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ーレジアナ魔術学園・1年A組ー
俺とレイが連れられた教室はたった6人しかいない。でもそれはこの学園では当たり前だ。
「あー、俺はリオン・カンナヅキ。こいつの兄だ。宜しくな。」
「ふんっ、私はレイ・カンナヅキ。彼の姉よ。宜しくね。」
「まぁまぁ、二人ともそう邪険にならないで。」
俺達が編入するクラスに入り、最初に挨拶を求められた。この学園は実力で別れていて、Aクラスは最高ランクだ。まぁ、俺達の実力なら当たり前なんだがしかし、レイのこの態度、イシュメールの奴には無しで、俺だけかよ!
「それでは、リオン君とレイさんに質問がある方、どうぞ!」
教師がそういうと、生徒は手をあげるか?と思われたが、あげたのは一人だけだった。
「では、私が先に失礼します。私は、セリエ教会の聖女、タニア・アーリアと申します。、、、単刀直入に聞きます。お二人はあれほどの実力を有しながら、なぜここに来たのですか?この学園には将来有望視されている方が多くいます。それを、、、。」
「、、、あのさ?真面目な話中に悪いけどよ、同じ女子生徒ならこの聖女様の惨劇、教えてやるべきだぜ。、、、ぷっ、、、くふっ、、、。」
「なっ、なんです!何なんですか!」
「先生、これ気づかなかったの?」
レイが教師に対して質問しているが、本気で気付いていなかったらしく、ため息を吐いている。
「、、、あのね。タニアさん、落ち着いて聞いてね。その、、、ねスカートの、、、後ろが、、。」
レイが近付いて聖女と何か話している。、、、だいたいわかる。聖女は顔を赤くしながら、プルプルと震えている。可愛そうに。俺はとりあえず、上着を聖女に被せ、レイの隣に戻った。
「、、、達は。」
「なんだ?」
「貴方達は、私の服装を知っていながら!なぜ言わないのです!」
振り返って怒鳴ってやがる。聖女様の惨劇を知っていながら言わない。そりゃ、怒るわな。助ける義理もない。もっと言うと、起こる相手が正しい。これで俺達に文句を言えば俺は彼女の評価をかなり下げたが、理解はできているのだろう。
「聖女様、私達がこの学園に来た理由?そんなのどうでも良いでしょう。強いて言うなら、傭兵でしょうか、私の叔父でもあるジョッシュは高名な傭兵です。それに感化され、強くなりたい。しかし、傭兵には知識も必要です。だから来ました。他に理由は必要ですか?」
レイが無言で聖女を睨み付けている。しかし、聖女はレイの方を見ずに俺の方ばかり見ている。正直、美少女と呼べる存在に視線を向けられるのは、嫌いじゃない。しかも、それが敵対や蔑み以外なら尚更だ。とりあえず、笑顔を返すとレイに足を本気で踏まれた。しかもレイに視線を向けると、まだ聖女を睨んでいる。
「まっ、まぁ取り敢えず、、、あれ?ずいぶんと長い間話し込んでしまったようですね。一時間目の授業はこれにて終了です。レイさん、リオン君、君達はこれから相手いる席をご利用下さい。タニアさん、」
「起立、」
ザッ
「礼!」
サッ
聖女の掛け声で挨拶が終了した。たかが挨拶なのだが、ふざける奴は一人もおらず綺麗だった。
「リオン、リオン・カンナヅキ、でしたよね?」
「ん?聖女か、ジャケットは今日はもう良いぜ。お前に貸すよ。下は問題無いんだろ?」
聖女は顔を赤くしながらコクりと頷いた。へぇ、以外に可愛いとこあるな。
「それより、次の魔法はどこでやるんだ?」
「はっはい、そうでしたね。皆さんも移動しているようですし、私達も行きましょうか。リオン・カンナヅキ。」
「、、、あのなぁ?リオン君、とかリオンで良いぜ。フルネームはちょっと違和感有るんだ。」
「それでは、リオン君と。それと私の事は、、」
「タニアだろ?せ・い・じょ・様」
それから田和いもない話を続けながら、俺達は次の授業へと向かった。
ーレジアナ魔術学園・廊下
「迷った。、、、あーー!もう!リオンは聖女に鼻の下伸ばすし、お兄ちゃんには会えないし、学校で道に迷うし!もうやだ!」
正直、お兄ちゃんと同じ顔をしているリオンは腹立たしい。かつて私を虐めたこともあるからだ。前はイシュメールと呼んでいたけど、今のお兄ちゃんの名前がイシュメールになったから彼奴をリオンと呼ぶ。腹立たしい理由は簡単だ。お兄ちゃんと同じ顔、同じ声で女を口説いている。お兄ちゃんはもっと落ち着いた声をしているけど、似てるし、、、。
「お兄ちゃん?」
私は当分会えないと思っていたお兄ちゃんを学園で見つけた。勿論、ダッシュ!
