幽霊じゃありません!足だってありますから‼

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アノーのテーブル①

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「アーリス様、アノーのテーブルを行うにあたり、アーリス様の髪と血をいただきたいのですがよろしいでしょうか。」
そう言って鞄から取り出したのは、ハサミとタオル、半透明の小さな壺だった。壺はダリスに調査された時に見たものと同じ物だった。壺の中に指を入れると、痛みは無いのに見る見るうちに血が溜まっていく。
壺いっぱいに血が溜まると、イルギアス様に渡した。以前も同じだったが不思議なことに引き抜いた指には傷が無かった。

「アーリス様、少し多めに髪が必要なのですが私が切ってもよろしいでしょうか?もしくは扉の前で待ってらっしゃる女性にお切りいただきますか?」
「女性?お義母様カーラのことかしら?」
「アーリス様をご心配されている気配が強いので、恐らくその方でしょう。少し前から扉の前でお待ちです。防音の魔法をかけていたので、先程のお話は聞かれておりません。中にお入りいただきますか?」
「はい。では、入っていただきます。」

扉を開こうと立ち上がろうとした時、少しお待ちくださいと止められた。

「公爵夫人には、これからも関わっていただくことになるでしょう。先程も申し上げましたが、公爵夫人や他の方々には、”闇の魔法”を使うことになった。とお話いただければと思います。そうですね。闇魔法のサーナを行う予定ということにいたしましょう。」
「闇魔法のサーナ?」
「サーナは、精神の安定、懐柔、自白に使われる魔法です。隠した本音を暴く時に使うことも多いです。」
「自白ですか」
なんだか複雑な気持ちになったが、真実が話せない以上、別の魔法の存在が必要なことは理解できた。イルギアス様と2人の時以外は、”闇魔法のサーナ”を前提に話をすることを約束した。

扉を開くと、イルギアス様が仰った通り、お義母様おかあさまが眉毛を八の字に下げて扉の前に佇んでいた。
「アーリス、長い間話し込んでいたけれど大丈夫なの?」
「大丈夫です。オリヴィエ様よりお手紙を頂いてそのお話をしていたの。」
そして、話せる範囲でことの次第を説明した。最初は不安そうな顔をしていたが、イルギアス様が『夢渡り』を行った魔法使いだとわかると、やっと安心したのかホッとした顔を見せた。

「お義母様にお願いがあります。闇の魔法に私の髪が必要なの。私の髪を切って頂けますか?」
それは、私からの初めての”お願い”だった。初めて素直に甘えられたのだ。
「髪を・・・わたくしが切ったらおかしくなって仕舞わないかしら?」
「おかしくなっても気にしません。私がお義母様に切っていただきたいの。」
重ねてお願いすると、恐る恐るハサミを手に取って私に近づいてきた。

イルギアス様はサッと私の首にタオルを巻いた。すると不思議なことに、タオルを囲む様に白い半透明の受皿のような形をした何かが肩に表れた。全く重さを感じ無いのに存在していることが不思議だった。

お義母様は私の肩にかかる髪を持ち上げ、イルギアス様にどれぐらい必要なのかを尋ねた。

「切る長さは小指位で、全体的に切り揃えて頂けますか。」
「小指位の長さ?小指、小指・・・」
しきりに小指、小指と呟きながらカーラはたどたどしくアーリスの髪を切った。パチン、パチンと音が響くたびに、懐かしい想いがした。
(前世で小さな頃、こうやってお母さんに髪を切ってもらった。ありがとうお母さんカーラ)
切った髪は不思議な受皿に吸い込まれるように集まって行った。

「ありがとうございます。その位で結構です。」
イルギアス様はお義母様からハサミを受け取ると、タオルを首から外した。
すると、タオルの周りにあった半透明の受け皿は袋状に変化し、その袋の上部をギュッと止めると鞄に仕舞った。

「アーリス様の準備はこれで完了となります。ありがとうございました。クリストファー殿下にお会いしたいのですが、どちらにいらっしゃいますでしょうか?」
「恐らく、お庭にいらっしゃると思います。少しお待ちください。」
イーリスを呼ぶと、やはりいつものガゼボにいらっしゃるとのことだった。
イルギアス様と私、お義母様、イーリスの四人で庭に向かって歩き出した。

「クリス様は、あちらにいらっしゃいます。」
また、絵を描いているのだろう、ガゼボの中でこちらに背中を向けている姿が見えた。

「うむ。これは・・・」
イルギアス様は思わずというように、足を止め目を眇めた。
「?どうかされましたか?」
「いえ、行きましょう。・・・気のせいならよいのだが。」
最後の呟きは、言葉になる前に口の中で淡く消えた。

ーーーーーーーーーーーーーーーー

「失礼いたします。クリストファー殿下、イルギアス様がいらっしゃいました。」
イーリスが声を掛けると、絵を描いている手を止め振り返った。
「イルギアス殿、久方振りだな。息災か」
「はい。息災でございます。本日は突然のご訪問となり、誠に申し訳ございません。クリストファー殿下様は如何お過ごしでしたか?」
「とても快適だよ。アーリーといつも一緒に居られるしね。」
そう言って微笑んだクリス様の顔を見てゾッとした。今にも消えてしまいそうに見えたのだ。

