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あの事件③
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「アーリス、大丈夫か?」
お父様がオロオロしながら気遣ってくれる。
「お父様、申し訳ありません。もう大丈夫です。」
ひと通り泣き終えて、蹲った姿勢からソファーへかけ直す。お父様からハンカチーフをいただき、遠慮なく目やら鼻から色々出た物を拭く。そんな私を遠慮がちにヨシヨシと小さな子供のように頭を撫でてくれる大きな手・・・。わだかまりのなかった、幼い日に戻ったような気がして、なんだかホッコリ温かな何かを感じて落ち着いてくる。テーブルに残っていたお茶をずずっと啜った。普段なら怒られるような行儀の悪さだが、お父様はまだオロオロしてて何も言われなかった。
「少し休もうか。続きはまた、後で話そう。」
「お父様、私は大丈夫です!聞かないと、返って気が休まりません。その後のことを教えて頂けますでしょうか。お願い致します!」
「・・・わかった。だが、疲れたら言いなさい。」
縋り付くような私に、お父様は心配しながら話を再開してくれた。
「殿下は、私の気が変わらぬうちにと思わられたのだろう。すぐに衣装をあの紫のドレスに着替えさせた。その後、ずっとアーリスの髪を撫でていた。何かを囁いていたようだったが、私達には聞こえなかった。」
私の髪を?自分の髪に触れる。クリス様はその時何を思っていたのだろう・・・
「アーリスの衣装については殿下にお譲りしたが、結婚前に亡くなったのに王族の墓碑に埋葬するのは許せなかった。仮の棺を急遽用意して、アーリスを棺に寝かせて・・・公爵家に送ろうとしたが殿下が棺の前から退いて下さらなくて・・・。一旦、東宮の礼拝堂に棺を置かせていただいた。」
東宮は王太子が住む居住区で、私達が滞りなく婚姻していたら住むはずだった場所だ。
「殿下も、私も連日の出来事に疲労困憊していた。陛下は殿下のお身体を心配して、棺から引き離して無理矢理休ませた。棺の傍に寄り添っていようとした私も同様に休むよう仰られた。東宮の客間へ逗留させていただき、眠薬を飲んで眠りについた。・・・その日の夜、巨大な雷が礼拝堂に落ちた。」
「雷ですか?」
「あの日は雨は降っていなかった。何の前兆もなく、大音響と共に落ちたんだ。薬を飲んで寝ていた私も飛び上がって目が覚めるほどだったよ。」
「雨がないのに雷が落ちるなんて・・・なんて不思議な・・・。」
「礼拝堂は跡形もなく崩れ落ち、さらに火が出て焼けた。棺も焼けてしまい、棺に入れていたはずのアーリスも焼けて骨だけになっていた。殿下はそれを見て倒れられた。」
「ちょっと待ってください!私の骨が有ったんですか!」
ほっ骨!生々しい話に目が点になる。
「崩れ落ちた礼拝堂の中から一体だけ亡骸が有った。あの日、棺以外礼拝堂の中には誰もいなかった。居たのは外にいた護衛兵の2人だけで2人とも無事だった。ただ・・・パージスが、アーリス様にしては背が高い気がする。と言っていた覚えがある。皆それ所ではなくて、結果的に無視してしまうことになったが…。今思うとパージスの言っていた事が合っていたのかもしれない。」
「そっその亡骸はどうなったのですか?」
その亡骸は私じゃないのは確かだが、私と思われてたとしたら・・・
「殿下が倒れている間に、公爵家へ運び出した。後日、公爵領のミーティアの隣に埋葬した。」
ショックで意識が遠くなりかけた。よりによってお母様の隣に埋葬されているなんて!
