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秘密①
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王宮の客間に戻ると、お父様より言付かっていると侍女より手紙が渡された。
『アーリスへ。昨日書いた手紙の件でカーラから直接説明して欲しいと連絡が来た。こんな時に1人にしてすまない。明日、公爵家から迎えを送るので公爵家へ来て欲しい。陛下には昨夜の内に了承を得ている。明日また会おう。』
朝方に見たクマの残った疲れた顔を思い出した。
この数日間、お父様には私の為に王宮に詰めていただいていたので申し訳ないと思っていた。(今夜はお父様が、良く眠れますように)何となくそう願った。
ベッドに横たわりながら、今日1日に起きたことを思い返していたが、疲れからかいつの間にか眠りについていた。
ーーーーーーーー
迎えに来た馬車に乗り、アーリスは懐かしいわが家に戻って来た。
自分の感覚では、この家を離れたのは少し前のことなのに、実際には3年もたっているだなんて何だか信じられなかった。
公爵家の扉を開けると、ほとんど全員いるのでは無いかと思われるほど、多くの使用人たちが出迎えてくれた。私の姿を見ると嗚咽を漏らして泣き出す者が幾人もいた。その中でも滂沱の涙を流していたのは執事のセバスチャンだった。
「おじょうたま・・・よく、よくごぶじで!おかえりなたいませ」
泣きながら一生懸命話す老執事の姿に、胸がズキンと痛んだ。幼い頃、我儘が言えなかったアーリスにとって唯一甘えることが出来た大事な存在だった。
「泣かないでセバスチャン・・・ただいま。皆もありがとう心配を掛けたわね。」
「はひっ・・・はい。」
控えている使用人達も、アーリスお嬢様、ご無事で良かった。口々にそういってお互いの肩を叩く者、泣く者、笑う者と様々だった。
「お姉様!お帰りになられたのですね!」
その時、高らかな声が響いた。懐かしい声だった。
「ただいま帰りました。オル・・・オルティスなの?」
声のする方に目をやると、幼い頃の面影を残した美少年が立っていた。以前は引っ込み思案でカーラの影に隠れていたのに、今の彼は快活で明るい少年に見えた。
「オルティスですよ。お姉様、ご無事で良かった。話には聞いていましたが、実際にお会いすると夢のようです。」
「ありがとう・・・オルティス何だか感じが変わったわね。元気そうで良かったわ。」
オルティスはニコニコと笑うと、アーリスの手を取った。
「さぁ、お父様もお母様もお待ちですよ。行きましょう。」
グイグイ引っ張っていくその様子がウキウキしていたようで自分の生きていたことがそんなに嬉しかったのかと、正直嬉しかった。(やっぱり異母弟とはいえ弟だもの。今まで疎遠だった分、仲良くしたいわ。)
後に、ウキウキしていた本当の理由を知って呆れるのだが、その時のアーリスは気づかなかった。
光の溢れるサロンに着くと、お父様とカーラが待っていた。このサロンは公爵家の庭に繋がっていて、とても景色が良く、アーリスのお気に入りの場所だった。
「アーリス、よく来てくれた。さぁこちらに座りなさい。」
円卓のテーブルには、お父様とカーラが座っていた。
オルティスに続いてアーリスも席に着く。
「アーリス・・・本当に大変だったわね。無事で良かった。」
カーラはアーリスの顔を見ると、突然泣き出した。よく見ると泣き腫らしたように瞼が腫れていた。
「ご心配おかけ致しました。お義母様」
その言葉を聞いて、ますます涙が止まらなくなり最後には嗚咽のようになってしまった。お父様がカーラの肩に触れ慰めていたが、オルティスはカーラのその姿にイラッとしたようだった。
「お母様、大事な話しがあるのだから、いい加減泣き止んでください。終わったらまた好きなだけ泣けば良いでしょう。」
棘の含んだその言葉にびっくりしてオルティスの顔を見た。
(アレっ、こんなトゲがある話し方なんて聞いたこと無かったけれど・・・)
成長した異母弟の顔を見て、アーリスは気づいた。
