに、
何故と思えば、そんな理由は俺には分かって、日差しが彼女に降り注ぐ。
「…ん~、分かんない」
笑顔でえへと笑うのは気を遣ってるからなのか、と思えば、
後悔のない本当の笑みで笑う顔を見て、今更ながらとんでもねぇことしたなとぼんやりと思う。
彼女も同じで、とんでもないことをしてしまったとバツが悪そうに笑う。
河の光がキラキラ輝いて同じものを同じ目線で見る幸福に酔いしれては共に罪悪感が襲う二人。
「綺麗だな。なぁ、ティアナ」
「なぁに?」
お互いこの先が分かってるのに中々口に出せなかった。
下らない話で盛り上がる、中学生と大人の境界線、
そんな二人だった頃に戻った気分にさせられる。
笑い合えば、触れ合える距離がお互いにもどかしくて、暫く会話をした後、
目と目が合い、彼女は何かを期待するような目で俺の事をひたすら見つめる。
敢えて、期待に応えようと。
ついてきてくれた彼女に、「ありがとう」を言うために、沈黙を破る。
「ティアナの事が好きだ。
旦那に比べたら、地位も稼ぎも少ない、ただの男だけど、
一生俺の傍に居てくれないか?愛してる」
固まっては紡がれる言葉を期待いっぱいな目をして聞いていた少女は、
いつしか素敵な大人になって、また俺の前に現れた。
美しくて、天然で、嫌いな人には冷たい女の子は、
誰よりも眩い誰よりも愛しいクレハよりも大事な俺の光。
「…そんなの決まってるよ。
レアの傍にずーっと居てあげるよ!!」
初めて見た今まで何度も見た笑みの中で一番綺麗な笑い顔。
ずっと泣きたそうな顔をして喘いでた彼女をこの手で摑まえて、
パールの付いた指輪が間に合った。
左手の薬指に通すと、「ありがとう!!」と幸せそうに微笑むと、
キスの嵐で、恥ずかしさで死にそうだった。
「俺こそ、ありがとう。」
「クレハさんより好き?」
「しつけぇよ」
「好き?」
「…うん」
「好きって言ってよ」
「…好きです」
改めて二人できちんと親に挨拶と謝罪をしてから、部屋に来ると言う、
彼女からの大胆なお誘いも貰って。
これから先も大変な事があっても、泣かせても、喘がせても、苛めてしまっても、
一生一緒に居られたらなんて、俺は脳が馬鹿になってしまったらしい。
それでも左手の薬指で光る指輪が俺のものになった証。
そんな幸せな夢で満たされる愛が、壊れることがありませんように。
「ねぇ、ティアナ、やっぱりレアさんに戻っちゃったわね、あなた」
「まぁ、しょうがないさ。ティエさんは分かってたからな。盛大な披露宴も式もパーティにして、盛り上げては落ち込んで、中々にモテてるようだし…僕はティエさんの本性が俺って事も気さくな事も気が付かなかったな」
「…そうね。あんな中学の時から淀んだ目をしてた人が、久々に家に来たら、澄んだ愛おしい目で笑うんだもの。
私もキュンと来ちゃったわ」
「コラ」
「でも、レアさんとティアナはきっとこうなってたのよ、何年先でも」
「…そうだね」
キスで済まなくなりそうだったので、頃合いを見計らい、俺たちは後日色々大変だった。
ティアナの両親は協力的だったものの、ティエのご両親は怒り心頭で、もう会わせないとまで話が進む。そんな中、ティエが本性を見せたことにより、親族のみんなの前で一瞬ビックリしては笑って、「俺、猫被ってたんだよね。ティアナは知ってたよ。誰よりも理解者で、とても大事な親友です」と話をまとめてくれた事には感謝しかない。住む部屋も決まり、引っ越しも住んで、
自然と寝室で初夜を迎える日が来れば、
お互いその日まで我慢していた二人は自然にキスを繰り返し、
二番目の繋がる日が来たのだった。
クレハ、今までありがとうと色んな人にありがとうを込めて。
目の前の彼女に心を込めて。誠意いっぱいの愛撫と口で愛して、愛の言葉を囁きながら抱くのはこの後の話。
漏れた息が、伝わって、気が付いたら俺は知らない人のふりをした。
彼女は本当に覚えてなくて、数時間前メシアが俺と彼女の息子だったことも、
何も覚えておらず、女優らしい営業スマイルに胸がざわつくかと思いきや、気持ちの整理をつけて、俺は自分の事を彼女に問うた。
好きな女性が結婚してしまう。
とだけ。
すると、彼女は目つきだけを鋭くして、俺の背を叩いて「頑張りなさい!!」と微笑んだ。
生きていてくれて良かったとだけ思うと、俺は振り向かずに結婚式場に向かった。
新緑の光が眩しくて、気が付いたら、涙が零れていた。これは感無量?罪悪感?罪色の涙?