「そのっその亡骸はいったい誰なんでしょうか、いったい・・・」
「さぁそれは・・・。私も今日までずっとアーリスと思っていたから。いったい何が起きたのか。」
お父様は眉を寄せて首を振った。
誰にせよ、遺族がいたら亡骸を渡してあげなければならない。私と間違われて違う名で葬られていたなんて、有り得ない話だ。
「そういえば、アーリスは東宮で見つかったそうだな。陛下はアーリスを追悼するため、礼拝堂を移動して、跡地にアーリシア・ローズの薔薇園を作ってくださった。もしかしたら薔薇園で目覚めたのではないか?」
身震いした。一気に鳥肌が立つ。
「私っ、あの時たしかに薔薇のある場所で目覚めました。薔薇の棘で足の裏も怪我をしました。朝靄でハッキリみえませんでしたが・・・。」じゃあ、私が目覚めた場所が棺を安置していた礼拝堂のあった場所だったかもしれない。何かが繋がった気がしてゾッとした。
お父様はブルブルとした私を見て、落ち着くまでヨシヨシと頭を撫でてくれた。
「大体こんな話だ。何か聞きたい話はあるか?」
「お父様・・・クリス様は今どうなされているのでしょうか?」
お父様の眉間の皺が深くなった。
「殿下は・・・アレン殿下が王太子に代わられ、今は東宮から北の離宮に住まいを移された。」
「なっ何故そんな所に!」
北の離宮は、王族で療養が必要な方や寡婦になられた方々が住まう場所。そこに住むということは、表舞台から去ったことを示している。色んな事情持った方が居るため、離宮と言っても複数の建物が内部に存在する。
「北の離宮に移られたのは1ヶ月前だ。まだ臣下でも極僅かにしか知られていない。2ヶ月後に行なうアレン殿下の立太子式で発表する予定になっている。」
「クリス様が王太子で無くなるだなんて・・・いったい何があったのですか?まさか、ナターシャと同じような出来事があったんですか?」
「そうでは無い。殿下は自ら辞されたのだ。はぁ・・・」
お父様は大きな溜息を吐いて、顔を顰めた。
「王は血を絶やしてはならぬという掟がある。だが、アーリスの亡骸を見て倒れてから殿下はアーリスの死を受け入れることが出来なくなってしまった。アーリスと結婚したと信じ込んでしまわれたのだ。」壁に掛かるあの絵を苦々しく見つめた。
「王の資質、仕事の面でも優秀な方で他には何一つ問題はないのだが・・・他の婚約者を持つこと、即妃を持つこと、愛妾を持つことをしばしば提言してきたのだが、その度にアーリスの絵が増えていった。アーリス以外の女性と関係を持つことを拒否されたのだ。親としては、アーリスを想ってくださるのは嬉しいが、王としてはそれでは子をなせないこととなる。王宮では、幽霊を花嫁にしたと言う噂も流れ出し陛下は非常に悩まれていた。そして、1ヶ月前に即妃を迎えることを王命で命じられたのだ。だが、殿下は拒否され自ら王太子を辞されたのだ。」
王命は、下手に拒否すると死罪も有りうる。王族であってもそれは同じのはず。
「その時ばかりは、王も激昂され一種即発な状態になったのだが、アレン殿下が間に入って事なきを得た。アレン殿下がいなければお手打ちになっていたかもしれない・・・その後、殿下は北の離宮に移られ、東宮にアレン殿下が入られた。」
「王命に逆らってまで私のことを・・・そんなに想ってくれていたなんて・・・」学園での3年間、かなり酷かった態度を思い出す。ふと思った。学園での辛かった3年、死んだと思われていた3年、3年というのはただの偶然の一致なのかしら?
「アーリス、アーリスは殿下のことをどう思っている?この3年間、殿下が心が壊れる程に娘を強く思い続けていたことは知っている。だが、私はアーリスの思う通りに生きて欲しい。殿下の愛は重い。応えられないなら国外に逃がすこともできる。」
「私は、私の気持ちは」
彼の声が甦ってくる。
〘君は僕の人生でたった1人の人だよ。〙
〘大好きだよ。アーリー愛している。〙
学園入学前、魅力にかかる前の彼が真の彼の姿なら・・・
「クリス様にお会いしたい。お会いしたいです。私もクリス様を愛しています。」
胸が痛くなるほど、彼に会いたい。
「アーリスの気持ちは分かった。・・・念の為聞いておく、アーリスは王妃にならずともよいのだな。」
「はい。私は王妃にはなりたくありません。」
「分かった。それならば・・・陛下に殿下とアーリスの今後のことについて、話し合いの場を設けていただくことにしよう。ただな、アーリス、クリストファー殿下は心を病まれている。一見は何も普通と変わらないが、アーリスのことだけは違う。直ぐに受け入れていただけるかは分からない。何年も掛かるかもしれない。その覚悟はあるか?」
お父様の真剣な表情に、私も覚悟を決めた。(私の最推しのためなら頑張るわ、ヤンデレどんと来いよ!)