(オルティスは13歳・・・前世でいうと成長期の時期だわ。)異母弟の成長を喜んでいいのか、悲しんでいいのか・・・。アーリスは複雑な気持ちになった。
カーラは、オルティスの言葉にビクッとすると、唇を噛み締めて嗚咽を殺した。
「オルティス、その言い方はないだろう。お母様に謝りなさい!」
お父様が叱ると、不服そうに謝った。
「でもお父様、僕はルーの為に急いでいるんです。早くお話を始めてください。」
勝手な言い分に、お父様は溜め息をついた。アーリス達にお茶を用意し、そのまま控えていたメイド達を人払いすると広いサロンには、アーリス達4人だけとなった。
(ルーって誰のこと?心当たりが全くないけど、オルティスの口振りだと女性な気がする・・・)
「アーリス、お前には話していなかったことがある。カーラとオルティスに関わることだ。」
お父様は、重々しく口を開いた。
「オルティスは私の子供では無い。私の親友の子なんだ。」
「はあ?・・・はぁぁぁぁ?」
一瞬お父様の言っている意味が分からなかった。頭がその言葉を拒否した気がする。
慌ててオルティスを見ると、平然としていた。
その様子から、オルティスがこの事を既に知っていたんだと気づいた。
「お父様、一体どういうことなんですか。」
「全ての話をすれば長いことになる、実は・・・」
「長い話は後で話してよ。お姉様、僕が説明するよ。掻い摘んで話すとね。」
・オルティスはお父様の親友の子供。死因はミーティアが亡くなり、憔悴していたお父様を慰める為に駆けつけた後の馬車の転落死。だが、親友は常に命を狙われていた為、事故か暗殺なのかは分からない。
・自分を慰める為に駆けつけた後の事故だった為、責任を感じたお父様は隣国にいた親友の恋人のカーラを尋ねに行った。
その時、カーラが妊娠していること、親友の出生の秘密を知りカーラ達を守るために結婚した。
・親友の秘密が外に漏れるのを防ぐ為、アーリスにも話せなかった。
「こんなとこかな。」
話し終えると、1口お茶を飲むとニッコリ笑った。お父様は苦虫を噛み潰したような顔をしていた。何か、我が弟(血の繋がりはないけど)ながら押しが強い性格に若干引いた。
「あの・・・お父様、その親友の方の秘密とは何だったのでしょうか?」
「それは・・・」
「ごめん!その話は後にしてくれるかな。だから、僕はイソラ公爵家の血は受け継いでないし、元々この家はお姉様が継ぐって約束して結婚したんでしょ!お姉様が帰って来てくれたし、僕はこの家は継がない。ルーの侯爵家へ婿入りするから!お父様、お母様もういい加減認めてよ!早くしないと他の奴と婚約しちゃいそうなんだよ!」
そういうと懐からくるくると巻かれた書類を取り出した。どうやら、婚約申込み(釣書)書のようだ。ココにサインして!とオルティスは何度も必死に訴えていた。
お父様とカーラは顔を見合わせていたが、お父様はわかったと頷くとサラサラと書面にサインした。オルティスは、またくるくると書類を巻いて懐に収めた。嬉しそうに満面の笑みを浮かべると、おもむろに立ち上がった。
「お姉様、お話の途中ですがこの書類をルーの両親に一刻も早く届けなければなりません。積もる話はまた後日に話しましょう。本当に本当にお姉様がお戻りになられて嬉しいです。感謝いたします。」
スキップでもしそうなウキウキした様子で、オルティスはサロンから出ていった。
オルティスが出ていってから、しばし沈黙が流れた。押しが強く明るく明快なオルティスは、良くも悪くもその場のムードメーカーになるタイプだった。
「あの、ルーってどなたの事ですの?」
「ルーは、ルーデリア・バウンサ侯爵令嬢のことだ。オルティスは昔からルーデリア嬢に夢中なんだ。婚約者にしたいと何度も申入れしたが、一人娘だから婿を取ると断られていてな。最近のオルティスはイソラ公爵家を継がない。ルーの婿に入ると言っては私達と喧嘩になっていたんだ。アーリスが生きていたことが分かって、ルーデリア嬢に婿入りの申入れが出来ることになったことが余程嬉しかったんだろう。」
なるほど、出迎えた時ウキウキしてたのはそのせいだったんだ。あの子ってば・・・ルーがよっぽど好きなのね。アーリスは少し呆れた。