愛しい人が覚えてなかった責務なのか。
俺はやっぱり君に覚えて居て欲しかった。
いつか、俺の罪の痕が「許します」と言う一言を願っていたんだ。
もう一生許されないと思うと、自虐的な自分らしさはその瞬間殻を破った。
でも、クレハは生きていたことだけが、俺の救い。
やっぱり貴方の笑う顔が好きだった。
でも、目を閉じて、思い出すのは、瞼の裏で笑うティアナの笑顔だけ。
脱皮した蝶のように鮮やかに変われば、素敵だなと思った。
ポケットにあった煙草をいつからか吸っていなかった。
今日花嫁になる君にキスする妄想で、これは苦いと思えば、
君の身体に害があると思えば、
そして、いつしか少しでも君に相応しくなる為に、
『自暴自棄』はお終い。
バンと扉を開けたら、二人は誓いのキスの前。
こんなに遅れて来たことを詫びるよりも先に、
言葉が痞えて声が出ない臆病さに戸惑う。
「…ティ…」
行かないで。
「ティアナ!!!好きだ!!!」
一瞬気が逸れて、彼女は俺に気が付く。
泣きそうな顔をしても、気が付くないはずないと思ってた。
美しいウエディング姿に思わず見惚れてしまう自分の馬鹿野郎。
気が付けば、彼女は泣きそうな顔をしていて、そんな様子をスローモーションで見ていた。
旦那が「どうしたの?」と声を掛ければ、一瞬ざわつき、何かの会話を交わしてるようだが聞こえない。
丁寧に横に居る男性にお辞儀をすると、何やら彼女がヒールの音をかき鳴らしながら近づいてくるような気がした。いつの間にか花嫁を捕まえようとする人々が、メシアによってなぎ倒されていく。
それでも、ヒールの走り鳴らす音が近づいては止まらないんだ。
「レア!!!」
彼女は気が付いたら俺の目の前に居て、思い切り抱き着いた。花嫁は涙を流して、きつく離さなかった。
驚きとざわめきでいっぱいになった式場。
その柔らかな感覚に惑い、何が起きたか分からないけど、「逃げるよ、レア!!」と彼女が手を引っ張って、俺より走るのが速くて、俺は捕まるよりも先に彼女を追いかけた。
走れば、
駆ければ、
思いを寄せれば、
叶わない願いを胸に抱いていた。
二人誰も居ない思い出の河川敷まで来たら、ティアナが川を見つめながら座る。
「あー、やっちゃった~、永遠就職がレアのせいでダメになったんだからね!」
睨まれるかと思えば、振り向いた顔はスッキリした表情であははと笑った。
「…俺のせいかよ…走って来たのはティアナだろ!!」
と言っていて八つ当たりもいい加減にしろと口調を足すと、俺も自然に笑ったんだ。
いつの間にか距離が出来て、こうして笑い合うことの方が、きっと俺たちは不器用で出来なくて、
そんな俺たちだからこそ、手を繋ぎとめるのかもしれない。
「ティアナ」
「ん?」
「これで良かったのか?」
自信なさげな声が自分でも分かった。
後から来るのは苦情と請求書なんて落ちが自分でも分かるだけに、
何故と思えば、そんな理由は俺には分かって、日差しが彼女に降り注ぐ。
「…ん~、分かんない」
笑顔でえへと笑うのは気を遣ってるからなのか、と思えば、
後悔のない本当の笑みで笑う顔を見て、今更ながらとんでもねぇことしたなとぼんやりと思う。
彼女も同じで、とんでもないことをしてしまったとバツが悪そうに笑う。
河の光がキラキラ輝いて同じものを同じ目線で見る幸福に酔いしれては共に罪悪感が襲う二人。
