転生魔王と転生勇者

十六夜

文字の大きさ
12 / 30

闇の精霊王マリオン

しおりを挟む
この手紙の届かない場所にいる
父上と母上そして姉上達へ

拝啓
この僕、リオン・カンナヅキ(名前変えました)はアルス森林王国から出国し、メシア共和国の中をゆっくりと、そして素早く、移動しています。水の精霊王ケルピー様の引く馬車で移動していたのですが、その片隅で今、死に貧しています。届かない事は理解しています。でも、もし読んだらと思うと書かざる
終えないのです。今までありがとうございました。

「、、、書き終わりましたね。まさか、五歳で遺書を書くことになるとは。」

「お兄ちゃん?私達大丈夫だよね?そうだよね!」

我が妹は信じているのですね。なら、妹の為に立ち上がるのが兄と言う物なのでしょうか?

「レイ、隠れていなさい。僕がなんとかしてみます。安心して待っていて下さい。」

「、、、うん。」

僕はレイの頭を撫でながらゆっくりと言いました。

「大丈夫、大丈夫。僕がいる限り皆は死なせません。だから、大丈夫です。」

レイに最後になるかもしれない言葉を告げたあと、
皆が戦っている馬車の外に向かいました。




「姉さん、母さん、俺が突っ込むから援護会宜しく頼む。」

「「了解

俺はジョッシュ・カンナヅキ。改名した。そして只今、伝説の精霊王マリオンと戦うはめになった哀れな男だ。俺は、姉さんと母さんの魔法の中を突っ切り、マリオンに切り込んだ。だが、マリオンの持つ剣に俺の剣は抑えられた。

「うーん、センスはあるけど貴方の身丈に剣があって無いわね。これじゃあ、剣が可哀想よ。」

「戯れ言を!」

こいつらが俺に合わない事は知っている。だが、家族を守る為には必要だ。絶剣リーガル、魔剣リーガル。この双子の剣は親父がくれた物だが、俺には合わない。でも、強い剣なのは事実だ。それにマリオンの属性は闇。俺に最適な相手だな。

「考え事してる暇があるなら避けなさい。
闇撃(アタックダーク)」

マリオンが闇魔法を出す、だが俺には効かない!

「無駄だ!光の魔法障壁(ライトマジックガード)」

「なんですって!私の魔法に匹敵する光魔法?!
なんて、驚くと思った?残念ね。手加減した攻撃を守れたのはちょっと良かったけど、それまでね」

「なんだと、お前解っているのか?俺が負けてもすぐに姉さん達が支援にくる。お前の敗けだ。マリオン、降参しろ!」

「貴方ねぇ、理解してるの?私はマリオン。最強の精霊王よ、貴方たちのような雑魚は何匹いても関係無いわね。」

「威勢の良いことを、姉さん、母さん、一緒に行くぞ!」

「ええ、解っているわ!」

「やるしかないさね、」

「「「稲妻(ライトニング)!!!」」」

俺達は光の最強魔法であるライトニングをフルパワーでマリオンにぶつけた。

「なっ!イヤァァァァァァ!!!」

マリオンに雷撃が命中し断末魔が聞こえてくる。
煙が収まると雷撃によって土が黒くなっているだけだった。

「殺ったか?」

魔力切れで動けない俺達を嘲笑うかの様に奴は空から舞い降りてきた。

「忌々しい、よりにもよって彼奴と同じ名前の攻撃だなんて、、、威力も高いし危うく死にかけたわ。でも、私はこうして生きている。でも、久し振りに恐怖を味わったわ、だから最高のお礼をしてあげる。さぁ、死になさい。闇炎(ダークファイア)」

「くそ! 」

黒い炎が俺達を包む様に燃え盛る。だが熱くはなく
まるで魂その物が消えるように冷たく、しかし確実に俺達の体にダメージを与えている。

「水魔法で消そうとしても無駄よ。闇魔法には何も効かない。、、、あら、魔力切れだったわね。」

マリオンは俺達を嘲笑う。

(悪い、リオン。お前と酒を飲めそうに無いな。)