「オルティスの話は大まかにあっている。だが、話し足りない所もある。例えば親友の秘密だ。」
オルティスがお父様の子ではない以上の秘密なんてない気がするけど・・・改めてお父様の真剣な顔を見つめた。
『アーリスへ。昨日書いた手紙の件でカーラから直接説明して欲しいと連絡が来た。こんな時に1人にしてすまない。明日、公爵家から迎えを送るので公爵家へ来て欲しい。陛下には昨夜の内に了承を得ている。明日また会おう。』
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この数日間、お父様には私の為に王宮に詰めていただいていたので申し訳ないと思っていた。(今夜はお父様が、良く眠れますように)何となくそう願った。
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自分の感覚では、この家を離れたのは少し前のことなのに、実際には3年もたっているだなんて何だか信じられなかった。
公爵家の扉を開けると、ほとんど全員いるのでは無いかと思われるほど、多くの使用人たちが出迎えてくれた。私の姿を見ると嗚咽を漏らして泣き出す者が幾人もいた。その中でも滂沱の涙を流していたのは執事のセバスチャンだった。
「おじょうたま・・・よく、よくごぶじで!おかえりなたいませ」
泣きながら一生懸命話す老執事の姿に、胸がズキンと痛んだ。幼い頃、我儘が言えなかったアーリスにとって唯一甘えることが出来た大事な存在だった。
「泣かないでセバスチャン・・・ただいま。皆もありがとう心配を掛けたわね。」
「はひっ・・・はい。」
控えている使用人達も、アーリスお嬢様、ご無事で良かった。口々にそういってお互いの肩を叩く者、泣く者、笑う者と様々だった。
「お姉様!お帰りになられたのですね!」
その時、高らかな声が響いた。懐かしい声だった。
「ただいま帰りました。オル・・・オルティスなの?」
声のする方に目をやると、幼い頃の面影を残した美少年が立っていた。以前は引っ込み思案でカーラの影に隠れていたのに、今の彼は快活で明るい少年に見えた。
「オルティスですよ。お姉様、ご無事で良かった。話には聞いていましたが、実際にお会いすると夢のようです。」
「ありがとう・・・オルティス何だか感じが変わったわね。元気そうで良かったわ。」
オルティスはニコニコと笑うと、アーリスの手を取った。
「さぁ、お父様もお母様もお待ちですよ。行きましょう。」
グイグイ引っ張っていくその様子がウキウキしていたようで自分の生きていたことがそんなに嬉しかったのかと、正直嬉しかった。(やっぱり異母弟とはいえ弟だもの。今まで疎遠だった分、仲良くしたいわ。)
後に、ウキウキしていた本当の理由を知って呆れるのだが、その時のアーリスは気づかなかった。
光の溢れるサロンに着くと、お父様とカーラが待っていた。このサロンは公爵家の庭に繋がっていて、とても景色が良く、アーリスのお気に入りの場所だった。
「アーリス、よく来てくれた。さぁこちらに座りなさい。」
円卓のテーブルには、お父様とカーラが座っていた。
オルティスに続いてアーリスも席に着く。
「アーリス・・・本当に大変だったわね。無事で良かった。」
カーラはアーリスの顔を見ると、突然泣き出した。よく見ると泣き腫らしたように瞼が腫れていた。
「ご心配おかけ致しました。お義母様」
その言葉を聞いて、ますます涙が止まらなくなり最後には嗚咽のようになってしまった。お父様がカーラの肩に触れ慰めていたが、オルティスはカーラのその姿にイラッとしたようだった。
「お母様、大事な話しがあるのだから、いい加減泣き止んでください。終わったらまた好きなだけ泣けば良いでしょう。」
棘の含んだその言葉にびっくりしてオルティスの顔を見た。
(アレっ、こんなトゲがある話し方なんて聞いたこと無かったけれど・・・)
成長した異母弟の顔を見て、アーリスは気づいた。
(オルティスは13歳・・・前世でいうと成長期の時期だわ。)異母弟の成長を喜んでいいのか、悲しんでいいのか・・・。アーリスは複雑な気持ちになった。