「お兄ちゃん!!」
「ふふっ、寂しかったのですか?」
「うん、寂しかった。お兄ちゃんには会えないし、リオンは聖女に鼻の下伸ばすし、、、。」
そこで私は思った。優しく抱き締めてくれるこの暖かさ、昔のお兄ちゃんと同じだ。でも、、、私の記憶の限りだと、会えないはず、、、。
「えっ?」
「レイさん、でしたよね?もうすぐ私の授業が始まります。申し訳ありませんが、、、よっと。」
よりにもよってメール先生に抱き着いていた。しかも、先生にお姫様抱っこまでされてる!私は直ぐに両手で顔を隠した。、、、だってきっと顔が赤くなってたと思うから。
両手の隙間からメール先生の顔を張れないよう見る。何処と無く、お兄ちゃんに顔が似ている。
「レイさん、教室に着きましたよ。下ろしますね。」
私を包んでいたその手は、優しく、大きかった。
ーレジアナ魔術学園・第8講義室
「えー、今回の授業としてまず魔法使いとしての基礎の基礎。魔力とは何かを聞いていこうと思います。、、、サーシャさん、お願いします。」
「はい、魔力とは魔法の根源です。」
「正解です。では、魔法を強くするには?」
「はい!」
「ライアス君、お願いします。」
「ワンランク上の魔法を唱えるです。」
まるで初歩の初歩だな。ばあちゃんに聞いたことも同じじゃないか。
「、、、ライアス君、不正解です。リオン君、君は解るようですね。」
「魔力を濃縮することだ。魔力を小さく濃縮すれば、魔力消費を抑えられ、威力も上がる。」
「そうですね。たとえば、、、これです火球!」
この男、俺に向かってファイヤボールをやりやがった。しかも、魔力を限界まで圧縮したやつを!
「マジックガード!」
「この通り、魔力を限界まで圧縮した火球はかなりの火力を有しています。そして彼の魔力障壁を見てください。」
あの教師に言われて全員が膝まずいている俺を見る。くっ、敗者を見せてなんになるんだよ!
「彼の魔法障壁はこの火球を防ぐためにこれ程分厚い魔法障壁を使用しています。魔法障壁でも魔力を濃縮すれば通常の暑さでもあれぐらいの火球は防げます。さぁ、皆さ」
教師が言い終わる前に教師の顔にファイヤボールが直撃した。
「はっ!やべぇな、確かに威力があがってやがる。さて、この教師の顔は焼けたかな、、、」
「キャーーー!!!」
「てめぇ!何してやがる!」
「何って、僕の服を焦がした屑はお仕置きだろ?
お前も僕の服が焦げる原因を作った奴だよな?」
くそっ、ファイヤボールをもろに受けたからか体が動かねぇ。レイ、助けてくれ。俺はそう懇願する視線を向けるが、帰ってきたのは前を見ろ。だった。
あんの、、、やろ、、、なに?
