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第7章
高校生活で一番楽しい時期 9
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「中学で一回だけ全国で一位になったけど、でもそれだけなんだよなぁ」
僕の言葉に環奈さんは「え」と口を開いた。
「一回も全国一位取れない人のほうがたぶん多いと思うんだけど!」
ハサミを持ったまま環奈さんは大きな声で言った。
「でも、いまは違うし」
僕は苦笑した。
「いまは、やってないだけじゃないの?」
「そんなんじゃなくて……オレはもう立ち止まっちゃったから」
僕がそう言うと、環奈さんは僕の両こめかみを軽く抑えて顔を少し上に向けた。少し俯いてしまっていたらしい。俯いていては髪を切りにくいからかな。
鏡には僕がが映っていて、僕の後ろには環奈さんがいる。
「立ち止まった……って練習を辞めたってことだよね。それってもう一回始めることは難しいことなの?」
真顔の環奈さんに鏡越しに見つめられると、僕は隠しごとなんてできないような、ちょっと違うような気持ちに襲われる。
「オレは天才じゃないから、いっぱい練習したんだ。小学校のときから、放課後の遊びも、ゲームも、勉強の習い事も、なーんにもしないぐらいの勢いで、速くなることだけ考えてた。『カワイソウ』とかいう奴もいたけど、それでも嫌じゃなかったし、そんな生活をさせてくれる親に感謝してたぐらいだった。『全部捨ててまでやること?』って言う奴もいたけど」
「それはひどいなぁ」
「でもオレは『何かを捨てて』るんじゃなくて、オレが『走ることだけを選んでる』んだって思ってた」
「イイね。碧斗少年の突き通すというか、突き抜けてる感じがするね。そこまでいくと」
突き抜けてる感じ、という言葉でなぜか僕は自分が走っているイメージが浮かんだ。
「それが藤枝が現れて……薄々感じてた限界を確信しちゃって、立ち止まっちゃったんだ。自分で選んだ道を自分から外れた。そこからはもう気が抜けた生活を続けてる。もうあの頃ほど突き抜ける生活なんてできない」
「小さい頃からせっかく積み上げてきたのに?」
積み上げてきた、という言葉を聞いたとき、小学校時代のランニングスクールのコーチの顔が浮かんだ。
「積み上げてきたもので走ってきたから、一回立ち止まったらダメなんだと思うんだ。積み上げてきたものがなくなって、そこからまた軽い気持ちで走り出したぐらいじゃダメなんだ」
軽い気持ちで再開したところで、藤枝はもちろん、かつてのオレにさえ勝つことはできないだろう。
「碧斗くんてさ」
「はい」
「高校生になって、もう一人の碧斗くんが自分のいないこの二年ぐらい富山で走り続けてたことをどう思ってた?」
「え、どうって……」
「ちょっとホッとしているところとかあった?」
ビクッと肩が震えそうになった。顔が引きつりそうになった。環奈さんはハサミを止めて微笑んだままだった。
「いつからかホッとしてたんじゃないかな?」
「なんで、分かった……んですか?」
「素直だなぁ」
環奈さんが笑った。
「すいません……」
「謝らなくていいよ。私もそうだから」
「え?」
「自分がか追っていた夢をさ、代わりに背負って走ってる人がいるとさ、正直、こっちの身体も軽くなった気がするよね。『私は頑張らなくていいんだ』って」
そのとおりだった。
僕はいつからか安堵の気持ちを得ていた。
僕と同姓同名であるだけで別人ではあるが、「相沢碧斗」は走り続けている。免罪符を得たような気持ちだった。あいつが走ってくれていれば自分は走らなくてもいいんだ、と安堵の気持ちを得ていた。
「私も自分の追っていた夢を、私じゃない人に背負ってもらったタチだからね。そこはわかるなぁ」
環奈さんは窓のほうに目を移した。どこか遠い場所でも見るような穏やかな目だった。
「そうなの? 環奈さんも何かやってたの?」
「私? 私はダンスやってたんだ。幼稚園の頃ぐらいからずっと。中学入ってしばらくぐらいまでやってた」