「今日はどうしてここに?アレンの立太子式の件か?」
「いえ、その件ではございません。アレン殿下の立太子式に出席されないことは、陛下からお聞きしております。本日は、別の用件で参りました。陛下からの書簡を預かって参りましたので、こちらをご覧ください。」
書簡を受け取ると、無言で読み始めた。読み終わると、イーリスに書簡を渡しため息をついた。

「陛下は何をお考えなのだ?イソラ公爵家ゆかりの者を滞在させるようにと言ったり、今度はイルギアス殿に滞在するように連絡をしてきたり、意味がわからない。僕はただ静かに過ごしたいだけなのだが。」
「お静かにお過ごしいただいている中、申し訳ございません。しかしこれはでございますので」
と言われたら逆らうことは出来ないが・・・何故だ。理由を知らずに滞在させるのは良しとしない。しかも、陛下からは魔法の行使を許可すると1文がある。余程のことがない限り王族に魔法をかけることは出来ないはずだ。まさかアーリーと引き離す為にここに来たのではあるまいな。」
クリス様はジロリッとイルギアス様を威圧するように睨みつけた。その姿は、陛下にそっくりだった。

だが、イルギアス様には通じないのか、動じることは無く、淡々と話し続けた。
「陛下は、クリストファー殿下のことがご心配なのです。の影響をまだ受けているのでは?と私に確認を依頼されました。」
「あの事件の?だが、3年も経っているし解呪したのはイルギアス殿、貴方だ。」
「はい。私が解呪いたしました。ですが、ずっとクリストファー殿下に付きっきりだったわけではございません。また、もうすぐメシアン国へ戻る予定もございます。陛下は、後顧の憂いを断つ為に私を遣わされたと存じます。」

シレッと全く違う内容を話すイルギアス様に驚愕した。確かに正直に話した所で、受け入れて下さるとはとても思えないが・・・

「わかった。イーリス、イルギアス殿が滞在される。手配を頼む。」
「かしこまりました。」
「クリストファー殿下、本日はご挨拶に参りましたので、必要な手続きを終えたら一旦戻らせていただきます。明日、またご訪問させていただきます。」
「そうか?手続きとはなんだ。」
「はい。恐れながらクリストファー殿下の血と髪が必要となります。いただけますでしょうか?」
「わかった。イーリス髪を切ってくれるか。」

イーリスは、イルギアス様が鞄から取り出したハサミとタオル、半透明の小さな壺を受け取るとキビキビと動いた。
クリストファー様の髪と血をいれた小さな壺を受け取り私たちはガゼボから退出した。

私とお義母様は、終わるまで空気になっていた。いつもはお声を掛けたりして、もう少し頑張るのだが今日はイルギアス様の邪魔をしないように言葉を掛けなかった。
そんな私をクリス様が一瞬、目で追っていた気がした。それが本当のことか、願望が感じさせた気のせいだったのか、自分でもわからなかった。

ーーーーーーーーーーーーーーーー

「アーリス様、イソラ公爵夫人様、私は魔道具を作成しますので本日は戻ります。」
「魔道具ですか?」
「はい。アーリス様とクリストファー殿下からいただいた血と髪と幾つかの薬草で触媒を作ります。”闇魔法サーナアノーのテーブル”専用の魔道具に触媒をいれて使用します。」
「明日とおっしゃっていましたが、間に合うのですか?」
「あまり時間がないことがわかりましたので、今日中に完成させるように急ぎます。魔道具作成はほぼ完成しています。あとは触媒を入れての調整となりますので明日には間に合うかと。」
「わかりました・・・ですが時間がないとは?なんのことでしょうか?」
「クリストファー殿下の状態があまり良くなかったのです。生命力が足りなくなってきています。」
「生命力・・・生命力が足りなくなってきているとはどういうことですか?」
今にも消えてしまいそうな儚げなクリス様の様子を思い出す。特に今日はその微笑みにゾッとしたのだ。

「生命力とはすなわち、生きたいという意思です。東宮では王太子として気を張られていた為か、からかそのようには見受けられませんでしたが、先ほどのクリストファー殿下は、ように見えました。気力があるうちでないと、間に合わなくなるかもしれません。」
「そっそんな!」
ブルブルと体が震えた。人間くささが無くなってきたと感じていたのは、気のせいでは無かったのだ。
「アーリス、大丈夫?」
震える私の肩をお義母様がキュッと包んでくれる。肩に乗っている手を握り返すと体の震えが止まった。

「アーリス様、明日までお待ちください。できるだけ早く戻って参ります。」
そう言ってイルギアス様は去って行った。

その夜は、ベッドに横になってもなかなか寝付けなかった。起き上がり、常夜灯の薄暗い明かりの中、オリヴィエ様の手紙を幾度も読み返した。

手紙には記されていない、行間から『負けないでアーリス様!』とオリヴィエ様の声が聞こえた気がした・・・


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更新が遅くなりすみません_○/|_ 土下座
もう少しお付き合い下さい(>人<)

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