「全く、子供がいるとは。名前は、ゼノン・ティーガル。ティーガル議員の愚息、これはお父上は本気で勘当しますね。ロイド、ハロルド、今の映像はティーガル議員に見せていましたか?」
「メール司教、ティーガル議員に繋ぎます。」
「ふん、動けねぇだろガキ。」
ハロルド司教がゼノンと呼ばれる野郎を捕縛し、ロイド司教は俺を治療してくれた。メール司教はなにか魔法を唱えると、目の前に高級そうな椅子に座った男性とその隣に美しい女性が現れた。両方とも良く見ると、目の下に隈ができている。
「ティーガル議員、ティーガル夫人、これがご子息様です。何かありますか?」
「司教様、私は、いえ私達は息子の育て方を間違えたのでしょうか?私は、女神セリエに会わせても問題ない子を育てたつもりでした。しかし、そこにいるのはたかが服装が汚れた位で威張り散らし、貴方に不意討ちをし、傷付くものを痛め付けようとする。」
「ちっ父上、これには訳が!」
「黙れ、私は息子の様子がおかしいと学園から相談を受けていた。しかし、家では一切そんな雰囲気はない。学園なら何かある。いや、何もあってほしくない。その気持ちで、司教様に調べるよう頼んだのだ。、、、貴様は、ティーガルの名に相応しくない。、、、司教様。」
「ゼノン、私は、もう貴方を息子と思わない。
、、、司教様。」
「ゼノン君は法律により裁かれるでしょう。もしかしたら、いや、もしかしなくても更に被害者が居てもおかしくない。子供とは言え、犯罪奴隷行は免れないでしょう。」
「嫌だ!嫌だ!離せ!離せ!」
「黙れガキ!」
「ぐばっ!」
ハロルド司教がゼノンを殴って気絶させ、手錠と猿具わをはめている。
「ロイド、警備隊に連絡し犯罪者の裁判をお願いしてください。罪状は民間人への暴行及び、司教の殺害未遂です。」
「ハロルドは今回の件でティーガル夫妻に対しての護衛を聖銀十字団から5名向かわせて下さい。」
メール司教はてきぱきと指示を開始し、ゼノンは消えた。
「さて、授業を再開しましょう。」
俺は、この男メール司教だけは、敵にまわさない。
いま、そう誓った。
俺とレイが連れられた教室はたった6人しかいない。でもそれはこの学園では当たり前だ。
「あー、俺はリオン・カンナヅキ。こいつの兄だ。宜しくな。」
「ふんっ、私はレイ・カンナヅキ。彼の姉よ。宜しくね。」
「まぁまぁ、二人ともそう邪険にならないで。」
俺達が編入するクラスに入り、最初に挨拶を求められた。この学園は実力で別れていて、Aクラスは最高ランクだ。まぁ、俺達の実力なら当たり前なんだがしかし、レイのこの態度、イシュメールの奴には無しで、俺だけかよ!