「はい。私は覚悟を決めました!」
「・・・わかった。」
その時、ノック音と共に侍従の声が響いた。
「イソラ公爵様、アーリス様、陛下がお呼びです。謁見の間にお越しください。」
「この話はまた後でしよう。」
「はい。」
陛下からどの様なお話しがあるのか、
今後自分の処遇がどうなるのか、不安な気持ちとなりながら謁見の間に向かって行った。
「そういえば足を怪我していたんだな。大丈夫か?」
「手当していただいたし、靴も履いたので大丈夫です。」
「そうか。ゆっくり歩いて行こう。」
お父様に声を掛けられ不安な気持ちが、少し解消された。
(きっと大丈夫。お父様も一緒なのだし乗り越えられるわ。)
お父様がオロオロしながら気遣ってくれる。
「お父様、申し訳ありません。もう大丈夫です。」
ひと通り泣き終えて、蹲った姿勢からソファーへかけ直す。お父様からハンカチーフをいただき、遠慮なく目やら鼻から色々出た物を拭く。そんな私を遠慮がちにヨシヨシと小さな子供のように頭を撫でてくれる大きな手・・・。わだかまりのなかった、幼い日に戻ったような気がして、なんだかホッコリ温かな何かを感じて落ち着いてくる。テーブルに残っていたお茶をずずっと啜った。普段なら怒られるような行儀の悪さだが、お父様はまだオロオロしてて何も言われなかった。
「少し休もうか。続きはまた、後で話そう。」
「お父様、私は大丈夫です!聞かないと、返って気が休まりません。その後のことを教えて頂けますでしょうか。お願い致します!」
「・・・わかった。だが、疲れたら言いなさい。」
縋り付くような私に、お父様は心配しながら話を再開してくれた。
「殿下は、私の気が変わらぬうちにと思わられたのだろう。すぐに衣装をあの紫のドレスに着替えさせた。その後、ずっとアーリスの髪を撫でていた。何かを囁いていたようだったが、私達には聞こえなかった。」
私の髪を?自分の髪に触れる。クリス様はその時何を思っていたのだろう・・・
「アーリスの衣装については殿下にお譲りしたが、結婚前に亡くなったのに王族の墓碑に埋葬するのは許せなかった。仮の棺を急遽用意して、アーリスを棺に寝かせて・・・公爵家に送ろうとしたが殿下が棺の前から退いて下さらなくて・・・。一旦、東宮の礼拝堂に棺を置かせていただいた。」
東宮は王太子が住む居住区で、私達が滞りなく婚姻していたら住むはずだった場所だ。
「殿下も、私も連日の出来事に疲労困憊していた。陛下は殿下のお身体を心配して、棺から引き離して無理矢理休ませた。棺の傍に寄り添っていようとした私も同様に休むよう仰られた。東宮の客間へ逗留させていただき、眠薬を飲んで眠りについた。・・・その日の夜、巨大な雷が礼拝堂に落ちた。」
「雷ですか?」
「あの日は雨は降っていなかった。何の前兆もなく、大音響と共に落ちたんだ。薬を飲んで寝ていた私も飛び上がって目が覚めるほどだったよ。」
「雨がないのに雷が落ちるなんて・・・なんて不思議な・・・。」
「礼拝堂は跡形もなく崩れ落ち、さらに火が出て焼けた。棺も焼けてしまい、棺に入れていたはずのアーリスも焼けて骨だけになっていた。殿下はそれを見て倒れられた。」
「ちょっと待ってください!私の骨が有ったんですか!」
ほっ骨!生々しい話に目が点になる。
「崩れ落ちた礼拝堂の中から一体だけ亡骸が有った。あの日、棺以外礼拝堂の中には誰もいなかった。居たのは外にいた護衛兵の2人だけで2人とも無事だった。ただ・・・パージスが、アーリス様にしては背が高い気がする。と言っていた覚えがある。皆それ所ではなくて、結果的に無視してしまうことになったが…。今思うとパージスの言っていた事が合っていたのかもしれない。」
「そっその亡骸はどうなったのですか?」
その亡骸は私じゃないのは確かだが、私と思われてたとしたら・・・
「殿下が倒れている間に、公爵家へ運び出した。後日、公爵領のミーティアの隣に埋葬した。」
ショックで意識が遠くなりかけた。よりによってお母様の隣に埋葬されているなんて!