「行きなさい、マスターゴーレム。」
 
ーゴゴゴゴゴゴゴゴ

目の前に付き煙が起きたかと思うと、ゴーレムが現れ俺達を守った。

「、、、いったい何が起きたんだ。」



「なんで、なんでここにマスターゴーレムがいるのよ!」

ありえないわ、マスターゴーレムなんて魔族のそれも魔王クラスじゃないと創造なんて出来ないのに、
まさかここに魔族がいるわけ?ありえないわ。確かハイエルフの子供が二人いたけど、、、まさか!

「マスターゴーレム。三人を連れて馬車に戻りなさい、良いですか?ここからできるだけ離れなさい。解りましたね。」

「我が主、承った。」

「マスターゴーレムを創造できるなんて中々素晴らしい実力の持ち主じゃない坊や。」

「ありがとうございます、我が魔族の守護精霊である貴女様にそう言って頂けるのはとても嬉しく思います。マリオン様、私はリオン・カンナヅキ。ですが、本名があります。」

「あら、是非とも聞きたいわね。お願いできるかしら?魔族の坊や。」

「では僭越ながら、我が名はイシュメール。
魔王の息子です。以後、お見知りおきを。」

魔王の息子?嘘でしょ。マスターゴーレムを造り出せる魔王の息子なんて聞いたことが無いわ。それよりも、あの中でこの坊やが一番強い。手加減できるかしら?

「まぁ、正直マリオン様に勝てる気はしないので、、、氷結(アイシクル)!」

「そんなもの私にきかな!」

効かない、、、はずだった。でも私の腕が微かに氷った。ありえない、でも面白い。私はこの坊やにそう思った。

「私の手を氷らせるなんて凄い魔法使いね。でも近接はどうかしら、、、ね!」 

私は坊やに向かい剣を振った。でも坊やはそれをよりにもよって、子供の華奢な手で抑えてきたの。
大量の血を流して、、、驚かされたわ。

「坊や、そんな危険な事は止めなさい。死にたいの?物理障壁(アタックガード)位使えるでしょ?」

「僕は勝つ為に、いるのではありません。逃がす為にいるのです。それに[また]死ぬことに恐怖はありません。」

えっ?



またです。わからない、わからない。僕は生きている。生きていたい。何故、死んだと思っているの?
僕は生きている。生きているのに、、、?いつから僕は、僕は、、、誰ですか?

(隼人!隼人!)

「隼人?なんですか?僕の名前ですか?だれですか
?僕を呼ぶのは、誰ですか? 」


「坊や!?」

なに?いったいどうしたの。目の前の坊やがいきなり錯乱仕出し正直私はかなり怖いのだけれど。

「死ね!しね!シネ!!!!」

「なっ!」

坊やが錯乱仕出し周囲の魔力が坊やに集まっている。こんなの、こんなの、あり得て良いわけがない。坊やが死んでしまう。、、、助ける必要はあるの?坊やは私の敵、と言うより何故私は助けたいの?この坊やを、、、私はまだ800年前を捨てきれないの?




「マリオン、私の家族を守って欲しい。」

「***何をいうの?貴方はどうするの!貴方の子供は?父親の顔を見せない気?」

「マリオン、これは契約にあるだろう。もう、あの殺戮者を止めることは出来ない。普通なら、だ。だが、我が戦えば奴等に深傷を追わせる事ができる。はずだ。頼む、我々の、魔族の未来を守ってくれ!マリオン、頼む。」



「***、貴方の約束、守ってあげる。坊や、その闇を苦しみを解放してあげるわ。自由(フリーダム)」

「暖かい。」

坊やは一言言うと寝てしまった。

「、、、どうしましょう。この状況、」



しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

勇者召喚に巻き込まれ、異世界転移・貰えたスキルも鑑定だけ・・・・だけど、何かあるはず!