「結構長いじゃん」
「そうだね。一度は『いつか大手の事務所に入ってメジャーデビューするんだ!』って思ってたよ。それなりのレベルまではできてた、と思ってる。ま、碧斗くんみたいに全国1位とかはないよ?」
「ダンスってどうやってレベル決まるのかよくわからないけど……どこかで諦めたってことですか?」
それは質問してみていいことなのかよくわからなかったけれど、環奈さんは軽く頷いた。
「うーん、すぐ近くにスゴくダンスのレベルの高い人がいてね、私も憧れてた。最初は、その人に追いつこうって私も必死だったよ。放課後に遊んだり……はしてたけどね」
環奈さんが笑い、僕も笑う。
「でも、悟っちゃった。『このまま頑張り続けても追いつく日は来ない。私じゃダメなんだ。ダンスが好きなだけじゃダメなんだ』って。その一か月後ぐらいにダンススクールも辞めちゃった」
「早っ」
「私はもう頑張らなくていいんだな、って思ったら力が抜けちゃって。 両親の期待も私の分までその人に乗っかっちゃって、もうそれでいいんだって思ったら退会手続きまで早かったよ」
「両親の期待? その、環奈さんが憧れた人っていうのは……?」
ちょっと頭の中が混乱する。赤の他人に対して環奈さんの両親が期待するってことはあまりないだろうから――、
「私の姉なんだよ」
微笑みながら環奈さんは言ったが、僕はどんな表情をすればいいかわからず「ああ……」と曖昧に答えた。
自分と同じ目標に向かう存在が、姉という身近すぎる存在だった。それがどうやっても敵うはずもない人だったとして、僕みたいに立ち止まったところこれからも一緒に家族であり続けなければならない、なんて苦行なんだ、と僕は思った。
そんな過去を背負っていることを感じさせない環奈さんをすごいと言いたかったけれど、僕の語彙力ではうまい言葉が思いつかず、
「大人なんだなぁ、環奈さんは……」
となんともボキャブラリーのない言葉を言ってしまった。
「そりゃあ、もうとっくに大人ですから」
微笑みながら、環奈さんは、また僕の髪にハサミを入れた。
「中学で一回だけ全国で一位になったけど、でもそれだけなんだよなぁ」
僕の言葉に環奈さんは「え」と口を開いた。
「一回も全国一位取れない人のほうがたぶん多いと思うんだけど!」
ハサミを持ったまま環奈さんは大きな声で言った。
「でも、いまは違うし」
僕は苦笑した。
「いまは、やってないだけじゃないの?」
「そんなんじゃなくて……オレはもう立ち止まっちゃったから」
僕がそう言うと、環奈さんは僕の両こめかみを軽く抑えて顔を少し上に向けた。少し俯いてしまっていたらしい。俯いていては髪を切りにくいからかな。
鏡には僕がが映っていて、僕の後ろには環奈さんがいる。
「立ち止まった……って練習を辞めたってことだよね。それってもう一回始めることは難しいことなの?」
真顔の環奈さんに鏡越しに見つめられると、僕は隠しごとなんてできないような、ちょっと違うような気持ちに襲われる。
「オレは天才じゃないから、いっぱい練習したんだ。小学校のときから、放課後の遊びも、ゲームも、勉強の習い事も、なーんにもしないぐらいの勢いで、速くなることだけ考えてた。『カワイソウ』とかいう奴もいたけど、それでも嫌じゃなかったし、そんな生活をさせてくれる親に感謝してたぐらいだった。『全部捨ててまでやること?』って言う奴もいたけど」
「それはひどいなぁ」
「でもオレは『何かを捨てて』るんじゃなくて、オレが『走ることだけを選んでる』んだって思ってた」
「イイね。碧斗少年の突き通すというか、突き抜けてる感じがするね。そこまでいくと」
突き抜けてる感じ、という言葉でなぜか僕は自分が走っているイメージが浮かんだ。
「それが藤枝が現れて……薄々感じてた限界を確信しちゃって、立ち止まっちゃったんだ。自分で選んだ道を自分から外れた。そこからはもう気が抜けた生活を続けてる。もうあの頃ほど突き抜ける生活なんてできない」
「小さい頃からせっかく積み上げてきたのに?」