「それでは、リオン君とレイさんに質問がある方、どうぞ!」
教師がそういうと、生徒は手をあげるか?と思われたが、あげたのは一人だけだった。
「では、私が先に失礼します。私は、セリエ教会の聖女、タニア・アーリアと申します。、、、単刀直入に聞きます。お二人はあれほどの実力を有しながら、なぜここに来たのですか?この学園には将来有望視されている方が多くいます。それを、、、。」
「、、、あのさ?真面目な話中に悪いけどよ、同じ女子生徒ならこの聖女様の惨劇、教えてやるべきだぜ。、、、ぷっ、、、くふっ、、、。」
「なっ、なんです!何なんですか!」
「先生、これ気づかなかったの?」
レイが教師に対して質問しているが、本気で気付いていなかったらしく、ため息を吐いている。
「、、、あのね。タニアさん、落ち着いて聞いてね。その、、、ねスカートの、、、後ろが、、。」
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「、、、達は。」
「なんだ?」
「貴方達は、私の服装を知っていながら!なぜ言わないのです!」
振り返って怒鳴ってやがる。聖女様の惨劇を知っていながら言わない。そりゃ、怒るわな。助ける義理もない。もっと言うと、起こる相手が正しい。これで俺達に文句を言えば俺は彼女の評価をかなり下げたが、理解はできているのだろう。
「聖女様、私達がこの学園に来た理由?そんなのどうでも良いでしょう。強いて言うなら、傭兵でしょうか、私の叔父でもあるジョッシュは高名な傭兵です。それに感化され、強くなりたい。しかし、傭兵には知識も必要です。だから来ました。他に理由は必要ですか?」
レイが無言で聖女を睨み付けている。しかし、聖女はレイの方を見ずに俺の方ばかり見ている。正直、美少女と呼べる存在に視線を向けられるのは、嫌いじゃない。しかも、それが敵対や蔑み以外なら尚更だ。とりあえず、笑顔を返すとレイに足を本気で踏まれた。しかもレイに視線を向けると、まだ聖女を睨んでいる。
「まっ、まぁ取り敢えず、、、あれ?ずいぶんと長い間話し込んでしまったようですね。一時間目の授業はこれにて終了です。レイさん、リオン君、君達はこれから相手いる席をご利用下さい。タニアさん、」
「起立、」
ザッ
「礼!」
サッ
聖女の掛け声で挨拶が終了した。たかが挨拶なのだが、ふざける奴は一人もおらず綺麗だった。
「リオン、リオン・カンナヅキ、でしたよね?」
「ん?聖女か、ジャケットは今日はもう良いぜ。お前に貸すよ。下は問題無いんだろ?」
聖女は顔を赤くしながらコクりと頷いた。へぇ、以外に可愛いとこあるな。
「それより、次の魔法はどこでやるんだ?」
「はっはい、そうでしたね。皆さんも移動しているようですし、私達も行きましょうか。リオン・カンナヅキ。」
「、、、あのなぁ?リオン君、とかリオンで良いぜ。フルネームはちょっと違和感有るんだ。」
「それでは、リオン君と。それと私の事は、、」
「タニアだろ?せ・い・じょ・様」
それから田和いもない話を続けながら、俺達は次の授業へと向かった。
ーレジアナ魔術学園・廊下
「迷った。、、、あーー!もう!リオンは聖女に鼻の下伸ばすし、お兄ちゃんには会えないし、学校で道に迷うし!もうやだ!」
正直、お兄ちゃんと同じ顔をしているリオンは腹立たしい。かつて私を虐めたこともあるからだ。前はイシュメールと呼んでいたけど、今のお兄ちゃんの名前がイシュメールになったから彼奴をリオンと呼ぶ。腹立たしい理由は簡単だ。お兄ちゃんと同じ顔、同じ声で女を口説いている。お兄ちゃんはもっと落ち着いた声をしているけど、似てるし、、、。
「お兄ちゃん?」
私は当分会えないと思っていたお兄ちゃんを学園で見つけた。勿論、ダッシュ!