よっしぃ
ファンタジー
9月11日、12日、ファンタジー部門2位達成中です! 僕はもうすぐ25歳になる常山 順平 24歳。 つねやま  じゅんぺいと読む。 何処にでもいる普通のサラリーマン。 仕事帰りの電車で、吊革に捕まりうつらうつらしていると・・・・ 突然気分が悪くなり、倒れそうになる。 周りを見ると、周りの人々もどんどん倒れている。明らかな異常事態。 何が起こったか分からないまま、気を失う。 気が付けば電車ではなく、どこかの建物。 周りにも人が倒れている。 僕と同じようなリーマンから、数人の女子高生や男子学生、仕事帰りの若い女性や、定年近いおっさんとか。 気が付けば誰かがしゃべってる。 どうやらよくある勇者召喚とやらが行われ、たまたま僕は異世界転移に巻き込まれたようだ。 そして・・・・帰るには、魔王を倒してもらう必要がある・・・・と。 想定外の人数がやって来たらしく、渡すギフト・・・・スキルらしいけど、それも数が限られていて、勇者として召喚した人以外、つまり巻き込まれて転移したその他大勢は、1人1つのギフト?スキルを。あとは支度金と装備一式を渡されるらしい。 どうしても無理な人は、戻ってきたら面倒を見ると。 一方的だが、日本に戻るには、勇者が魔王を倒すしかなく、それを待つのもよし、自ら勇者に協力するもよし・・・・ ですが、ここで問題が。 スキルやギフトにはそれぞれランク、格、強さがバラバラで・・・・ より良いスキルは早い者勝ち。 我も我もと群がる人々。 そんな中突き飛ばされて倒れる1人の女性が。 僕はその女性を助け・・・同じように突き飛ばされ、またもや気を失う。 気が付けば2人だけになっていて・・・・ スキルも2つしか残っていない。 一つは鑑定。 もう一つは家事全般。 両方とも微妙だ・・・・ 彼女の名は才村 友郁 さいむら ゆか。 23歳。 今年社会人になりたて。 取り残された2人が、すったもんだで生き残り、最終的には成り上がるお話。

神様、ちょっとチートがすぎませんか?

ななくさ ゆう
ファンタジー
【大きすぎるチートは呪いと紙一重だよっ!】 未熟な神さまの手違いで『常人の“200倍”』の力と魔力を持って産まれてしまった少年パド。 本当は『常人の“2倍”』くらいの力と魔力をもらって転生したはずなのにっ!!  おかげで、産まれたその日に家を壊しかけるわ、謎の『闇』が襲いかかってくるわ、教会に命を狙われるわ、王女様に勇者候補としてスカウトされるわ、もう大変!!  僕は『家族と楽しく平和に暮らせる普通の幸せ』を望んだだけなのに、どうしてこうなるの!?  ◇◆◇◆◇◆◇◆◇  ――前世で大人になれなかった少年は、新たな世界で幸せを求める。  しかし、『幸せになりたい』という夢をかなえるの難しさを、彼はまだ知らない。  自分自身の幸せを追い求める少年は、やがて世界に幸せをもたらす『勇者』となる――  ◇◆◇◆◇◆◇◆◇ 本文中&表紙のイラストはへるにゃー様よりご提供戴いたものです(掲載許可済)。 へるにゃー様のHP:http://syakewokuwaeta.bake-neko.net/ --------------- ※カクヨムとなろうにも投稿しています

異世界ビルメン~清掃スキルで召喚された俺、役立たずと蔑まれ投獄されたが、実は光の女神の使徒でした~

松永 恭
ファンタジー
三十三歳のビルメン、白石恭真(しらいし きょうま)。 異世界に召喚されたが、与えられたスキルは「清掃」。 「役立たず」と蔑まれ、牢獄に放り込まれる。 だがモップひと振りで汚れも瘴気も消す“浄化スキル”は規格外。 牢獄を光で満たした結果、強制釈放されることに。 やがて彼は知らされる。 その力は偶然ではなく、光の女神に選ばれし“使徒”の証だと――。 金髪エルフやクセ者たちと繰り広げる、 戦闘より掃除が多い異世界ライフ。 ──これは、汚れと戦いながら世界を救う、 笑えて、ときにシリアスなおじさん清掃員の奮闘記である。

老衰で死んだ僕は異世界に転生して仲間を探す旅に出ます。最初の武器は木の棒ですか!? 絶対にあきらめない心で剣と魔法を使いこなします!