カーラは、オルティスの言葉にビクッとすると、唇を噛み締めて嗚咽を殺した。
「オルティス、その言い方はないだろう。お母様に謝りなさい!」
お父様が叱ると、不服そうに謝った。
「でもお父様、僕はルーの為に急いでいるんです。早くお話を始めてください。」
勝手な言い分に、お父様は溜め息をついた。アーリス達にお茶を用意し、そのまま控えていたメイド達を人払いすると広いサロンには、アーリス達4人だけとなった。
(ルーって誰のこと?心当たりが全くないけど、オルティスの口振りだと女性な気がする・・・)
「アーリス、お前には話していなかったことがある。カーラとオルティスに関わることだ。」
お父様は、重々しく口を開いた。
「オルティスは私の子供では無い。私の親友の子なんだ。」
「はあ?・・・はぁぁぁぁ?」
一瞬お父様の言っている意味が分からなかった。頭がその言葉を拒否した気がする。
慌ててオルティスを見ると、平然としていた。
その様子から、オルティスがこの事を既に知っていたんだと気づいた。
「お父様、一体どういうことなんですか。」
「全ての話をすれば長いことになる、実は・・・」
「長い話は後で話してよ。お姉様、僕が説明するよ。掻い摘んで話すとね。」
・オルティスはお父様の親友の子供。死因はミーティアが亡くなり、憔悴していたお父様を慰める為に駆けつけた後の馬車の転落死。だが、親友は常に命を狙われていた為、事故か暗殺なのかは分からない。
・自分を慰める為に駆けつけた後の事故だった為、責任を感じたお父様は隣国にいた親友の恋人のカーラを尋ねに行った。
その時、カーラが妊娠していること、親友の出生の秘密を知りカーラ達を守るために結婚した。
・親友の秘密が外に漏れるのを防ぐ為、アーリスにも話せなかった。
「こんなとこかな。」
話し終えると、1口お茶を飲むとニッコリ笑った。お父様は苦虫を噛み潰したような顔をしていた。何か、我が弟(血の繋がりはないけど)ながら押しが強い性格に若干引いた。
「あの・・・お父様、その親友の方の秘密とは何だったのでしょうか?」
「それは・・・」
「ごめん!その話は後にしてくれるかな。だから、僕はイソラ公爵家の血は受け継いでないし、元々この家はお姉様が継ぐって約束して結婚したんでしょ!お姉様が帰って来てくれたし、僕はこの家は継がない。ルーの侯爵家へ婿入りするから!お父様、お母様もういい加減認めてよ!早くしないと他の奴と婚約しちゃいそうなんだよ!」
そういうと懐からくるくると巻かれた書類を取り出した。どうやら、婚約申込み(釣書)書のようだ。ココにサインして!とオルティスは何度も必死に訴えていた。
お父様とカーラは顔を見合わせていたが、お父様はわかったと頷くとサラサラと書面にサインした。オルティスは、またくるくると書類を巻いて懐に収めた。嬉しそうに満面の笑みを浮かべると、おもむろに立ち上がった。
「お姉様、お話の途中ですがこの書類をルーの両親に一刻も早く届けなければなりません。積もる話はまた後日に話しましょう。本当に本当にお姉様がお戻りになられて嬉しいです。感謝いたします。」
スキップでもしそうなウキウキした様子で、オルティスはサロンから出ていった。
オルティスが出ていってから、しばし沈黙が流れた。押しが強く明るく明快なオルティスは、良くも悪くもその場のムードメーカーになるタイプだった。
「あの、ルーってどなたの事ですの?」
「ルーは、ルーデリア・バウンサ侯爵令嬢のことだ。オルティスは昔からルーデリア嬢に夢中なんだ。婚約者にしたいと何度も申入れしたが、一人娘だから婿を取ると断られていてな。最近のオルティスはイソラ公爵家を継がない。ルーの婿に入ると言っては私達と喧嘩になっていたんだ。アーリスが生きていたことが分かって、ルーデリア嬢に婿入りの申入れが出来ることになったことが余程嬉しかったんだろう。」
なるほど、出迎えた時ウキウキしてたのはそのせいだったんだ。あの子ってば・・・ルーがよっぽど好きなのね。アーリスは少し呆れた。
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