巻き込まれた少年

鬼灯

文字の大きさ
上 下
14 / 21

14

しおりを挟む
謁見が終わり、アースとローカルは帰路に着いた。



「親しみやすい王様だったな」



「ああ、確かに」



ローカルの言葉にアースは頷く。




「でも、あまりそういう事は、言ったらダメな気がする」



そんなアースの言葉に、ローカルは笑う。



「だな」



そんな二人の会話に、執事は思う。



(頭の良い子達だな)




注意をする必要のない二人に、感心する。先だっての勇者は、横柄な態度だった。優遇されて当たり前だと、態度が言っていた。それに比べると、なんと謙虚な態度だったか。王城の者達は、アースとローカルに好感度が上がりまくりであった。
それほどまでに、他の者達は、態度が悪く、横柄だったし、話が通じなかった。




「このまま、暮らす家に行くのかな」




アースが言うと、




「その予定です」




と、執事が答えた。




「そうなんではすね、ありがとうございます」




ローカルが礼を言う。それに執事はどこか、感動をしていた。
話が通じる。それだけでこんなに、感動をするものだったのかと。












しおりを挟む
1 / 5

この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!

俺の知らなかった世界

BL / 連載中 24h.ポイント:448pt お気に入り:6

私のバラ色ではない人生

恋愛 / 連載中 24h.ポイント:104,023pt お気に入り:5,005

異世界にきたら天才魔法使いに溺愛されています!?

恋愛 / 連載中 24h.ポイント:25,568pt お気に入り:930

婚約者の義妹に結婚を大反対されています

恋愛 / 連載中 24h.ポイント:51,263pt お気に入り:4,928

婚約破棄から3年後の物語

ファンタジー / 連載中 24h.ポイント:1,044pt お気に入り:3

処理中です...