菊池 快晴
ファンタジー
10代という若さで老衰により病気で死んでしまった主人公アイレは 「まだ、死にたくない」という願いの通り異世界転生に成功する。  同じ病気で亡くなった親友のヴェルネルとレムリもこの世界いるはずだと アイレは二人を探す旅に出るが、すぐに魔物に襲われてしまう  最初の武器は木の棒!?  そして謎の人物によって明かされるヴェネルとレムリの転生の真実。  何度も心が折れそうになりながらも、アイレは剣と魔法を使いこなしながら 困難に立ち向かっていく。  チート、ハーレムなしの王道ファンタジー物語!  異世界転生は2話目です! キャラクタ―の魅力を味わってもらえると嬉しいです。  話の終わりのヒキを重要視しているので、そこを注目して下さい! ****** 完結まで必ず続けます ***** ****** 毎日更新もします *****  他サイトへ重複投稿しています!

どうも、命中率0%の最弱村人です 〜隠しダンジョンを周回してたらレベル∞になったので、種族進化して『半神』目指そうと思います〜

サイダーボウイ
ファンタジー
この世界では15歳になって成人を迎えると『天恵の儀式』でジョブを授かる。 〈村人〉のジョブを授かったティムは、勇者一行が訪れるのを待つ村で妹とともに仲良く暮らしていた。 だがちょっとした出来事をきっかけにティムは村から追放を言い渡され、モンスターが棲息する森へと放り出されてしまう。 〈村人〉の固有スキルは【命中率0%】というデメリットしかない最弱スキルのため、ティムはスライムすらまともに倒せない。 危うく死にかけたティムは森の中をさまよっているうちにある隠しダンジョンを発見する。 『【煌世主の意志】を感知しました。EXスキル【オートスキップ】が覚醒します』 いきなり現れたウィンドウに驚きつつもティムは試しに【オートスキップ】を使ってみることに。 すると、いつの間にか自分のレベルが∞になって……。 これは、やがて【種族の支配者(キング・オブ・オーバーロード)】と呼ばれる男が、最弱の村人から最強種族の『半神』へと至り、世界を救ってしまうお話である。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

妻からの手紙~18年の後悔を添えて~

Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。 妻が死んで18年目の今日。 息子の誕生日。 「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」 息子は…17年前に死んだ。 手紙はもう一通あった。 俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。 ------------------------------

神々の愛し子って何したらいいの?とりあえずのんびり過ごします

夜明シスカ
ファンタジー
アリュールという世界の中にある一国。 アール国で国の端っこの海に面した田舎領地に神々の寵愛を受けし者として生を受けた子。 いわゆる"神々の愛し子"というもの。 神々の寵愛を受けているというからには、大事にしましょうね。 そういうことだ。 そう、大事にしていれば国も繁栄するだけ。 簡単でしょう? えぇ、なんなら周りも巻き込んでみーんな幸せになりませんか?? −−−−−− 新連載始まりました。 私としては初の挑戦になる内容のため、至らぬところもあると思いますが、温めで見守って下さいませ。 会話の「」前に人物の名称入れてみることにしました。 余計読みにくいかなぁ?と思いつつ。 会話がわからない!となるよりは・・ 試みですね。 誤字・脱字・文章修正 随時行います。 短編タグが長編に変更になることがございます。 *タイトルの「神々の寵愛者」→「神々の愛し子」に変更しました。

処理中です...