積み上げてきた、という言葉を聞いたとき、小学校時代のランニングスクールのコーチの顔が浮かんだ。
「積み上げてきたもので走ってきたから、一回立ち止まったらダメなんだと思うんだ。積み上げてきたものがなくなって、そこからまた軽い気持ちで走り出したぐらいじゃダメなんだ」
軽い気持ちで再開したところで、藤枝はもちろん、かつてのオレにさえ勝つことはできないだろう。
「碧斗くんてさ」
「はい」
「高校生になって、もう一人の碧斗くんが自分のいないこの二年ぐらい富山で走り続けてたことをどう思ってた?」
「え、どうって……」
「ちょっとホッとしているところとかあった?」
ビクッと肩が震えそうになった。顔が引きつりそうになった。環奈さんはハサミを止めて微笑んだままだった。
「いつからかホッとしてたんじゃないかな?」
「なんで、分かった……んですか?」
「素直だなぁ」
環奈さんが笑った。
「すいません……」
「謝らなくていいよ。私もそうだから」
「え?」
「自分がか追っていた夢をさ、代わりに背負って走ってる人がいるとさ、正直、こっちの身体も軽くなった気がするよね。『私は頑張らなくていいんだ』って」
そのとおりだった。
僕はいつからか安堵の気持ちを得ていた。
僕と同姓同名であるだけで別人ではあるが、「相沢碧斗」は走り続けている。免罪符を得たような気持ちだった。あいつが走ってくれていれば自分は走らなくてもいいんだ、と安堵の気持ちを得ていた。
「私も自分の追っていた夢を、私じゃない人に背負ってもらったタチだからね。そこはわかるなぁ」
環奈さんは窓のほうに目を移した。どこか遠い場所でも見るような穏やかな目だった。
「そうなの? 環奈さんも何かやってたの?」
「私? 私はダンスやってたんだ。幼稚園の頃ぐらいからずっと。中学入ってしばらくぐらいまでやってた」
「結構長いじゃん」
「そうだね。一度は『いつか大手の事務所に入ってメジャーデビューするんだ!』って思ってたよ。それなりのレベルまではできてた、と思ってる。ま、碧斗くんみたいに全国1位とかはないよ?」
「ダンスってどうやってレベル決まるのかよくわからないけど……どこかで諦めたってことですか?」
それは質問してみていいことなのかよくわからなかったけれど、環奈さんは軽く頷いた。
「うーん、すぐ近くにスゴくダンスのレベルの高い人がいてね、私も憧れてた。最初は、その人に追いつこうって私も必死だったよ。放課後に遊んだり……はしてたけどね」
環奈さんが笑い、僕も笑う。
「でも、悟っちゃった。『このまま頑張り続けても追いつく日は来ない。私じゃダメなんだ。ダンスが好きなだけじゃダメなんだ』って。その一か月後ぐらいにダンススクールも辞めちゃった」
「早っ」
「私はもう頑張らなくていいんだな、って思ったら力が抜けちゃって。 両親の期待も私の分までその人に乗っかっちゃって、もうそれでいいんだって思ったら退会手続きまで早かったよ」
「両親の期待? その、環奈さんが憧れた人っていうのは……?」
ちょっと頭の中が混乱する。赤の他人に対して環奈さんの両親が期待するってことはあまりないだろうから――、
「私の姉なんだよ」
微笑みながら環奈さんは言ったが、僕はどんな表情をすればいいかわからず「ああ……」と曖昧に答えた。
自分と同じ目標に向かう存在が、姉という身近すぎる存在だった。それがどうやっても敵うはずもない人だったとして、僕みたいに立ち止まったところこれからも一緒に家族であり続けなければならない、なんて苦行なんだ、と僕は思った。
そんな過去を背負っていることを感じさせない環奈さんをすごいと言いたかったけれど、僕の語彙力ではうまい言葉が思いつかず、
「大人なんだなぁ、環奈さんは……」
となんともボキャブラリーのない言葉を言ってしまった。
「そりゃあ、もうとっくに大人ですから」
微笑みながら、環奈さんは、また僕の髪にハサミを入れた。
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