「お兄ちゃん!!」
「ふふっ、寂しかったのですか?」
「うん、寂しかった。お兄ちゃんには会えないし、リオンは聖女に鼻の下伸ばすし、、、。」
そこで私は思った。優しく抱き締めてくれるこの暖かさ、昔のお兄ちゃんと同じだ。でも、、、私の記憶の限りだと、会えないはず、、、。
「えっ?」
「レイさん、でしたよね?もうすぐ私の授業が始まります。申し訳ありませんが、、、よっと。」
よりにもよってメール先生に抱き着いていた。しかも、先生にお姫様抱っこまでされてる!私は直ぐに両手で顔を隠した。、、、だってきっと顔が赤くなってたと思うから。
両手の隙間からメール先生の顔を張れないよう見る。何処と無く、お兄ちゃんに顔が似ている。
「レイさん、教室に着きましたよ。下ろしますね。」
私を包んでいたその手は、優しく、大きかった。
ーレジアナ魔術学園・第8講義室
「えー、今回の授業としてまず魔法使いとしての基礎の基礎。魔力とは何かを聞いていこうと思います。、、、サーシャさん、お願いします。」
「はい、魔力とは魔法の根源です。」
「正解です。では、魔法を強くするには?」
「はい!」
「ライアス君、お願いします。」
「ワンランク上の魔法を唱えるです。」
まるで初歩の初歩だな。ばあちゃんに聞いたことも同じじゃないか。
「、、、ライアス君、不正解です。リオン君、君は解るようですね。」
「魔力を濃縮することだ。魔力を小さく濃縮すれば、魔力消費を抑えられ、威力も上がる。」
「そうですね。たとえば、、、これです火球!」
この男、俺に向かってファイヤボールをやりやがった。しかも、魔力を限界まで圧縮したやつを!
「マジックガード!」
「この通り、魔力を限界まで圧縮した火球はかなりの火力を有しています。そして彼の魔力障壁を見てください。」
あの教師に言われて全員が膝まずいている俺を見る。くっ、敗者を見せてなんになるんだよ!
「彼の魔法障壁はこの火球を防ぐためにこれ程分厚い魔法障壁を使用しています。魔法障壁でも魔力を濃縮すれば通常の暑さでもあれぐらいの火球は防げます。さぁ、皆さ」
教師が言い終わる前に教師の顔にファイヤボールが直撃した。
「はっ!やべぇな、確かに威力があがってやがる。さて、この教師の顔は焼けたかな、、、」
「キャーーー!!!」
「てめぇ!何してやがる!」
「何って、僕の服を焦がした屑はお仕置きだろ?
お前も僕の服が焦げる原因を作った奴だよな?」
くそっ、ファイヤボールをもろに受けたからか体が動かねぇ。レイ、助けてくれ。俺はそう懇願する視線を向けるが、帰ってきたのは前を見ろ。だった。
あんの、、、やろ、、、なに?
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「メール司教、ティーガル議員に繋ぎます。」
「ふん、動けねぇだろガキ。」
ハロルド司教がゼノンと呼ばれる野郎を捕縛し、ロイド司教は俺を治療してくれた。メール司教はなにか魔法を唱えると、目の前に高級そうな椅子に座った男性とその隣に美しい女性が現れた。両方とも良く見ると、目の下に隈ができている。
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「司教様、私は、いえ私達は息子の育て方を間違えたのでしょうか?私は、女神セリエに会わせても問題ない子を育てたつもりでした。しかし、そこにいるのはたかが服装が汚れた位で威張り散らし、貴方に不意討ちをし、傷付くものを痛め付けようとする。」
「ちっ父上、これには訳が!」
「黙れ、私は息子の様子がおかしいと学園から相談を受けていた。しかし、家では一切そんな雰囲気はない。学園なら何かある。いや、何もあってほしくない。その気持ちで、司教様に調べるよう頼んだのだ。、、、貴様は、ティーガルの名に相応しくない。、、、司教様。」
「ゼノン、私は、もう貴方を息子と思わない。
、、、司教様。」
「ゼノン君は法律により裁かれるでしょう。もしかしたら、いや、もしかしなくても更に被害者が居てもおかしくない。子供とは言え、犯罪奴隷行は免れないでしょう。」
「嫌だ!嫌だ!離せ!離せ!」
「黙れガキ!」
「ぐばっ!」
ハロルド司教がゼノンを殴って気絶させ、手錠と猿具わをはめている。
「ロイド、警備隊に連絡し犯罪者の裁判をお願いしてください。罪状は民間人への暴行及び、司教の殺害未遂です。」
「ハロルドは今回の件でティーガル夫妻に対しての護衛を聖銀十字団から5名向かわせて下さい。」
メール司教はてきぱきと指示を開始し、ゼノンは消えた。
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