「綺麗だな。なぁ、ティアナ」
「なぁに?」
お互いこの先が分かってるのに中々口に出せなかった。
下らない話で盛り上がる、中学生と大人の境界線、
そんな二人だった頃に戻った気分にさせられる。
笑い合えば、触れ合える距離がお互いにもどかしくて、暫く会話をした後、
目と目が合い、彼女は何かを期待するような目で俺の事をひたすら見つめる。
敢えて、期待に応えようと。
ついてきてくれた彼女に、「ありがとう」を言うために、沈黙を破る。
「ティアナの事が好きだ。
旦那に比べたら、地位も稼ぎも少ない、ただの男だけど、
一生俺の傍に居てくれないか?愛してる」
固まっては紡がれる言葉を期待いっぱいな目をして聞いていた少女は、
いつしか素敵な大人になって、また俺の前に現れた。
美しくて、天然で、嫌いな人には冷たい女の子は、
誰よりも眩い誰よりも愛しいクレハよりも大事な俺の光。
「…そんなの決まってるよ。
レアの傍にずーっと居てあげるよ!!」
初めて見た今まで何度も見た笑みの中で一番綺麗な笑い顔。
ずっと泣きたそうな顔をして喘いでた彼女をこの手で摑まえて、
パールの付いた指輪が間に合った。
左手の薬指に通すと、「ありがとう!!」と幸せそうに微笑むと、
キスの嵐で、恥ずかしさで死にそうだった。
「俺こそ、ありがとう。」
「クレハさんより好き?」
「しつけぇよ」
「好き?」
「…うん」
「好きって言ってよ」
「…好きです」
改めて二人できちんと親に挨拶と謝罪をしてから、部屋に来ると言う、
彼女からの大胆なお誘いも貰って。
これから先も大変な事があっても、泣かせても、喘がせても、苛めてしまっても、
一生一緒に居られたらなんて、俺は脳が馬鹿になってしまったらしい。
それでも左手の薬指で光る指輪が俺のものになった証。
そんな幸せな夢で満たされる愛が、壊れることがありませんように。
「ねぇ、ティアナ、やっぱりレアさんに戻っちゃったわね、あなた」
「まぁ、しょうがないさ。ティエさんは分かってたからな。盛大な披露宴も式もパーティにして、盛り上げては落ち込んで、中々にモテてるようだし…僕はティエさんの本性が俺って事も気さくな事も気が付かなかったな」
「…そうね。あんな中学の時から淀んだ目をしてた人が、久々に家に来たら、澄んだ愛おしい目で笑うんだもの。
私もキュンと来ちゃったわ」
「コラ」
「でも、レアさんとティアナはきっとこうなってたのよ、何年先でも」
「…そうだね」
キスで済まなくなりそうだったので、頃合いを見計らい、俺たちは後日色々大変だった。
ティアナの両親は協力的だったものの、ティエのご両親は怒り心頭で、もう会わせないとまで話が進む。そんな中、ティエが本性を見せたことにより、親族のみんなの前で一瞬ビックリしては笑って、「俺、猫被ってたんだよね。ティアナは知ってたよ。誰よりも理解者で、とても大事な親友です」と話をまとめてくれた事には感謝しかない。住む部屋も決まり、引っ越しも住んで、
自然と寝室で初夜を迎える日が来れば、
お互いその日まで我慢していた二人は自然にキスを繰り返し、
二番目の繋がる日が来たのだった。
クレハ、今までありがとうと色んな人にありがとうを込めて。
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