「そのっその亡骸はいったい誰なんでしょうか、いったい・・・」
「さぁそれは・・・。私も今日までずっとアーリスと思っていたから。いったい何が起きたのか。」
お父様は眉を寄せて首を振った。
誰にせよ、遺族がいたら亡骸を渡してあげなければならない。私と間違われて違う名で葬られていたなんて、有り得ない話だ。
「そういえば、アーリスは東宮で見つかったそうだな。陛下はアーリスを追悼するため、礼拝堂を移動して、跡地にアーリシア・ローズの薔薇園を作ってくださった。もしかしたら薔薇園で目覚めたのではないか?」
身震いした。一気に鳥肌が立つ。
「私っ、あの時たしかに薔薇のある場所で目覚めました。薔薇の棘で足の裏も怪我をしました。朝靄でハッキリみえませんでしたが・・・。」じゃあ、私が目覚めた場所が棺を安置していた礼拝堂のあった場所だったかもしれない。何かが繋がった気がしてゾッとした。
お父様はブルブルとした私を見て、落ち着くまでヨシヨシと頭を撫でてくれた。
「大体こんな話だ。何か聞きたい話はあるか?」
「お父様・・・クリス様は今どうなされているのでしょうか?」
お父様の眉間の皺が深くなった。
「殿下は・・・アレン殿下が王太子に代わられ、今は東宮から北の離宮に住まいを移された。」
「なっ何故そんな所に!」
北の離宮は、王族で療養が必要な方や寡婦になられた方々が住まう場所。そこに住むということは、表舞台から去ったことを示している。色んな事情持った方が居るため、離宮と言っても複数の建物が内部に存在する。
「北の離宮に移られたのは1ヶ月前だ。まだ臣下でも極僅かにしか知られていない。2ヶ月後に行なうアレン殿下の立太子式で発表する予定になっている。」
「クリス様が王太子で無くなるだなんて・・・いったい何があったのですか?まさか、ナターシャと同じような出来事があったんですか?」
「そうでは無い。殿下は自ら辞されたのだ。はぁ・・・」
お父様は大きな溜息を吐いて、顔を顰めた。
「王は血を絶やしてはならぬという掟がある。だが、アーリスの亡骸を見て倒れてから殿下はアーリスの死を受け入れることが出来なくなってしまった。アーリスと結婚したと信じ込んでしまわれたのだ。」壁に掛かるあの絵を苦々しく見つめた。
「王の資質、仕事の面でも優秀な方で他には何一つ問題はないのだが・・・他の婚約者を持つこと、即妃を持つこと、愛妾を持つことをしばしば提言してきたのだが、その度にアーリスの絵が増えていった。アーリス以外の女性と関係を持つことを拒否されたのだ。親としては、アーリスを想ってくださるのは嬉しいが、王としてはそれでは子をなせないこととなる。王宮では、幽霊を花嫁にしたと言う噂も流れ出し陛下は非常に悩まれていた。そして、1ヶ月前に即妃を迎えることを王命で命じられたのだ。だが、殿下は拒否され自ら王太子を辞されたのだ。」
王命は、下手に拒否すると死罪も有りうる。王族であってもそれは同じのはず。
「その時ばかりは、王も激昂され一種即発な状態になったのだが、アレン殿下が間に入って事なきを得た。アレン殿下がいなければお手打ちになっていたかもしれない・・・その後、殿下は北の離宮に移られ、東宮にアレン殿下が入られた。」
「王命に逆らってまで私のことを・・・そんなに想ってくれていたなんて・・・」学園での3年間、かなり酷かった態度を思い出す。ふと思った。学園での辛かった3年、死んだと思われていた3年、3年というのはただの偶然の一致なのかしら?
「アーリス、アーリスは殿下のことをどう思っている?この3年間、殿下が心が壊れる程に娘を強く思い続けていたことは知っている。だが、私はアーリスの思う通りに生きて欲しい。殿下の愛は重い。応えられないなら国外に逃がすこともできる。」
「私は、私の気持ちは」
彼の声が甦ってくる。
〘君は僕の人生でたった1人の人だよ。〙
〘大好きだよ。アーリー愛している。〙
学園入学前、魅力にかかる前の彼が真の彼の姿なら・・・
「クリス様にお会いしたい。お会いしたいです。私もクリス様を愛しています。」
胸が痛くなるほど、彼に会いたい。
「アーリスの気持ちは分かった。・・・念の為聞いておく、アーリスは王妃にならずともよいのだな。」
「はい。私は王妃にはなりたくありません。」
「分かった。それならば・・・陛下に殿下とアーリスの今後のことについて、話し合いの場を設けていただくことにしよう。ただな、アーリス、クリストファー殿下は心を病まれている。一見は何も普通と変わらないが、アーリスのことだけは違う。直ぐに受け入れていただけるかは分からない。何年も掛かるかもしれない。その覚悟はあるか?」
お父様の真剣な表情に、私も覚悟を決めた。(私の最推しのためなら頑張るわ、ヤンデレどんと来いよ!)
「はい。私は覚悟を決めました!」
「・・・わかった。」
その時、ノック音と共に侍従の声が響いた。
「イソラ公爵様、アーリス様、陛下がお呼びです。謁見の間にお越しください。」
「この話はまた後でしよう。」
「はい。」
陛下からどの様なお話しがあるのか、
今後自分の処遇がどうなるのか、不安な気持ちとなりながら謁見の間に向かって行った。
「そういえば足を怪我していたんだな。大丈夫か?」
「手当していただいたし、靴も履いたので大丈夫です。」
「そうか。ゆっくり歩いて行こう。」
お父様に声を掛けられ不安な気持ちが、少し解消された。
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